長野五輪閉会式
閉会式会場の南長野運動公園は篠ノ井駅から徒歩40分の所にあります。
バスで行っても20分は歩かなければならないというので歩く事にしましたが、とにかく遠くてぐったり……けれども、会場が見えてくると途端に元気になってしまう私でした。
入場の際にはボディ・チェックが行なわれました。ジャンプ会場やアイスホッケー会場ではなかった事です。
カメラ・時計・双眼鏡などはあらかじめ渡されたビニール袋に入れてから入場というやや面倒な作業を行わされました。
ちょっと立派なパンフレットと電池で点灯する提灯を貰い、会場に入ったのは開始の1時間近く前。ちょうど本番用の練習の真っ最中でした。『故郷』を本番で合唱するとの事で練習していたのです。「電池がなくなっちゃうといけないので、途中で提灯をつけないように」なんていう指示も受けました。
そうこうしているうちにいよいよ本番です。まずは選手入場。開会式と違って各国の旗手がかたまって入場して来ます。あの中にスピードスケートの清水選手がいる筈ですが……肉眼では残念ながらわかりません。
そして祭り。華やかです。とても綺麗で見とれました。ただ獅子舞が体が大きい割に顔が小振りなので遠目からの迫力には少し欠けたかな。
次にオリンピック発祥地であるギリシャ、今回の開催国であった日本、そして次期開催国のアメリカの国旗掲揚・国歌演奏が行われ、オリンピック旗の授受のあと、次期開催都市ソルトレイクシティのプレゼンテーションが行われました。馬車が駆け抜け大変な迫力です。それまで比較的静かだった場内がこの時は沸きました。「4年後の開会式はさぞかしエンターティメント性にあふれた大がかりな物になるだろうなぁ」なんて思わされるものでした。
続いてNAOC副会長とIOCのサマランチ会長の挨拶。
この頃になると、寒さが身にしみて、体が固まって凍り始めて(?)いた私です(^^;;)。選手もそうだったのでしょうか、サマランチ会長の挨拶の時に選手席でウェーブが巻き起こりました。あれは別にサマランチ会長の言葉に盛り上がっていた訳ではなく、寒かったから体を動かしてただけじゃないかという気がするなぁ(笑)。
そしてオリンピック旗が降ろされ、聖火が消えました。と、同時に杏里さんが登場して『故郷』を歌います。ああいう歌を得意とする人ではないと思っていたんですが、とても美しい歌声で「結構うまいじゃん(失礼)」なんて感動してしまいました。 ここで持っていた提灯の灯りを付けます。
この写真ではあまりよくわからないかも知れませんが、照明を暗くした中、何万もの人々が一斉に灯りを付けた様は幻想的でそれはそれは美しいものでした。そこに流れる『故郷』。本当に素晴らしかったです。3番は客席の人達も加わっての合唱。こんな歌を歌ったのは小学生の時以来でしょうか。しかしいい歌ですね。
歌い終わったあとに司会の萩本欽一さんが、「私たちのふるさとは地球です」と言いました。そう、世界中の人々にとって、故郷は地球なんですよね。「私たちのふるさとは……」と欽ちゃんが叫びます。照れ臭いながらもほとんどヤケになって(笑)「地球!」と合いの手をいれます。
今度は英語です。「Our home is……」「earth!」。
で、次はフランス語、紙を見ながら欽ちゃんが「私たちのふるさとは……」とフランス語で言いますが……誰も応じられなかった……(^^;;;;)。
とはいえ、『故郷』の歌は本当に心に染みました。
ちょっとしんみりした空気を破るように今度は花火が上がります。数分前まで寒さのあまり口もきけない程だったのがウソのように大騒ぎしてしまった私です。いや、本当にすごい花火でした。時間はたったの8分間でしたが、その間に大変な数の花火が打ち上がりました。こんな盛大な花火を見る事はもう2度とないでしょう。
そして最後はAGHARTAによる「ILE AIYE~WAになっておどろう」でフィナーレ。この曲は全く練習していませんが、皆総立ちで歌って踊りました。提灯振りながら(笑)。
もうとにかく楽しくて、オリンピックが終わってしまうという寂しさが吹き飛んでしまう程でした。この曲は五輪のプレ大会などからあちこちでずっとかかっていたのですが、外国人にもウケがいいようで、この曲に合わせて旗を振る人などもよく見かけていましたが、案の定閉会式でも大変盛り上がりました。いい閉会式だったと思います。生で見れて本当に良かった!
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