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2003.12.25

第8回:2000年9月第1週

この日はDさんのレッスン中に教室に到着。

テープに合わせての練習をしていたのだが、デッキから流れて来たのは、ロマンティックなとても美しいメロディーだった。「ああっ、何だっけ、これ。えっと、えっと『煙が目にしみる』?」等と必死に考えるが、今一、確信が持てない。にも関わらず、先生に「この曲知ってます?」と聴かれて「はい」と断言してしまった。「映画でかかっていたので」(苦笑)。
「『オールウェイズ』?」と先生。「そうだそうだ、『オールウェイズ』でも使われていたんだけど、あの時は既にスタンダード・ナンバーのような顔をして登場していたから、もっと決定的な映画があったはず」と一生懸命頭を回転させる。……が、結局『オールウェイズ』以外に思い出せなかった。ちくしょ~(笑)。
あ、どうでも良い事ですが、『オールウェイズ』はあの年見た映画の中では3本の指に入るであろう程好きな映画です。ちょっと複雑な気分にはなったけれど。
で、先生がおっしゃるには、この曲、元々はミュージカル・ナンバーなのだとか。そうだったのか、ミュージカル・ファンのくせに知らなかった。

さて、Dさんはそれをテナー・サックスで吹いているのだが、なぜだか先生も同じ音で同じパートをきれいに吹いたりなんかしている。「??? 先生の楽器はどう見てもアルトなんだけど???」
後で聞いてみると、アルトでもテナーの音域を出せるのだという(どこまで低い音が出るかは知らないが)。
私は「テナーが吹きたい。でも重そうだからアルトで我慢」と思っていたのだが、「あんなにきれいな音が出せるのならアルトでも全く問題はないじゃないか」という気分になって来た。しかし、低音出すのって今の私には無茶苦茶困難で、「ミ」以下の音の出る確率は極めて低いのだ。ああっ、私も自由自在に低音が出せるようになりたいなぁ。

Dさんに「(テナーは)重くないですか?」と尋ねてみると、それほどでもないような事をおっしゃっていた。「持ってみます?」と言ってくれたので、喜んで持たせてもらうと確かに思った程はアルトとの差は感じられない。ただ、長時間肩にかけてたりすると、やっぱり違うんだろうなぁと思ったりする。しかし、Dさんはなんと小学生の頃からテナーだったと言う。「さすがに小学生がこれを持っていたんだと考えると重かっただろうと思います」とDさん。「そうですよね~」私は感心しまくってしまった。

肝心の自分のレッスンは、この日はまずまず。「調子の良い日と悪い日はひょっとして交互に訪れるんだろうか?」なんて思ったりした。というか、「イケそう!」と思ってダメだとがっくり来るんだけど、「なんかダメかなぁ」と思いながらやって、そこそこ出来ると「あれ、案外イイじゃん!?」なんて感じたりするので、そういった心理面が作用しているのかも知れない。ぼろぼろだった筈の『月の光に』も、「ま、いいでしょう」なんてあっさり言われてしまって、「???」という感じ。安定しているのは中音域だけで、相変わらず高音と低音はダメなのだが、同じ事を何度もやるのもつまらないので、先に進ませて貰えるのはありがたい。先生も色々考えて気を遣って下さってるのかな。

この日新たにやったのが『オーラ・リー』。やったー!! 自主練習ではちょこっとやってみたりしたが、レッスンで取り組むのは初めてだ。教本を初めて受け取って一通り眺めた時に1番「やりたい」と思ったのが、実はこれだったのだ。←※ボウイ・ファンだと、このタイトルではピンと来ない方も多いかも知れません(私もそうでした)が、「"LOVE ME TENDER"の元歌」といえば、わかりますよね。
上に書いた事とは矛盾するが、これだったら何回練習してもいい。前回は「気が乗らない」等と書いてしまったが、またやる気が出て来た。やっぱり好きな曲を上手く吹けるようになったら楽しいだろうしなぁ。という訳で、『煙が目にしみる』や、『オーラ・リー』を吹けるように、頑張ろうっと!!

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