AS TIME GOES BY
ようやく『マイ・フェイバリット・シングス』が終わりました。あぁ~、長かった。最後にノーミスで吹き終えた瞬間、思わず「やったー」と言ってしまいました(^^;)。やれやれ。
次の曲は『時の過ぎゆくまま』。あ、沢田研二さんじゃないですよ。映画『カサブランカ』のテーマ曲です。Gacktさんが出ているフジカラーのCMソングと表現した方がわかりやすいのかな?
「この曲はちょっと難しいですよ」と先生。
とはいうものの、この曲はト音記号の横に調号が全く付いていないのです。そんな曲をやるのはどれ位ぶりだろう? テンポもそれ程早くないし、内心「これなら楽勝ですよ」と思っていました。
最初は先生と一緒に楽譜通りに吹いたのですが、その後「好きに吹いていいですよ」と言われました。私は頭の中で鳴っている『カサブランカ』のイメージで吹きました。誰のヴァージョンだかはわからないのですが「『カサブランカ』といえば、こんな感じでしょ」という物が頭の中にあったのです。この曲は色々な人がカバーしているのですが、たとえば前述のフジカラーのCMのヴァージョンは私のイメージの物とかなり近いです(ブライアン・フェリー版)。歌うように気持ちよく吹いてしまいました。
しかし、途中のブリッジの部分で私のイメージはパタッと消えました。「あれれ、『時の過ぎゆくまま』にこんなメロディー出て来たっけ? 記憶にないぞ」という感じ。イメージがなければ、ただ楽譜を追うしかないのですが、ここでつまずいてしまったのです。
「あれっ、音符の数が合わない? リズムが合わなくなっちゃった。わ、わけわかんないぞ~」
知ってる曲をやる事が多かったので、あまり露呈はしなかったのですが、実は私は譜読みが得意ではないのです。そしてよく見ると楽譜の上には例のマークがあったのです。例のマークとは、私が「スウィング記号」と勝手に名付け、密かに忌み嫌っているマークの事。以前にも書いた通り、このリズムはどうもよくわからないんですよ。でも、何曲かやってきてわかった事は、「この記号が出て来た時は適当に吹いても許される」という事(爆)。今回も「好きに吹いて良い」と言われたので、私の頭の中にある断片的なヴァージョンを整理して完全にしようと思い立ちました。しかし、これが意外に難しい作業だったのです。
まず自分の所有CDをチェックしたのですが、私が持っている唯一の『時の過ぎゆくまま』の音源は、映画『めぐり逢えたら』のサントラに入っている物でした。そして、これは私のイメージとは全く違うヴァージョンだったのです。
次に図書館に『カサブランカ』のサントラを借りに行きました。しかしあいにく見つからず、仕方なく映画音楽のオムニバスCDを借りてきました。が、それはオリジナルそのままではなくて、別のアーティストが勝手に演奏し直しているヴァージョンが入っていたのです。うわーん、こんなんじゃない筈だぁ。
次にビデオを引っ張り出してみました。私の大好きなフィギュア・スケート選手が『カサブランカ』をテーマにした演技をした事があったからです。
しかし、久々に見るリレハンメル五輪のカート・ブラウニング選手の演技中に流れていたヴァージョンは、微妙に違うヴァージョンのようなのです。あれれ?
最後の頼りはネット検索です。試聴出来るサイトを探しまくりました。しかし、あの有名な冒頭のメロディーを聴く事は出来ても、大抵あのブリッジに行く前に終わってしまうのです。その先が聞きたいんだってばっ!!
CMで使われた部分も冒頭部だし、耳にするのは大抵前半の部分なんですよね。だから、ブリッジ部分は記憶になかったんだなぁ。
気分は「生茶」の松嶋菜々子さんのCM状態。ほら、あれって、♪ツッパる事が男の たった一つの勲章~たらららららたららららら~行ってみたいと思いませんか……なんて無茶苦茶歌ってるじゃないですか。「一番有名な部分しかおぼえていない」という設定だと思うんですが、そういう事ってよくあるんですよね。最初に有名なフレーズが来ちゃうと、ブリッジ部分は軽視されがちになってしまう……。
探した挙げ句に私のイメージとかなり近いヴァージョンで、記憶になかったブリッジ部分まで聴けるサイトを見付けました。それは自分で作ったMIDIファイルを公開しているサイトでした。「あぁ、そうだ、そうだ、これよ、こういう感じよ、いやぁ、助かった」と大喜びな私。かなり、いい感じで編曲してありました。何回か聞いた後に自分でも口ずさんでみたりして、吹き方を検討してみました。うん、なんかちゃんと吹けそうな気分になって来ました♪
でもあのサイトって、著作権とか大丈夫なのかしらん???
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