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2003.12.24

第1回:2000年7月第1週

サックス教室の1日体験入学というのをさせて貰った。

サックスは買うと10万以上もするというので、「貸してくれる所じゃないと通えないな」と思ってはいたのだけれど、小学生の時に学校で借りたピアニカのように、唇の当たる部分は自分専用の物を使うのかと思っていたら、そうではなかった。渡されたマウスピースの先端は変色していたのだ。洗ってはあるそうだけれど、「誰かが使ったことによって変色したのか」と思うとちょっと気後れしてしまった。とはいえ夢にまで見た(?)憧れのサックスだ。マウスピースを見た時はやや躊躇したものの、ストラップを肩にかけ、楽器を持った時は気分が昂揚した。楽器はピカピカ輝いていて、とても美しい。重さは結構ある。本当はテナー・サックスを吹いてみたかったのだが、「アルトでこんなに重いんじゃ、テナーは私にはちょっと無理かな」等と思う。

それにしても生まれて初めて触り、音を出す事が出来たという事実には、ちょっと感動してしまった。雨は降るし、初日だというのに遅刻する羽目にはなるし……という具合で、すっかりイヤになり「もう帰ろうかな」なんて思いかけたけれど、行って良かった。とりあえずの体験入学だったが、楽しかったので1期分(3ヶ月)申し込む事に決めた。

この日一緒にレッスンを受けたサックス歴3ヶ月のAさんは、曲を吹いていた。「3ヶ月であんなに吹けるようになるなら」とわくわくして、色々夢が膨らんで来る。しかし、初めて楽器を触った私とAさんではレベルに差があり過ぎて一緒にレッスンをするのは困難らしく、次回からは私は個人レッスンという事になってしまった。3ヶ月先輩のAさんは「個人レッスンだったら、きっとすぐうまくなりますよ」なんて言うし、先生も「(グループ・レッスンの値段で個人レッスンを受けれるのだから)お得ですよ」なんておっしゃるので、ついその方向でお願いしてしまったが、ちょっと複雑な気分。「1対1で先生と気まずくなっちゃったりしたらどうすればいいんだろう?」なんて考えてしまったのだ。まぁ、気さくで親しみやすい感じの先生なのでそんな心配はしなくても大丈夫かな。

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