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2003.12.26

新しい教材

boss.gifレッスンでサブ・テキストを使う事になりました。『イージー・ジャズ・コンセプション スタディー・ガイド』という物です。
このテキスト、ジム・スナイデロという人が作っているのですが、この人が実際演奏しているCD(勿論伴奏入り)が付いています。で、それを真似しながら合わせて吹く練習を取り入れる事になりました。先日やった1曲目なんて、そんなに難しい曲ではないのに、スナイデロさんや先生が吹くと本当にジャズっぽくカッコよく聞こえるんですよ。勉強になります。あ、この人、教本作ってるだけではなくて、演奏活動もやっていて、普通の(?)CDも出しているそうです。「ジム・スナイデロ」でヤフー検索してみたら、ちょっと笑える記述がありました。何でも、ジャズ愛好家の集まりで初対面の人に「どんなジャズが好き?」と聞かれたら、「バーガンジにスナイデロ」と言えば一目置かれるんだそうです。きゃはは。ホントか?

さて、最近は図書館のジャズCDを聴き倒す(?)事に躍起になっていた私ですが、「自分へのクリスマス・プレゼント」という事にして、久々にジャズCDを3枚購入しました。その3枚とは下記の通り。

★Saxophone Colossus / SONNY ROLLINS
「サックス・ファンだったら、一応持ってた方が良いのかなぁ」と思って、なんとなく(^^;)。
★Left Alone / MAL WALDRON
タイトル曲がとてつもなく好きなくせして、アルバム通して聴いた事は恥ずかしながらなかったのです。図書館にもどういうわけか、置いてなかった。
そして、3枚目。これについては書きまくりたいっ!!

★Ken Burns JAZZ Collection / Herbie Hancock
かつて『ウォーターメロン・マン』を聴いて、「あのアレンジはあまり好きじゃない」というような事を書いてしまいましたが、違うヴァージョンが存在する事を知り、それだけを目当てに買ったハービー・ハンコックのベスト盤。で、お目当ての『ウォーターメロン・マン』、最高でしたぁっ!!!!!! こんなカッコいいヴァージョンがあったんですね。っていうか、こっちの方がオリジナルなのでしょう。テナー・サックスとトランペットの合奏で始まり、トランペット・ソロ→サックス・ソロ→ピアノ・ソロと続き、最後はまた合奏。やっぱり、アレンジって大事ですね。以前聴いた物とはまるで別物です。
無茶苦茶魅力的なテナーは、なんとデクスター・ゴードンでした。今迄聴いたデクスター・ゴードン名義のどの曲よりも、こっちの演奏の方が気に入っちゃった。あ~、もう、こんなカッコ良い物を聞かずして、「レッスンで使ったカラオケ・ヴァージョンの方が」なんて書いてしまった私はどうすればいいんだ~(^_^;)。7分を越える長い曲ですが、全く長さを感じませんでした。のみならず、続けて3回も聴いてしまった。3度目は部屋の灯りを消して、ボリュームをちょっと大きめにして思いきり浸りました。トランペット・ソロに耳が慣れて来た頃に右のスピーカーからサックス・ソロが始まる辺りは「来た来た来た~っ!!」って感じで燃えます。くぅ、好き好きっ!!
あとですね、無茶苦茶情けない事を告白しますと"Rockit"が入っていた事に衝撃を受けました。「こ、これって、ハービー・ハンコックだったんですか」と(^^;;)。
『ウォーターメロン・マン』は知らなくても「古い曲だしね~」と言い訳も出来るのですが、1983年の"Rockit"は私にとってばりばりリアルタイムです。そして今迄何度聞いたか、数え切れない。にも関わらず、ハービー・ハンコックの曲だとは知らなかったんです。ちょっとブルー。

さて、明日は渡辺貞夫さんのコンサートに行って来ます。
私がサックスに興味を持つきっかけになった人ですが、意外にも生で見るのは初めてです。アフリカ音楽などにはそれ程興味が無かったのですが、今回はバラードのコンサートという事なので、行ってみる事にしました。楽しみです~♪

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サクソフォン鑑賞(2003.10-11月)

最近生で聴いたサックス演奏について書き留めておきます。

★10/24 阿佐ヶ谷ジャズストリート
ジャズ・フェスティバルのようなイベントです。阿佐ヶ谷の街中のあちこちでジャズのイベントが催されていました。貧乏な私は無料の物だけをチェック(^^;)。こんなアーティスト達を見ました。

◇竹内郁人カルテット
オーソドックスなモダン・ジャズ。ラストでは女性奏者も飛び入り(いや、本当はお約束なのでしょうけど)共演。「アルト2本の共演」というのを生で見たのは初めてだったので、興味深かったです。

◇小菅敏朗クインテット
サックスとトランペットという編成が、これまた生で見るのは初めてだったので興味津々だったのですが、ヴォーカルが今一好みではなかったので(私のヴォーカルの趣味は変わってます)、ちょっとしか見ませんでした。

◇羽根淵道広カルテット
フュージョン系。いや~、「タダでこんな素晴らしい物聴いてしまって良いんでしょうか?」っていう感じ。もう最高!! どちらかといえば、ゆったりしたバラード風の曲が多かったかな? テナー・サックスの低音が実にのびやかで美しい。「やっぱりテナーはこうでなきゃ」と思いました。無理して高い音出すのって、あんまり好きじゃないもので。オリジナル曲もキャッチーで、1回聴いただけで覚えてしまう物もありました。作曲能力も優れていそうです。
私が見た日はラストに"JUST THE TWO OF US"もやったんですが、このヴォーカル(キーボード担当ですが、これではボーカルを取っていた)がビル・ウィザースそっくりで驚きました。で、この曲での羽根淵さんのサックスがまた、グローバー・ワシントン,JR顔負けの素晴らしさ。参りました。すごいです、このカルテット!!

★11/9 アマリリス合奏団ama.gif
アマチュア団体(団員の皆さんは他の仕事をお持ちのご様子)ですが、実力派揃いといった感じでした。アマチュアだというのに、中に1人、見覚えのある方がいらっしゃいました。フルートとピアノと打楽器を掛け持ちでやっている方。以前、どこかの吹奏楽団(東芝かNEC)で目にして、「打楽器って、幾つもの楽器を掛け持ちして大変だなぁ」と思い、印象に残っていたんです。絶対同じ人だぁ!! あと、某掲示板で私のコメントにレスを付けて下さった方が、この合奏団の方である事が後で判明しました。しかし、顔はわからない~(^^;)。
サクソフォン四重奏が2組あって楽しめました。あと面白かったのがフルート。バス・フルートとか、アルト・フルートとか、初めて見ました。変わった形してましたよ~。そんな物が存在する事すら知らなかったので勉強になりました。

★11/16 サパトス
都公認のヘブン・アーティスト。サックスとギターの2人組です。神宮外苑のイチョウ祭りに出演していました。お祭りのせいでしょうか、一般ウケしそうな曲の大サービスで、ミーハーな私は大喜び。特に『すべてをあなたに』などはたまりませんでした♪

最近図書館から借りたCDはこんな感じ。
★デクスター・ゴードン『THE BLUE NOTE YEARS』
ようやく返却されていた(笑)。
★ケニー・ギャレット『SONGBOOK』
この所、大昔のジャズばかり聴いていたので、これは新鮮に聞こえました。音も良かったです。
★リー・コニッツ『MOTION』
★ソニー・ロリンズ『ベスト・セレクション』

そして、ついにオムニバスにも手を出すようになってしまいました。
★『Portrait in Jazz』(ユニバーサル版)
★『Portrait in Jazz』(ソニー版)
和田誠さんと村上春樹さん監修のオムニバスCD。村上春樹さんのライナーが面白かったです。村上春樹さんがジャズ喫茶やっていたなんて、皆さん、ご存知でした? サックス以外の曲も魅力的な物が多く、とても楽しめました。
★『ニュー・アダルト・コンテンポラリー・ベスト・セレクション』
フュージョン系。これはかなり気に入りましたが……ちょっとミーハーかも(^^;)。
★『The Best of the Jazz Saxophones,vol.2』

うーむ、まだビビビビビと来る衝撃的なジャズ・アルバムは見つかりません。まだ聴き方が甘いので、後にこの中から生まれるかも。

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AS TIME GOES BY

ようやく『マイ・フェイバリット・シングス』が終わりました。あぁ~、長かった。最後にノーミスで吹き終えた瞬間、思わず「やったー」と言ってしまいました(^^;)。やれやれ。
次の曲は『時の過ぎゆくまま』。あ、沢田研二さんじゃないですよ。映画『カサブランカ』のテーマ曲です。Gacktさんが出ているフジカラーのCMソングと表現した方がわかりやすいのかな?

「この曲はちょっと難しいですよ」と先生。
とはいうものの、この曲はト音記号の横に調号が全く付いていないのです。そんな曲をやるのはどれ位ぶりだろう? テンポもそれ程早くないし、内心「これなら楽勝ですよ」と思っていました。
最初は先生と一緒に楽譜通りに吹いたのですが、その後「好きに吹いていいですよ」と言われました。私は頭の中で鳴っている『カサブランカ』のイメージで吹きました。誰のヴァージョンだかはわからないのですが「『カサブランカ』といえば、こんな感じでしょ」という物が頭の中にあったのです。この曲は色々な人がカバーしているのですが、たとえば前述のフジカラーのCMのヴァージョンは私のイメージの物とかなり近いです(ブライアン・フェリー版)。歌うように気持ちよく吹いてしまいました。
しかし、途中のブリッジの部分で私のイメージはパタッと消えました。「あれれ、『時の過ぎゆくまま』にこんなメロディー出て来たっけ? 記憶にないぞ」という感じ。イメージがなければ、ただ楽譜を追うしかないのですが、ここでつまずいてしまったのです。
「あれっ、音符の数が合わない? リズムが合わなくなっちゃった。わ、わけわかんないぞ~」
riversax2.gif
知ってる曲をやる事が多かったので、あまり露呈はしなかったのですが、実は私は譜読みが得意ではないのです。そしてよく見ると楽譜の上には例のマークがあったのです。例のマークとは、私が「スウィング記号」と勝手に名付け、密かに忌み嫌っているマークの事。以前にも書いた通り、このリズムはどうもよくわからないんですよ。でも、何曲かやってきてわかった事は、「この記号が出て来た時は適当に吹いても許される」という事(爆)。今回も「好きに吹いて良い」と言われたので、私の頭の中にある断片的なヴァージョンを整理して完全にしようと思い立ちました。しかし、これが意外に難しい作業だったのです。

まず自分の所有CDをチェックしたのですが、私が持っている唯一の『時の過ぎゆくまま』の音源は、映画『めぐり逢えたら』のサントラに入っている物でした。そして、これは私のイメージとは全く違うヴァージョンだったのです。
次に図書館に『カサブランカ』のサントラを借りに行きました。しかしあいにく見つからず、仕方なく映画音楽のオムニバスCDを借りてきました。が、それはオリジナルそのままではなくて、別のアーティストが勝手に演奏し直しているヴァージョンが入っていたのです。うわーん、こんなんじゃない筈だぁ。

次にビデオを引っ張り出してみました。私の大好きなフィギュア・スケート選手が『カサブランカ』をテーマにした演技をした事があったからです。
しかし、久々に見るリレハンメル五輪のカート・ブラウニング選手の演技中に流れていたヴァージョンは、微妙に違うヴァージョンのようなのです。あれれ?

最後の頼りはネット検索です。試聴出来るサイトを探しまくりました。しかし、あの有名な冒頭のメロディーを聴く事は出来ても、大抵あのブリッジに行く前に終わってしまうのです。その先が聞きたいんだってばっ!!
CMで使われた部分も冒頭部だし、耳にするのは大抵前半の部分なんですよね。だから、ブリッジ部分は記憶になかったんだなぁ。
気分は「生茶」の松嶋菜々子さんのCM状態。ほら、あれって、♪ツッパる事が男の たった一つの勲章~たらららららたららららら~行ってみたいと思いませんか……なんて無茶苦茶歌ってるじゃないですか。「一番有名な部分しかおぼえていない」という設定だと思うんですが、そういう事ってよくあるんですよね。最初に有名なフレーズが来ちゃうと、ブリッジ部分は軽視されがちになってしまう……。

探した挙げ句に私のイメージとかなり近いヴァージョンで、記憶になかったブリッジ部分まで聴けるサイトを見付けました。それは自分で作ったMIDIファイルを公開しているサイトでした。「あぁ、そうだ、そうだ、これよ、こういう感じよ、いやぁ、助かった」と大喜びな私。かなり、いい感じで編曲してありました。何回か聞いた後に自分でも口ずさんでみたりして、吹き方を検討してみました。うん、なんかちゃんと吹けそうな気分になって来ました♪
でもあのサイトって、著作権とか大丈夫なのかしらん???

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最近聴いたジャズ・アルバム

東京JAZZ後、暇さえあればジャズを聴くようになってしまいました。「ジャズの事をもっと知りたい」という欲求が生じたせいなんですが、他にも理由があります。
それは、「お気に入りのサックス奏者を見付けたい」という物。
クラシック界では須川展也さんという超フェイバリットを見付ける事が出来ました。しかし、ジャズ界ではそこまでのお気に入りがいないのです。
強いて挙げれば、渡辺貞夫さん、ケニーG、本多俊之さんという所ですが、須川さんやデビッド・ボウイに対する思いと比べると全く弱いものです。「サックスといえばジャズ」と言える程メジャー楽器であるのに、そのジャンルでの「私のアイドル」を見付ける事が出来ないというのはちょっと寂しい。「ジャズ界には偉大なサックス奏者が沢山いるんだから、もっと私の心を掴む人がいる筈だ」という予感に従って、スカウトマンのように魅力的な人を発掘するという意欲に燃え始めてしまいました(笑)。
幸い近所に視聴覚資料の充実した図書館があるので、借りまくっています。東京JAZZ以降に聴いた作品は以下の通りです。

★ジョシュア・レッドマン『タイムレス・テイルズ』
素敵な演奏もあるのですが、やはり生の方が良かったなぁ…。

★アート・ペッパー『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』
★アート・ペッパー『アート・ペッパー・カルテット』
★マーティ・ペイチ『マーティ・ペイチ・カルテット~フィーチャリング・アート・ペッパー』
クラシック指向だったサックスの先生が、ジャズにハマるきっかけとなったのがアート・ペッパーとの事だったので、チェックしてみました。
『ミーツ・ザ・リズム・セクション』は、あまりにも有名な一枚なので基本として聴いてみる事にしました。
後者の2枚は先生のお薦め。ジャズ・ファンの間では「タンパの2枚」と呼ばれているのだそうです。タンパというのはレーベル名です。
3枚とも時期はあまり変わらないのですが、『…リズム・セクション』だけ不思議な位音が良くて、びっくり。これは、オーディオ装置をチェックする時によく使われるアルバムなのだそうです。そういえば、昔買っていたFM雑誌にオーディオやカセットテープの試聴などのコーナーがあって、このジャケットが載っていたような。
3枚とも軽快でお洒落な感じです。とても聞きやすかったです。
riversax.gif
★オーネット・コールマン『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』
★オーネット・コールマン『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンvol1』
前者を聴いた時にちょっとした衝撃を受けました。
これ、なんと3曲しか入っていないんですが、そのうち2曲が同じ曲なんですよ。
1.Theme from a sympony(Variation one)"
2.Theme from a sympony(Variation two)"という具合。そしてこの2曲で20分以上という長さ。何なんでしょう。知らずに借りてしまったので「うわっ、変なもん借りてきちゃったなぁ」と思いました。しかし、これがすごく面白かった。チンドン屋を連想させるようなちょっとユーモラスなフレーズがどんどん展開していく様には何だか心踊らされました。その場にいたら、私も繋げてアドリブやりたくなっちゃうようなそんな感じ。アドリブ嫌いな筈の私ですが、これと本多さんのせいで、ちょっとアドリブに対する感覚が変わってきました。

★ウェイン・ショーター『ザ・ベスト・オブ・ウェイン・ショーター』
名前の通り、ベスト盤です。「黒魔術的」という宣伝文句に心魅かれましたが、こういうの「黒魔術的」と言うのでしょうか? うーむ、よくわからない…。

★エリック・ドルフィー『アーティストリー・イン・ジャズCD』
ベスト盤なのかな? サックスを期待して借りたのに、3曲がバス・クラリネット、1曲がフルートでした。悪くはないのですが、ちょっとがっくり。

(番外)ディジー・ガレスピー『コンパクト・ジャズ』
サックスじゃありません。トランペットです。
サックスの先生がデクスター・ゴードンがお好きと言っていたのですが「DG」という頭文字しか覚えられず、間違ってこれを借りてしまいました(爆)。
でも、瓢箪から駒というか、すごくカッコ良かったです。聴けて良かった。借りたいと思っているデクスター・ゴードンのベストはずーっと貸出中になってます。同じ人が借りっぱなしにしているのか、次から次へと借り手が付いているのかは不明です

という感じなんですが、まだ須川さん並のお気に入り奏者は見つかりません。
この中ではオーネット・コールマンが一番面白かったかな。また、今後も発掘作業(?)に勤しみたいと思います。

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サクソフォン・ライブ

jazz1.gif発表会が終わってからというもの、どうも気が抜けてしまっていけません。自主練習を全くしていなかったのですが、そうするとちっともレッスンが進まないのです(^^;)。前回やった所を思い出した頃に30分のレッスンは終わってしまうという有様。上達させる為というよりも衰えない為にのみレッスンを受けているような気がしてきます。だって、もう一ヶ月も『マイ・フェイバリット・シングス』(Eメジャーで)をやっているんですが、いまだにまともに吹けないのです。先日は「あれ、案外にまともに吹けるじゃん」と思っていたら調間違ってて先生に、「その調だと簡単過ぎますよね」なんて言われてしまった、あはは(爆)。
さすがにヤバイと思い、先週は久々に自主練習してみました。が、今週はレッスンないし、次回までにはまた忘れちゃうに違いありません、とほほ。調号沢山付けるの反対~!

こんな具合で自分の演奏はグダグダな今日この頃ですが、聴く方は無茶苦茶充実しています。生で演奏を聴く機会に恵まれました。たとえば……。
JAZZ.jpg
★8/23 東京JAZZ
ジョシュア・レッドマンの演奏に感動!!
それ程好きな奏者という訳ではなかったのですが、生で聴いたらホントに凄くて見直してしまいました。エレキ・ギターに付けるようなエフェクターを利用しての演奏に「サックスでこんな事しちゃうんだ!?」と驚かされました。サックスの先生に尋ねてみた所、こういう事をやる人はいない訳ではないけれど、やはり少数派との事でした。オーソドックスな演奏と斬新な演奏、両方楽しめてとてもお得な気分でした。後日テレビ放送があったので見てみたんですが、なんだか全然違ってて「やっぱりライブは生に限るなぁ」と思ったのでした。テナーとソプラノを吹いていました。

★9/12 トルヴェール・クヮルテット with 本多俊之
私が今一番好きな奏者は須川展也さんだと改めて思い知らされたコンサートでした。
須川さんのソプラノの音色は美しすぎます。生で聴くと本当に幸せな気分になって嬉し涙が出そうになります。音だけでここまで感動させてくれる人はいません。もう最高!! 2部構成のコンサートで、1部はクラシック、2部は本多俊之さんを加えてジャズという感じでした。特に2部の『スペイン』(チック・コリア)が良かったなぁ。

★9/18 芸大木曜コンサート
8月末に「ぐるっとパス」という美術館や博物館などに入れるパスを買ったのですが、そのパスで見られるというので行きました。
木管と金管によるコンサートという企画だったのですが、グラズノフのサクソフォン四重奏もありました。しかし、ちょっと眠くなってしまった…。以前は「サクソフォンの音が聴ければ何でも!!」という感じだったのですが、贅沢になってしまったかな? ちょっとマニアックな曲でもあったかも。

★10/1 『公園通りで会いましょう』(NHK衛星)の公開放送
本多俊之さんがゲストの日です。観覧希望でハガキを出したら当たりました♪
タップダンサーのHIDEBOHさんと本多さんとのセッションが素晴らしかったです。アドリブが嫌いな私ですが、「アドリブって楽しいかも」と思いました。
『A列車で行こう』をジャズ風、ボサノバ風、マーチ風、ワルツ風、ファンク風とリズムを変えて5バージョン演るという企画も面白かったなぁ。
トークも楽しかった。「チャンスで物怖じしててはいけない」という話は興味深かったです。

といった感じ。
東京JAZZのせいで、ジャズ熱が上がってきてしまって、その手のCDも沢山聴きました。これについては次ページに譲る事にします。

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発表会

hall.jpg発表会前の最後の自主練習はカラオケボックスでやる事にしました。近所に新しくカラオケ屋さんが出来たので、ためしにそこで「楽器の練習してもいいですか?」と尋ねてみると、なんと断られてしまいました。がーん。結局いつもの(というか、まだ2回しか利用していないのですが)店へ。久しぶりだったので、念の為「楽器の練習してもいいですか?」と確認を取ってみます。「楽器は何ですか」「サックスです」「どうぞ」とのやりとりがありました。楽器名を聞くって事はダメなものもあるのだろうかと思い、尋ねてみると金管楽器は音が大きいのでアウトなのだとか。じゃあ、トランペットはダメなのかしらん。ちょっと憧れてたのになぁ。どうやらサックスがぎりぎりのラインらしいです。

練習をはじめてしばらくすると電話が鳴りました。「あれ、もうドリンクも注文したし、それも届いているし、何だろう?」と訝しく思いつつも出ると……。「楽器練習のキャンペーン(だったか?)で、お客様にカレーピザが当選しました」と言うではありませんか。びっくりした~。そんな事あるんですね。ピザ食べてから吹くと楽器が汚れてしまうような気がしてイヤだったので、練習後に頂きました。おかげで夕飯代が浮きました。ごちそうさま♪

そして、いよいよ発表会当日!!
本番の3時間前から最終リハーサルが始まりました。他の出演者がやっているのを順番待ちの出演者達が客席に座って見ました。某高校生君が絶不調の様子でした。それを見ながら「うわ、私もあんな風になっちゃったらどうしよう」という不安に駆られたのですが、彼の全くこたえていない様子を見ていたら「そうだよね、失敗したからって別にどうって事ないじゃん」という気持ちが芽生えてきて、いくらか落ち着いて来ました。
そして、私の順番が来ました。前奏に聴き惚れます。「うーん、この前奏ってホントカッコイイ!!」とうっとりしつつ、妙に気持ち良く吹けてしまいました。今迄で一番うまく吹けた感じ。気持ち良かったです。思わずピアノ伴奏付けて下さった方に、「マル・ウォルドロンのピアノそのものって感じで(それって誉め言葉になるのか疑問ですが)、ほんっと素敵で聴き惚れちゃいました。こんな素敵な伴奏で吹けて嬉しいです」と言ってしまった程です。そうしたら社交辞令だとは思うんですが、ピアノの方も「上手に吹いて下さるから」なんて言って下さるではありませんか。「ええっ!?(こんなヘタな私をつかまえて)」とすごく驚いてしまったんですが、無茶苦茶嬉しかったです。ひょっとしたら、サックスの音を聞き慣れてない人の耳にはある程度それっぽく聞こえるのかしらん? と、浮かれる私。もう本番が楽しみになってきちゃいました。←調子に乗りすぎ

前回のリハーサルと違って、本番前のリハーサルは楽しく吹けたし、「この分だと意外と緊張しないかも」と思い始めたんですが、やはり甘くはありませんでした。
本番では恐ろしい事が起こってしまったのです。
ピヒョッ!! 最初の音がいきなり裏返ったような、とんでもない音になってしまったのです。次の音もキーキーかすれてきちんと出ません。もう顔面蒼白。「何が起こってしまったんだろう?」と思いました。「こんな事はありえない。途中で知らない間にリードをどこかにぶつけて傷めてしまったんだろうか? ちゃんとはまっていないのだろうか?」とまじまじとリードを見つめてしまいました。まともな状態だったらこんな音が出る筈ない!! しかし一見したところ、リードには特に問題はなさそうでした。もう絶望的な気持ちです。半ば薄れそうな意識の中でそれでも続きを吹き出したら……なぜか、ちゃんと音が出たのです。「あぁ、リードが悪かったんじゃなかったんだ。私が悪かったんだ。やっぱり緊張してたのかなぁ?」と不思議な気分になりましたが心底ホッとして、気を取り直して吹き続けました。少しずつ緊張感が薄れて行くのがわかりました。正気を取り戻してきたような感じ。徐々に音というよりも音楽に集中出来るようになってきて、そうすると不思議なもので音も良くなってきて、段々と乗ってきて最後はちょっと酔っちゃう程でした。「もっと吹きたかった~」という位(笑)。
ライトも良かったのかもしれません。舞台全体にライトが当たっているわけではなく、奏者にしか当たっていないのです。楽譜にさえライトが当たっていない。リハーサルの最初は「うわ、楽譜が見えない、どうしよう」と思ったのですが、実は暗譜していて、でもどこを見てよいかわからないのでとりあえず楽譜を見るフリをする事にした位なのです。だから、楽譜が見えないのはさほど問題ではないし、暗いライトで客席の顔が見えないのが好都合でした。顔見たら絶対上がっちゃう。

という訳で、まぁ、初めてのソロ演奏としてはまずまずの出来だったと思います。後半もちょっと間違った所があるんですが、それは「軽く省略しちゃった」という程度なので、初めて聴いた人にはおそらくわからないミスだと思います。最初の数秒についてはもう仕方ない。「練習不足で失敗」とかだったら悔いが残るけれど、あの失敗は心理的なミスなので、練習してどうこう出来る物ではなかったと思います。……うーん……でも、やっぱり悔しいかな。来年リベンジだっ!!
先生には「最初やっぱり緊張しちゃいました?」と聞かれました。「あんな音、ホント久しぶりですよね~」とも言われてしまった。「もう無茶苦茶緊張しました!!」と答えましたが、緊張してる事も自覚出来ない変なテンションでした(^^;)。

友達が聴きに来てくれたのですが、なんと遅刻して私のミスした部分は聴いていないらしいです(笑)。しかも曲の途中だったので中に入れてもらえず、ロビーでモニターを見ていたとの事。ほっとしたような残念なような。
弟も来てくれました。彼は「最初どうなる事かと思ったけれど、あとはすごく良かった」と言ってくれて、嬉しかった。私には最初の数秒が物凄く長い時間に思えたのですが、他の人からみるとそれ程長い時間ではなかったらしいです。母親も、場所などは教えていなかったのに弟に聞いたらしく来ていました。しかし母親はダメ出しの嵐。「なんで、もっとお洒落して出なかったの?」から始まって、シャツからジーンズ、髪型まで全て文句を言われてしまいました。音楽の事はそっちのけ。マイッタ。

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調整会とリハーサル

発表会が迫って来たので楽器を調整に出そうと思いました。しかし、その矢先にテレビが壊れてしまいました。ただでさえお金が無いのに思わぬ出費。痛い、痛すぎる……。「もう調整に出すお金なんてないよ~」と途方に暮れていた所、銀座の山野楽器でサクソフォンフェアというのをやっている事を知りました。その一環でヤマハの調整会というのがありました。無料で楽器を調整してくれるというのです。おお、これは天からの恵みだぁ。
でもそもそも調整会って、なんなんでしょう? 山野楽器で買ったお客さんへのサービスという事だったら私はアウト。一応、「そちらで買った物じゃないんですけど、見て頂けるんですか?」と問い合わせてみたところ、どこで買った物でも見てくれるというのです。「ウマい話には裏がある?」と若干の不安を抱えつつ、しかし「天下の山野楽器様はあこぎな事をしたりはしないだろう」と信頼し、予約して行ってみました。

行ってみると、すごーく温和な優しそうな感じの方が椅子に座って待っていました。まるで面接を受けるような感じで、机を挟んで私も座ります。彼は楽器を解体すると、黄色く光るライトのようなものを管の中にいれて、色々チェックしはじめました。さながら楽器のお医者さんのような感じ。「こんな風に外れるんですねぇ」と私は興味津々でした。「バラバラにしちゃいましたけど、ちゃんと元通りになりますから安心して下さいね」と調整の方。そりゃ、戻らなかったら困っちゃうよね(^^;)。途中バーナーみたいな物(火)を使ったりして、なんだか面白かったです。

結局40分近くかけてじっくり調整してくれました。タンポなどの交換の必要はないようでした。もうホント「ありがとうございます」って感じ。「これで無料だなんて」と恐縮してしまいました。「今度楽器を買い替える時は山野楽器さんで買おう」って思ってしまうような……あ、それが作戦ですか?(笑)
とりあえず、今回はリードだけ買って帰りました。バンドーレンのV16を1箱。

翌日、自主練習をしました。吹いてみると、なんとオクターブキーを押しても音の高さが変わりません。
「やだぁ、無料調整で喜んでいたけれど、変な事されちゃったみたい。どうしよう……」と青くなりました。おろおろしながらネックを眺めると……きちんとはまっていませんでした(おい!)。きちんと差し込んだら、ちゃんと高音も出ました。あー、びっくりした(^^;)。
結局、楽器の微妙な音痴も治っていて、かなり吹きやすくなっていました。ありがとう、山野楽器さん。一瞬でも疑ってゴメンね。

次に発表会で使う為のリードを選ぶ事にしました。
で、新しいV16を1枚1枚全部試してみました。青箱よりは個体差がないような印象です。結構どれも吹きやすく感じられました。桁違いに鳴る、というか「こんなに鳴っていいの?」と鳴り過ぎてうるさい位の物が1枚、「やや吹きにくいかな」というのが3枚程で、残りはどれも使えそうな感じでした。迷いつつも吟味を重ね、「これ!」という1枚を選びました。

そして、迎えたリハーサル。
ここで私は大失態を演じてしまうのです。リハーサル会場は初めて行く場所で、迷いまくって遅刻してしまったのです。駅から5分の筈なのに、30分位さまよっていたかな。そういえば、以前のこの日記にも道に迷った話を書いたっけ。あの時は、一度行った場所に行くのに迷ってたんだよなぁ。どうして私はこんなに方向音痴なのでしょう、とほほ。あの時も楽器の重さを愚痴ったような文章を書きましたが、今回もホント楽器が重くて重くて。道に迷うと楽器の重さって倍に感じられるんですよ。おまけに今回は途中でにわか雨まで降って来ました。傘さしながら道に迷いながら楽器運ぶのはツライですよ~。その上、傘は折り畳みの超小型の物だったので、楽器ケースはびしょびしょ。入り口まで迎えに出て来て下さった先生には「泣きそうな顔してる」と言われてしまいました。ハイ、本当に泣きそうでした。

リハーサル会場には先生の他に、私のバックの演奏をして下さる方と他の教室の先生もいました。もう冷や汗もの。先生は「私の場所の教え方が悪くて」とフォローして下さいます。「いえ、私が方向音痴なもので」と謝りまくり。気まずかったぁ。時間が無かったので、もう音出しもせず、いきなりスタンバイしました。歩きまくったので、汗びっしょり。息も上がっています。こんなんでちゃんと吹けるのだろうか?
ピアノの前奏が始まりました。マル・ウォルドロン・ヴァージョンそのままの素敵な前奏です。「おおっ!!」と感動しつつも、そんな余韻に浸る間もなく、吹き始めました。緊張して足が震えてきちゃいました。マズい。
果たして……アドリブ部分で、やろうと思っていた事が全く出来ませんでした。ああ。

そしてセカンド・トライ。
「あ、間違えて先の部分吹いちゃった」と思ったら、バックの方々もそれにつられて(合わせて?)数小節先をやりだすではありませんか。「うわーん、どうしよう!!」と思いつつ、戻ったりしたらやっぱり合わなくなって、滅茶苦茶。「もう一度最初からやりましょうか」とドラマーさん。「す、すみません……」
気を取り直して、もう一度やったのですが、今度もやっぱりアドリブ部分で計画していた事が全く出来ず。傍目から見れば、多分間違ったとは思われないだろうけれど(だってアドリブだもん)、もう自分としては大ショック。そして、リハーサルは終了したのでした。こんなんで、当日大丈夫なんだろうか? 不安です…。とりあえず、明日はたっぷり練習する事にします、カラオケ・ボックスで…。

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ヴァンソン・ダヴィッド

ヴァンソン・ダヴィッドというフランス人サクソフォン奏者のリサイタルに行って来ました。
前半はアルト・サックスで、素晴らしい音色を聴かせてくれました。「なんて美しい音色だろう」と思わずうっとり。湿度の多い日で、会場に到着する迄は不快だったのですが、演奏を聴いたら一気に幸せな気分になってしまいました。
後半のソプラノ・サックスの音色は今一だったかも。リードの調子が悪かったのか、途中でリードを替えたりしてました。フランスとの湿度の差が関係しているのかなぁ?  曲もクラシカルな似たような曲ばかり(知らない曲がほとんど)で、ちょっと退屈してしまいました。私のようなミーハー向けのリサイタルではなかったかも。ただ、ラストの平野公崇さんとの共演は良かった!! すごく贅沢な共演でした。美しかった~。david.gif

ヴァンソン・ダヴィッドって、皆さんご存知でしょうか。パリ国立高等音楽院を一等賞で卒業したそうです。この経歴どこかで見たような。そう、平野公崇さんのプロフィールにも同じ記述がありました。調べてみるとダヴィッド氏が卒業したのが96年、平野さんが卒業したのが97年でした。おおっ、1年ズレていたらどっちが上と評価されたんだ!?
ダヴィッド氏は、94年のアドルフ・サックス国際サクソフォン・コンクールで第1位およびグランプリを受賞しています。昨年原博巳さんが優勝したあのコンクールですね。
さらに96年のJ・M.ロンデックス国際コンクールでは2位になっています。ちなみにこの時の1位は平野公崇さんなので、平野さん1勝!!(笑)
という感じだったのでダヴィッド氏と平野さんはライバル同士かと思いきや、共演して息の合った演奏を聴かせてくれたのです。時々顔を見合わせて微笑み合う2人。なんだか友達同士のように仲良さそうに見えました。

さて、聴きに行く専門だった私ですが、聴かせる立場になる日(発表会)がもうすぐ訪れます。ここ2回のレッスンは教科書は全く開かず、「ロングトーンだけやったら、すぐに『レフト・アローン』」というパターンになっています。レッスン時間は30分しかないし。
前回は先生に「絶好調ですね」と言われました。いぇい!! あくまで「自分のレベルとしては」という意味なんですけどね(^^;)。ただ、現在4週連続で自主練習をしているのですが、やっぱり週に1度でも練習すると違うみたいです。
今は毎日アドリブを考える日々。リフレインの17小節分をアドリブで吹くように言われているのです。アドリブ=即興と考えるとヘンに思われるかも知れませんが、その場の思いつきではなく、計画的アドリブ(^^;)。

もう考えまくっています。この曲は色々な人が演奏していますが、私が好きなのはマル・ウォルドロンのヴァージョンです。そのジャッキー・マクリーンのパートを聴きながら、「この部分をパクろう」とか「この部分は省略しよう」などと試行錯誤しています。このヴァージョンには長いピアノ・ソロ(アドリブ?)があるのですが、そこからもアイデアを拝借したりしています。カッコ良さは追求したいけれど、適度に休める部分も作りたいし難しいです。でも楽しい♪ そんな予習めいたことをしてから先生の前で披露し、色々アドバイスを貰いながら、整えるのです。今の時点ではほぼ「これで行こう」という形が出来ました。あとはこれをなるべく滑らかに吹けるようにしたいと思っています。先生には「もう、まったく心配してません」と言って頂けました。あと数週間で劇的に上手くなる訳でもないし、アガリ症である事を考慮してリラックス出来るように気を遣って下さっているのだと思いますが、そんな事言われると、「うん、なんとかなりそー」と気がラクになります。うう、いい先生だ。

発表会前のレッスンは残す所1回だけです。そしてリハーサルが1回。あとは自主練習で補うだけです。うまくゆきますように!!

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個人レッスン

saxo.gif右の写真はベルギー・ビール「サクソー」のラベルです。「サクソー」とはアドルフ・サックス生誕地ディナンにあるカラコル醸造所で作られているビールなのだとか。カラコルとはカタツムリの意味なので、カタツムリのマスコットがサックスを掲げています。

タイトルの通りですが、個人レッスンになりました。約1年半一緒にレッスンを受けていたG君がやめてしまったのです。高3なので受験に備えてかと思いきや、新たに部を立ち上げたのだとか。学校から部活動として承認してもらう為に色々頑張っているらしいです。すごいなぁ。音楽とは関係ない部のようですが、別途お友達とバンドも組んだとの事で、ホント高校生活をエンジョイしているようです。という訳で、1人残ってしまった私は、別のクラスに編入という事にもならず、そのまま個人レッスンに移行する事になりました。通常個人レッスンはグループより料金が高いのですが、料金据え置きで良いとのご好意に甘えて、1人続けています。ただ、今迄1回1時間だったレッスンが1回30分と短くなりました(この教室の通常の個人レッスンは30分)。
1人になって寂しかったのですが、1人になっての最初のレッスンの時に、「発表会でどの曲やりましょうか?」と希望を聞かれて、「ああ、1人だと自分で曲が選べるんだ」とちょっと嬉しくなってしまいました。発表会に出るかはまだ決めていなかったのですが、とりあえずどれを練習するかを決めるよう言われて、私は『レフト・アローン』に決めてしまいました(^^;)。

思えば2人目の先生にやりたい曲を聞かれた時に喜々として答えたこの曲。当時の日記には「『レフト・アローン』は先生が楽譜をお持ちとの事だったので、案外早くトライ出来るのかも知れない」なんて書いていましたが、あれから早いもので2年以上が経ってしまったのです。ついにやれるのか~(感動)。この曲は決して難しい曲ではないのですが、音色が命なんですよね。だから緊張しちゃうとまずい。アガリ症の私はそれが心配で、相談してみたところ「テンポの早い曲の方が、アガった時にも勢いでいけるし、ごまかしがきいていいかも」と言われました。なので、練習曲集の中からもう少しテンポの早いものを探そうと思ったのですが、サックスに関してはバラード好きなもので、どうしても「これ」という物が選べませんでした。唯一「あ、これなら好きかも」と思ったアップテンポの『アイ・ガット・リズム』にしようとしたら、「それは超ムズ」と言われてしまいました、トホホ。そんなこんなで迷っていたら「じゃあ、やっぱり、『レフト・アローン』で行きましょう!」と先生もゴーサイン。うん、ずーっと憧れてた曲だし、やっぱりこれを練習したいっ!! 発表会出るかはまだ決めてないしね(^^;)。

という訳で、最近は『レフト・アローン』の練習をしています。そしてこれが楽しくて仕方がありません。やっぱり、好きな曲を吹ける事が一番だぁ(感動)。G君がいなくなったのは寂しいけれど、「G君がいたらこの曲はやれなかったのかも」と思うと、ちょっとG君に感謝したい気分になったりして(ごめん)。
「じゃあ、とにかく音作りを。もう奏法が変わる位、徹底的にやりましょう」という事で、音色を良くする為の練習を重点的にやっていただいてます。こういう事をやって貰えるのも個人レッスンならではです。30分なので、あっという間に終わってしまうけれど、すごく身になっている気がします。口の形、歯の位置、体の姿勢、首の角度、唇の締め具合、ストラップの長さ、息の出し方、腹式呼吸などなど……ありとあらゆる基本的な事を細かく再チェックされながらやっています。習い始めの頃はそういう事言われると「つまんない」と感じてましたが、今はそれがすごくありがたい。初期の頃は全てが悪かったので、やらなければいけない事があり過ぎて、わけわからなかったし、「何をすれば何がどう変わるか」という事が体で理解出来なかったのですが、今は「こうする為にこれをする」という事や「これをやらなきゃダメなんだ」といった事が朧気ながらわかってきてるので、取り組みやすいのです。初めの頃は「とにかく曲が吹きたいよー。色々な曲が吹きたい。吹いてるうちに上達するでしょ。楽しければいいじゃん」という気持ちでいたのですが、それだと少しずつ滑らかには吹けるようにはなるのだけれど、納得のいく音は出せないような気がしてきたのです。頭で思うのと体で感じるのとは違うんですね~。そんな事を考えていたタイミングで音色命の『レフト・アローン』を練習する事になったというのは時期的にもまさに最適だと思うのです。2年前ではなく、「今、まさにこの時、この曲をやるのがベスト」とさえ思えてしまってます。

で、また、先生の見本演奏がこれまた素晴らしいんです。音だけだったら、ジャッキー・マクリーンよりいいんじゃないかって感じ。もう、それに聞き惚れて「素晴らしい」とか溜息まじりに言っちゃってます(^^;)。これを聴けるだけでレッスンが楽しい。そして、気分を変える為か、どういうわけかわかりませんが、ピアノ伴奏付けてくれたり(でも備品のピアノ、あまり良い音ではないような)、フルート演奏付けてくれたりもします。これも結構楽しい。発表会ではプロの人達が生伴奏付けてくれるらしいので、「やっぱり参加しようかなぁ」と思っています。というか、迷ってるうちから、参加するものと決まってるような形で話が進みつつあるのですが(笑)。

前回のレッスンでは、ちょっと進んでニュアンスの付け方のアドバイスをいただきました。半音下からしゃくり上げる感じの音の出し方とか、「でもやり過ぎるとクドいから」とか。そうなのよぉ! よくくどい人いるんだよね~。そういうの、キライ。なんか先生は、本当いい塩梅に適度なニュアンスを付けてイイ感じに吹くんです。「私もこういう風に吹きたいっ!」というまさに見本の演奏。どうでもいい曲を上手に吹いていても、それ程心に響かないのですが、やっぱり好きな曲を素晴らしく演奏してくれると、心も震える~っ!! という事で、『レフト・アローン』を美しく吹けるようになるべく、張り切っている今日この頃です。

ところで、あれだけ憧れていたメイヤーのマウスピースなんですが……。なんかヤマハ付属のマウスピースの方が、私向きなような気がしてきてしまいました。ヤマハの方が音に透明感が出るし、あとコントロールしやすい感じがするんです。メイヤーだと疲れる。先生に「こっち(ヤマハ)の方が初心者向きだからですかね~?」と尋ねてみたら、「でも、もう初心者じゃないし……」と言われてしまいました。おおーっ、私は初心者卒業なのか!!……いつまでも初心者のつもりでいたけれど、考えてみればキャリアだけは中級者なんですね。ちょっとびっくり。その割にはヘタだなぁ(爆)。メイヤーの運命やいかに……?

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本多俊之さん

かなり前の話なのですが(前回の更新から2ヶ月経っちゃったし)、音楽劇『港町十三番地』を見て来ました。目当ては本多俊之さん。『マルサの女』のテーマ曲や、ニュース・ステーションの以前のオープニングテーマ曲などでお馴染みのサクソフォン奏者の彼が、サクソフォン奏者役(そのまんま)で出演していたのです。
なんとこのチケット、5千円の物をヤフーオークションで1820円で落札しました。半額以下ですね♪ オンラインで激しい競り合いが繰り広げられましたが、その攻防については省略させていただきます。

2幕物の舞台でしたが、仕事帰りに寄ったので2幕目しか見れませんでした。ま、2幕目の方が長かったし、半額だからいいか。

演奏シーンが思った以上に多くて、私は大感激。最近サックスの生演奏といえばクラシカルな物を続けて観ていたのですが、やっぱりああいうくだけた感じの演奏もいいですね。本多さんは、俗っぽい感じの物も下品にならずにこなしてしまう名手です。そもそも私がかつて憧れていたサックスの音色はこういう音なんだよなぁ。「おそらく一般の人が想像するサックスの音色もこういう物だろう」と思えるような定番風の音です。今でこそ「日本一好きなサックス奏者は須川展也さん」なんて言って、クラシックの演奏会に喜んで足を運んだりしてますが、元々は須川さんのクラシカルな音色の方が、私にとっては特殊な斬新な世界だったんだよなぁ(矛盾した表現ですが)。サックス日記のpart2あたりで、衝撃を受けていたのが遥か昔の事のようです(^^;)。そんな本多俊之さんは実は須川さんのトルヴェールクヮルテットともよく一緒に仕事をしているんですよね~。

『港町十三番地』の話に戻ります。席は後ろの方だったのですが、会場の芸術座はミーハーな私が普段行くようなコンサート会場と比較すれば小さいので、本多さんはかなり近くに感じられました。で、個人的に一番ウケたシーンが…『あしたのジョー』!!honda.gif
この舞台には尾藤イサオさんが出ていたのですが、彼が突然ジョーのテーマ曲を歌うシーンがあったのです。♪サンドバックに~…というあれ。その伴奏を本多さんが吹いているのです。これは嬉しかったです。なんかゾクゾクしちゃった。『あしたのジョー』のカルロス・リベラのファンだったんだよなぁ(爆)。あれはちょっと悲しい話なので「大好き」とは言えないんですが、すごく魅きつけられて夢中になって観てたっけ。本多さんのサックスの音色に聞き惚れつつも、『ジョー』の色々な名シーンがフラッシュバックしてきました。結構マッチしてました。ただ、客層は年配のおばさま(年齢層かなり高かった!)が多かったので、あの歌知らないんじゃないだろうか。思ったより盛り上がっていなかったような。♪だ~れのせいでもありゃしない~みんなオイラが悪いのさ~ とか歌った方がウケたのかもしれません(親が見てた懐メロ番組で聴いたような歌)。
勿論タイトルにもなっている『港町十三番地』も吹いてました。美空ひばりさんには特に興味もない私ですが、サックスの音が聞こえると嬉しくなっちゃうんだよな~。本多さんが出演しなければ、決して観る事もなかったであろうお芝居ですが、すごく楽しめました。あれで1820円なんてお得!!

そうそう、驚いたのが鈴木綜馬さん。
「名前はよく見るし、どこかで見た顔だけど、どこで見たんだろう?」と思いつつも、ずーっとわからなかったのです。でも歌がとてもお上手だったし、華麗にピアノまで弾いちゃうので、「ひょっとして劇団四季にでもいたのだろうか?」と思いつつ、帰宅してから調べてみると、芥川英司さんだったのですよ。「うおっ!? 鈴木綜馬さん=芥川英司さんだったのか」と仰天しました。四季を退団する際に、芸名が変わったのだそうです。芥川英司さんだったら『李香蘭』で見てる!! 他にも四季の主要演目で重要な役をかなりこなしているので、多分何度も見ているんだろうな。しかし、私ってば主役の顔を覚えてない舞台も結構あるんですよ、むー。もっとも『オペラ座の怪人』の怪人や『美女と野獣』のビースト役の顔はわからなくても当然ですよね(^^;)。昔はパンフレット買ってたんだけど、お芝居のパンフって高いんだもん。経済状況が悪化してくると、まずパンフレットを買わなくなり、席種が悪くなり、そして最後にはチケットさえ買えなくなるのであった(爆)。うう、最後に四季の舞台を見たのはいつだろう? さすがに四季のチケットは2千円以下じゃ買えないもんなぁ…。

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マウスピース②

以前マウスピースの購入を検討している事を書きましたが、その後金欠病に陥り(慢性ともいう)実行には至っていませんでした。そんなある日、弟が「誕生日プレゼント、何がいい?」と聞いてくるではありませんか。「マウスピース!!」と答えてみた所、「よくわからないから、自分で買いに行く?」と1万5千円をくれたのです。ううう、なんて優しい弟なんでしょう。おまけに、冗談で「今お金ないから、これ、生活費に使っちゃうかも」と言った所、「それでもいいよ」だって、よよよ(涙)。私と違って寛大な弟です。

メイヤーの5番にしようと決めていたのは前にも書いた通りなんですが、買いに行くにはちょっと勇気がいりました。だって「試奏した方がいい」と皆さんおっしゃるので。確かにこういう機会に普段は吹けない色々なマウスピースを試奏するというのは楽しそうではあります。でも、何をどう試奏したらいいんでしょう? 上手い人の演奏を数多く耳にしているであろう店員さんの側で何を吹けば良いのでしょう? 「恥ずかしいなぁ、イヤだよ~。1人じゃコワイよぉ。誰か付き合って~」と思いましたが、付き合わせる人にも結局はヘタな音を聴かせる訳で、それもイヤな話(^^;)。それに試奏するなら自分の楽器も持って行った方が良いそうですが、重い物運ぶのもイヤだし。

結局試奏はしない事に決めました。
少し位相性悪くてもメイヤーにする事は決めてたし(クセもなく万人向けらしいです)、メイヤーの5番をたとえ2本吹き比べた所でどちらが良いかなんて私にはわかりそうになかったので。いくらなんでもリード程の個体差はないでしょう。

ホームページで私が調べた中では、お茶の水のウィンドパル(石橋楽器の管楽器専門店)が一番安かったのでそこへ行ってみる事にしました。定価¥11000の物が¥8800で売っているとの事でした。
お茶の水って音楽の街って感じですね~。CDショップも多いけれど、楽器店も多い。お目当てのウィンドパルの目と鼻の先に下倉楽器があったので、まずはそちらを偵察。
すると、なんと下倉楽器でも¥8800で売ってるじゃありませんか。「なんだよ~、どこでも¥8800で売ってるの?」と一瞬思いましたが、ホームページではホントに¥11000で売ってる店もあったんですよね。¥9800って所もあったあった。8800なら下倉楽器で買っちゃっても良かったんですが、一応石橋楽器も見てみたかったので移動してみました。
石橋楽器のサックス・コーナーは地下でした。ちょっとアヤシイ雰囲気。しかも、階段降りてみると平日の昼間だったせいか客が誰もいなかったのです。ひ~。やっぱり誰か連れて来ればよかったよーん(爆)。あそこで「試奏させて下さい」とはとてもとても言えない…。楽器持ってかなくて良かった(^^;)。
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ちょっとドキドキしつつも、「メイヤーの5番が欲しいんですけど、個体差ってあるもんなんですか?」と店員さんに尋ねてみると、「…っていう人もいますけど、今は機械で作ってますし、実際そんな変わらないですよ」との返事。良かった~。これ、ひょっとしたら営業用のトークなのかも知れないんですが、私はむしろウソでもこういう言葉を貰って安心したかった&試奏をしない事を正統化したかったので、素直にその言葉を受け入れました。ネックに合うかは心配だったので、それだけその場で確認させてもらって(ネックは持って行きました)、「じゃ、これ下さい」と即決したのでした。皆さんはどんな買い方してるんだろ? こんな買い方邪道なのかな? また何年か経って、新しいマウスピースが欲しくなったらその時は人前でバリバリ試奏出来る腕前と度胸を備えていたいものです。

さて、そんなドキドキを経て入手したメイヤーの5番(石橋楽器のサイトのこのページに詳細載ってました)ですが、実際使ってみた感想は「劇的な変化はない」って感じでした。
ただ心なしか大きな音がラクに出て、高音が安定しているような気はします。一番高いファの音割れる確率が激減しました。もうちょっと使い込んだら、また印象変わってくるかもしれませんね。あとリガチャーの留め具の接触がちょっと感じ悪いので、試しに次回は楽器に付いていたヤマハのリガチャーを合わせてみようかと思っています。

早速弟に「買ったよ、ありがとう~!!」と報告すると、「生活費は大丈夫なの?」と心配されてしまいました(汗)。

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この冬聴いた生演奏

今回はタイトルに忠実に書いてみます。まずは2月23日。三鷹市芸術文化センターという所で開かれた、『トウキョウ・ウインズvs田中靖人vs白石光隆』というコンサートについて。
これは田中靖人さん目当てで行きました。もともと興味のあった田中靖人さんですが、ガーシュウィン・ナンバーを聴けるという事でわくわくしながら足を運びました。
さて、私の最大の欠点の1つは時間にルーズな事。この日も見事に遅刻してしまいました。遅刻する時の気持ちといったら、それはそれは苦しく辛い。「あぁっ、もう2度とこんな思いはしたくないっ!!」と切に思います。それにも関わらず何度も遅刻してしまう。ナゼなのでしょう? 我ながら不思議で仕方ありません。この日は1人で行ったので誰も待たせる事もなく、その意味では不幸中の幸いですが、せっかくお金払ったのに一部聴けないんですよ。あ~、悔しい。私はなんてバカなんだっ!!

という訳で1曲目のダマーズの『木管五重奏のための17のヴァリエーション』というのは聴く事が出来ませんでした。いや、正確にいうと、モニターで聴いたんだけどね、ぐすん。これには田中靖人さんは参加していなかった模様でした。やれやれ。
私が着席するのと同時に田中さんが登場しました。やんややんや。
そしてお目当ての『ガーシュウィンズ・カクテル』♪
大好きな"BUT NOT FOR ME"も織り込まれたメドレーです。チェット・ベイカーとは全く違う雰囲気でしたが、素晴らしかったです。やっぱりガーシュウィンっていいなぁ~。

次がミヨーの『スカラムーシュ』。
そして、これが意外に良かったのです!! 前に座っていたおじさんがやたら頭を動かすので全く見えなくなり、かなり苛立って「うう~、ストレス溜まるよ~」なんて思っていたのですが、途中からその調べに心がウキウキしてきて、とっても楽しい気分になってしまいました。音を楽しむのが「音楽」って感じ? すっかり気に入って、その後図書館でCDを借りてきてしまった程です。

あとは定番『アルルの女』も良かったなぁ。田中さんはソプラノ&アルト&バリトンを交互に持ち替えて吹いていました。もっとも他の楽器に交じると今一私には聞き取れなかったのが情けないのですが(爆)。クラリネットとかオーボエとかって結構似た音出しません?(^^;)

アンコールでは、「田中さんがタンバリンのみ担当」なんていう珍しいシチュエーションの曲もあって楽しめました。田中さんは去年見た時よりもちょっとスリムになって、髪の色も変わって、なんだかカッコ良くなってました。
帰りのバスの中では頭の中でずっと『スカラムーシュ』が鳴っていました。ブルーな気分で始まりましたが楽しく終わった一日でした。

続く2月27日は庭園美術館のミュージアム・コンサートというのを聴きに行ってきました。庭園美術館には一度行ってみたいと以前から思ってはいたのですが、延ばし延ばしになっていました。が、サックスの演奏も聴けるなんて一石二鳥。旧朝香宮邸のアール・デコ展もやっていたので、友人も誘って行ってみました。ちなみにコンサート自体は無料。そのせいか平日の昼間だというのに、かなりの数の人が集まっていてビックリしました。「クラシックのサックスは初めて」という人もかなりいるようでした。

演奏していたのは北島有子さんという女性サクソフォニスト。前半はソプラノ、後半はアルトの演奏を披露してくれました。須川展也さんの教え子との事で、そのせいか須川さんのレパートリーでもある『グラナダ』なども演奏していました。時々ピヒョッなんていう音を出しちゃってましたが、すご~く難しそうな技を色々披露していました。
色々なトークも交えてくれて、それも面白かった!uncle.gif
例えばポール・クレストンの『サクソフォンとピアノのためのソナタ』。
これは音大の試験に使われる事が非常に多い曲との事で、「今頃音大を目指す人達はこれを必死に練習しています」なんていう話をしてくれました。彼女もこれで受験したそうなんですが、東京芸大の倍率は数十倍にものぼるのだそうです。音楽の才能のある人ばかりが何十人も集まって1人しか受からないという事ですから、いかに凄いかがわかるというもの。彼女も浪人したと言っていました。そういえば、須川さんも雑誌のインタビューで「2浪してダメだったら、自衛隊の音楽隊に入ろう」という位の覚悟で音大受験に臨んだと語っていたっけ。そして「音大の東大」ともいわれるエリート集団の東京芸大。合格した時はどれ程嬉しかった事でしょう。「母校に対する愛着も並々ならぬものがあるんだろうな」と滑り止めの大学に進学した私はちょっと羨ましく思いました。
そうやって聴いたせいか、この『サクソフォンとピアノのためのソナタ』は本当に熱っぽく聞こえました。そして素晴らしかったです。これも音源が欲しくなっちゃいました。これは一般的にはマイナーですが、サックス奏者はよく吹き込んでいるようなので、そのうち入手出来るかな。

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音を変える小物

neck.gif中学生のK君が、高校受験の為に昨年一杯で教室を辞めたそうです。それ以来、私のサボリ癖はおさまりました。一時は本気で教室替えを検討したり、横笛を習おうとしてみたりしていたのですが(以前はギターっていってたっけ)、これでしばらく教室探しをする必要がなくなりました。と、思わずほっとしてしまった自分にかなり自己嫌悪…(-_-;)。
「今の教室で続けてゆこう」と決意したら自己練習も真面目にやるようになりました。K君がいた頃にも、これだけ練習していれば良かったのですが、なんかモチベーションがホント下がっていたのです。お恥ずかしい…。

さて、先生はネジが上に付いているリガチャーを使っていました。リガチャーというのは左の写真の物です。riga.gif上の写真のように、ネジの部分は下にあるのが一般的ですが、かの須川展也さんも上を向いているのを使っていたっけ。
「上向きの使っているんですね」と言った所、「あ、吹いてみます?」と先生。そんなつもりで言った訳じゃないんですが、喜んでお借りしてみました。

吹いてみてびっくり。なんだかすご~く吹きやすいのです。音もマイルドでした。魔法でもかけてあるようでした。そういえば「魔法のリガちゃん」なんていう素敵な名前のリガチャーあったっけ(笑)。赤みがかっていて、銅製との事でした。メーカー名も聞いたんですが忘れました、すみません。フランス製とおっしゃっていましたが、セルマーではありませんでした。しかし、その吹きやすさと心地よさに思いきり感動しつつも返却し、自分のリガチャーに付け替えて吹いてみると…なぜか、無茶苦茶吹きやすかったんです。思わず目が点。リガチャーが私に楽な吹き方を教えてくれたのでしょうか? 戸惑っていると、「プラシーボ効果かも」と言われました。イイ感じに吹けた感触が残っていたので、リガチャー戻してもイイ感じに吹けてしまったという感じ?
楽器はそう簡単に買い替えられませんが、小物でそんなに変わるなら色々こだわってみるのも良いかもと思いました。先生曰く「一番変わるのはマウスピース」との事でしたが、先生に別のマウスピースをお借りしても、あまり変化は感じられませんでした。私にとってはリガチャーの方が違いが感じられました。でも戻してもうまく吹けちゃったんで、わかったような事は言えませんが。

その翌週……goods.gif
「そのリード、ちょっと古いかも」と言われてしまいました。
1箱10枚入りのリード(ヴァンドーレンのトラディショナル=青箱)を使っているのですが、1箱の中にも吹きやすい物とそうでない物があるのは以前書いた通りです。今使っている物は、もう汚れてはきていますが、他のリードとは比べ物にならない位良い音がするので替えたくなかったのですが、しぶしぶ替えました。…しかし、やっぱりダメ。以前緑箱(JAVA)を買った事を書きましたが、それもしっくり来なかったので、ほとんど使っていません。貰い物のリコも私には今一でした。「結局私には青箱が合ってるのかなぁ」と思いつつ、「でも、青箱は当たりハズレが大きいっていうしなぁ…」と悩み、今回試しにヴァンドーレンのV16(2枚入り)を買ってみました。1枚は今一でしたが、もう1枚はかなりいい感じです。

リード選びって難しいですね。mouse.gif
初めの頃は自分が安定していなかったので吹く度に音が変わっていました。音の違いはリードのせいか自分のせいか全くわからないという状態。当然リードの差もわからなかったのですが、最近は違いがよくわかるようになりました。吹きにくいリードだと、吹いてても楽しくないのです。最近は吹いてて疲れを感じる事が以前より格段に減りましたが、リードが自分に合わないと疲労度も倍増します。なので、「これ!!」というリードを使いたい。10枚入りの箱を買った方が得なので次はそうしたいのですが、V16に私向きのリードが入っている確率は5割だと思っていいのだろうか? だとすれば青箱よりいい確率です。うーん、迷う。ちなみに青箱はクラシック向き、V16はジャズ向きだそうです。でもジャズ奏者でも青箱使っている人はいるようなので、好みで選んで良さそうです。まぁ、しばらくはV16を使う予定なので、次の箱を買う迄の考える時間はまだ少しありそうです。

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2度目の河原練習

salt.gif前回に引き続き、今回も写真入れてみました。右の写真はソルトレーク五輪を見に行った際に買ったピンバッジです。お気に入りですが、勿体なくて使ってません。

昨年年末、雪のせいで電車のダイヤが狂って、先生がレッスンに間に合わなかった日があったそうです。私は「雪だからサボっちゃお」なんて欠席したので、詳細はよく知らなかったのですが、ご丁寧にもその振替レッスンというのを、今日やってくれました。普段は夜のレッスンなのですが、今日は祝日のせいか、午前中のレッスン。当然レッスンが終わっても日は高い所にありました。まだ吹き足りない気分。そして、ポカポカ陽気。空は真っ青。「こんな日に外で吹いたら気持ちいいだろうな」と思いました。思わずそのままバスに乗って河原へ行ってしまいました。

祝日のせいか、思ったより人がいます。ちょっと恥ずかしくなって、引き返そうかとも思ったのですが、「わざわざバスに乗って来たんだしなぁ」と考え直し、人気の少ない所を一生懸命探して、川縁ぎりぎりまで降りて行きました(土手からは見えにくい所まで)。しかし、吹き初めてほんの数分で、小さな男の子が寄ってきちゃいました。
少年「何やってるの?」
見てわかると思うんだけど(^_^;)。
私「サックスの練習だよ」
少年「なんで?」
私「上手く吹けるようになりたいから」
少年「何年生?」
私「? もう大人だから、学校には行ってないんだよ~」
って、学生に間違われたのかと思ったのですが、「何年やってるの?」という意味だったのかも知れませんね(笑)。
私「まだ下手で恥ずかしいから、聞かないでね」
少年「もう聞いちゃった~」
なんて話してると保護者の方(おばあさん?)がやって来て、「ほら、恥ずかしいって。あっち行きましょう」と連れて行ってくれました。ほっ。
でもかわいい子でした。「何か聴きたい物ある?」とか聞いてあげれば良かったかな。でもまだ下手だし…。それに始めた途端に来たから、びっくりしちゃいました。

「やっぱり案外周りに聞こえちゃうんだな」と思い、急に意識しはじめてしまった私。本当は音階練習とかびっちりやりたかったのですが、曲練習に入ってしまいました。譜面を立てられないので適当に、しかしウケそうな曲を吹くことにしました(笑)。ウケそうな曲といえば紅白歌合戦で歌われた曲です。掲示板でも話題にした『大きな古時計』や『地上の星』、『WILL』、『夜空のムコウ』(これは古いか)などを吹いて一息つくと、今度は「お上手ね~」なんて話し掛けられてしまいました。「お上手なんて言われてびっくりして振り向くと、相手も「女の方だったのねぇ」とびっくりした様子。「サックス吹くのは男性」というイメージがあったのでしょうか。
「『大きな古時計』とか、とても良かった。もう一度吹いていただけません?」なんてリクエストされてさらにびっくり。一応、リクエストには応えましたが(^^;;)、今度はちょっと緊張して、今一な出来になってしまいました(爆)。

その後も、ふと振り返ると土手の方から車椅子に乗った年配のご婦人が止まってこちらを見ていました。川を見ていただけなのか、私のサックスを見ていたのか目の悪い私はよくわかりませんでしたが、思わず意識して『赤とんぼ』を吹いちゃいました。自意識過剰か。

その後も『明日があるさ』を吹いてたら、「あの曲知ってる~」なんて子供が離れた所から言ってるのが聞こえたり、照れ臭い反面、ちょっと楽しかったです♪
今日はたまたま暖かかったけれど、これから更に寒くなるし、また当分河原練習は無理かな。バス通いも大変なので、半年に1度位のイベント(?)にしようかと思います。

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マウスピース

レッスンのサボり癖がついてしまったのみならず、更新もすっかり滞ってしまった今日この頃ですが、相変わらずサックスに飽きたわけでは全くなく、むしろより一層サックスの音に敏感になっています。ぼーっと見ていた紅白歌合戦も、サックスの音が聞こえると身を乗り出し、サクソフォン奏者の姿を血眼になって探す有様。小林幸子や美川憲一の衣装を見るより、サクソフォン奏者を見たいのです。いや、やっぱり小林幸子の衣装は気になりますが(笑)。
というわけで、個人的にはポルノグラフィティの"Mugen"が一番楽しめたかもしれません。W杯の興奮もよみがえりました。

サクソフォンに反応しまくりな私、今日は今年初めての衝動買いをしてしまいました。cax2.gif
それがこの写真の品です。
信号待ちをしている時に偶然目に入ったショーウィンドウのサックスを吹く猫。隣りにはフルートやバイオリンを奏でる猫がいて猫楽団といった趣だったんですが、とにかくサックス猫が一際可愛く見えてしまってどうしても買いたくなってしまったのです。初めての店だったのですが、思わず飛び込んでしまいました。どうです? かわいいでしょ?

さて更新していなかった数ヶ月の間に、私は新マウスピースの購入を検討していました。先生に「マウスピースを替えてみては?」と言われた事がきっかけです。丁度、ヤマハからサクソフォン・スペシャルウィークス(織田浩司さんも来店して、インストア・イベントなどをやっていました)のチラシが来ていて、そこに有名プレイヤーのセッティングが載っていたのが、私の購買欲を更にかき立てました。一流プレイヤーは高価な楽器を使っているのでそれを真似するのはとても難しいのですが、マウスピースだったら手が出そうだったからです。「自分の好きな音を出している奏者と同じマウスピースを使えば、少しはいい音が出るかも」なんて思いました。

そのチラシにはクラシック・プレイヤーが7人載っていたのですが、皆セルマーでした。恐るべし、セルマー。
憧れの須川展也さんも楽器はヤマハなんですが、マウスピースはセルマーでした。
須川さんの音色も大好きなんですが、どちらかといえば自分はジャズの方が吹きたいので、ジャズ・プレイヤーの欄に目を転じてみると、こちらは多岐にわたっていました。
日本人はヤナギサワ・ユーザーが多いようです。「ヤナギサワのマウスピースに関しては多くのHP上でも絶賛されていたしなぁ」と納得。海外のメーカーではデュコフ、サックスワークス、そしてメイヤーが目立ちました。
最初に魅かれたのはケニーGやデビッド・サンボーンが使っているというデュコフ。サンボーンの音はそれ程好きではないのですが、ケニーGの音は大好きです。やはり、音はメーカーではなくてプレイヤーが作るものなんですね。しかし、デュコフはクセがあるという噂もありました。それと、一時期メタルにすごく憧れていたのですが、実際くわえてみたら、あまり心地良い物ではなかったんです。アルミホイルを咬む感覚とは全然違いますが(当たり前か)、やはり金属。「絶対イヤ」という程ではありませんでしたが、そこはかとない違和感をおぼえました。という訳で、渡辺貞夫さんが使っていたというメイヤーが欲しくなりました。

詳しく調べてみると、フィル・ウッズもメイヤー愛用者との事。彼らのような、ヘンなクセや嫌みのない正統派路線を私も目指したいので、メイヤーにしようと心に決めて、織田浩司さんのイベントにあわせてヤマハに行ってみました。
織田浩司さんのイベント(ミニコンサート&トーク&サイン会)はとても興味深く楽しかったのですが、そのせいでフロアは大混雑。結局、マウスピースを選ぶどころではなく、その日は断念してしまいました。
その後更にHP検索を重ね(?)、マウスピースを扱っている通販ページを見つけました。目当てのメイヤーの5番も安売りしていました。
購入する前にこの選択に関して先生に相談してみると、好感触でした。ただ通販は避けた方が良いとの事。実際に吹いてみて選ぶ事を薦められました。それに通販だと売れ残りを回されたり、「こいつ、わかってないな」と質の悪い物を掴まされる危険性もあると言われてしまいました。良心的な通販店も沢山あるのでしょうが、そんな事簡単に判断出来ないしなぁ~。個体差のあるメーカーもあるようですが、たとえばヤマハのマウスピースなどは箱に入ってビニールが被せられていたような気がします(違ったらごめんなさい)。そういうのも一々封切って試奏するのだろうかという疑問を抱きつつも、あんまり喋っているとレッスンが進まず、他の生徒さんにも迷惑がかかってしまうので、それ以上突っ込むのは控えておきました。先生が時間が出来たら選定に付き合って下さるとおっしゃって下さって、その時は「ええっ、いいんですか!?」と大喜びしてしまったのですが、年末年始にかけて先生は大忙し。私もその後、サボりがちな上に金欠状態に陥り、結局マウスピース購入は棚上げになってしまいました。今年中に買えればいいかな(ちなみに、今日は1月8日)。

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ドロップアウト寸前

9月のレッスンは1回しか出ておらず、先週もサボってしまった私……。
以前はサボるなんて考えられなかったのですが、この所レッスンが憂鬱になってしまいました。「あぁ、明日レッスンだよ、行こうかな、休もうかな」ってな具合。原因は恥ずかしながら……レッスンに付いて行けないのです。

先月、新しい生徒さん(K君)が入りました。K君はなんと中学生。ここは「大人のための音楽教室」というわけではないからな~。で、学校で高校生と一緒に吹奏楽をやっているとかでうまいのです。毎日練習しているらしい。耳もいいようで、チューニングもバッチリ。若いから飲み込みも早い。なんだか、年を感じてしまいました。今迄一緒にレッスン受けた人、社会人(というか駆け出しのお笑い芸人さん)→大学生→高校生→中学生と、どんどん低年齢化してくるんですけど(^_^;)。

G君とはレベル的には似たりよったりで、しかも彼はあまり練習してこないので(ここぞという時はやってくるけど)、割合のんびり出来ました。でも毎日練習しているK君には到底付いていけないという感じです。先生の方針(?)も変わって来たようで、「そこそこ吹けるようになってきたから、これからは音楽的な事もしっかり勉強して行きましょう。アドリブも出来るようになりましょう」とかおっしゃって、板書(ホワイトボード)は始めるし(音楽の授業のような感じ)、アドリブ練習に時間を割くし……という具合。「譜面に書いてある事だけ出来てもつまらないから」という先生のおっしゃる事には納得しつつも、アドリブに今一興味の持てない私は気が重いのです。

私が自主練習出来る回数といえば、どんなに頑張っても週一度。しかし、週一度の自主練習ではK君に付いて行けそうにはありません。もっとも、ここ1ヶ月ほど練習場所が確保出来ず、それすら出来ていないのですが。で、練習しないでレッスンに行くのがすごく気が重いのです。とりあえず、来週は音楽練習室が確保出来たので練習する予定ですが、それで遅れが取り戻せるとも思えません。ああ、憂鬱。サックス自体には飽きていないし、吹きたくてたまらないのですが、レッスンには行きたくない……。

「悪いかな」とは思いつつ、他の時間帯に変えてもらえないかと相談してしまいました。最初は「時間の都合」って事にするつもりだったのですが、話しているうちに「今のレッスンのレベルに付いてくのが苦しい」と正直に白状してしまいました。が、「他のグループだとさらにレベルが違うし、年配の人ばかりのクラスになってしまうので若い人は若い人同士の方が」と言われてしまいました。中学生と一緒にされて「若い人同士」と言われても困っちゃうんですけど。「もうちょっとゆっくり進めましょうか」とか「気にしすぎ、K君が出来ていてYAGI節さんが出来ていない所もあるけれど、その逆もありますよ」とか「出来ないと思うから緊張して出来なくなっちゃうのでは?」なんて事も言われました。確かにそういう面もあるのですが(なんか最近調子もおかしいのです)、とにかく「練習しないとついて行けない」という雰囲気がツライ。「(家で練習出来なくても)レッスンで集中してやれば」とも言われたけれど、「集中しても、たかが知れてる」っていう気もします。ちなみにG君も休みがち。まぁ、彼はもともと休みが多い(忙しい)人なので、来ない理由は私とは違うと思いますが。レッスン費は親持ちみたいだし…。

「じゃあ、個人レッスンに変えて下さい」という言葉が喉まで出かかったのですが、飲み込みました。個人レッスンにしたら値段上がっちゃうし。でも、こんなに休んでたらレッスン代捨ててるのと同じでグループ・レッスンにしている意味ないしなぁ。あるいは、また新しい教室探しでもしてみようか。ちなみに今の教室通ってから、丁度1年が経ちました。1年に1回教室変えるってのも気分転換にいいかも知れない。でも今の所はホントに近くて通いやすいし、先生の音色は最高だし、辞めたくないし……うーん、教室関係の悩みはいつまでも付きまとうのでしょうか。

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発表会見学

発表会を聴きに行きました。
前回書いた通り今年は参加しなかったんですが、他の生徒さん達の演奏は興味あったし、講師演奏はぜひ聴きたかったので。

1つの教室だけで発表会を開けるとは思っていなかったので、いくつかのサックス教室が合同でやるのかと思いきや、1つの教室のサクソフォンとエレキ・ギターとピアノの合同発表会でした。しかし、サックスの参加は5組、ギターの参加はたったの2組で、圧倒的にピアノが多かったです。やっぱりピアノが人気あるんですね~。ピアノ発表会の趣でした。とはいえ、小学生の頃に1度だけ参加した事のあるピアノの発表会とは全く雰囲気が違いました(あ、かつて、ちょっとだけピアノを習っていたのです)。私がやっていたのはクラシック・ピアノなんですが、今の教室はポピュラー・ミュージックという事で、ドラムやベースが脇をかためてくれるし、"Work Song"とか"Moanin'"なんかやっちゃうんですよ。そんな曲やらせてくれるんだったら、私もピアノに再挑戦したくなっちゃう。いいなぁ…。エレピでソフィアの『黒いブーツ』なんか演ってる人もいました。ソフィアがOKならボウイもOKか?
ピアノは上手い人が多かったです。「そんなに上手いのに、まだ習うんですか?」って言いたくなっちゃう位。子供の頃からやってる人も多いのかも。そういえば、小学生の時に参加した発表会には大人の生徒はいませんでしたが、今回は逆に小学生はいませんでした。ピアノはご年輩の方が案外多かったです(ギターとサックスは若い人が多かった)。

エレキ・ギターも良かったなぁ。今迄、アコースティック・ギターをやりたいと思った事はあったんですが、エレキは自分には似合わないと思っていました。教室で習うものというイメージもあまりありませんでした。でも、教えてもらえるものなら、これもやってみたい気がするなぁ。直立不動で、淡々と、涼しい顔で、つまらなそうに(笑)、うるさくギターを「ぎゅい~ん」と唸らせてみたい。ただ、今回は狭い会場なのにギター・アンプの音が大きすぎたと思うんですけど。見事な講師演奏もちょっと耳が痛くなっちゃった。

肝心のサックスはまず知らない3人組が懐かしの"Watermelon Man"を演奏。「3人同時だと、ミスしても誰がやったかバレなくていいなぁ」等と、自分がミスした時を想像しながら聴きました(^^;)。
次に、いつも私の前にレッスンを受けている女子中学生Iさんが"Route66"を演奏。先生にもタメ口の度胸のありそうな彼女も、やや緊張している様子でしたが、レッスンの時より上手く聞こえました。「やるなぁ~」と感心。

休憩に入り、喉が乾いたのでロビーでジュースを購入し、座る所を探してうろうろしていると、女性と一緒にいる出番前のG君に遭遇しました。お母さんとの事でしたが、若くてびっくり。たとえば、安室奈美恵さんみたいに20歳で子供産んだら、30代半ばで高校生の息子がいるんだろうなぁ……。
休憩後には、いつも私の後にレッスンを受けているJさんが"Yesterday Once More"を演奏。仕事帰りのサラリーマン然としたスーツ姿しか見たことがありませんでしたが、初めてポロシャツ姿を見ました。「リードを子供に折られて」なんていうMCが入りましたが、パパだったとは。演奏を終えた彼は、小さな子供を抱いた奥様と思しき人の横に座りました。なんだか、いつも見かける人の家族を見るのって不思議な感じ。

そして、G君の出番がやって来ました。「私も辞退しなかったら、あの横で吹いたのかぁ」なんて思いつつ見ていると、G君の前には譜面が置いてありませんでした。マジ? 暗譜してんの? すごーい。
と、先生のコメントをMCが読み上げました。「直前までフレーズ直したりして大変だったけれど、最後までついて来てくれて、ありがとう。そして今日は参加は出来なかったけれど、見に来てくれたYAGI節さんにも感謝です」だって。あ、勿論「YAGI節」じゃなくて本名を言われました(^^;)。マイクで名前呼ばれるのって、なんだか照れ臭いもんですね。しかし「行けたら見に行きま~す」としか言ってなかったのに。休憩時に偶然会ったので、その後のコメントなんですね。びっくりした~。ドッキリしているうちに、"IN THE MOOD"が始まりました。自分も頭の中で「ラドファ、ラドファ、ラドファ、ラドファ~」なんて歌っていました。難しい部分では息を呑んじゃいました。ちょっとミスはあったけれど、リハーサルの時よりも数段良かったみたい。おめでとー。

そして、かつては一緒にレッスンを受けていたのですが、時間が合わなくなって別々になってしまったHさんの出番。知らない方と"Nica's Dream"という曲を演奏していましたが上手かった……。「私ってば、あんな上手な人と練習してたのかぁ」と恐縮したりしました。レベル違いすぎ。違うクラスになって良かったです(^^;)。

最後は、「待ってました」の講師演奏。
先生はソプラノ・サックスで"MICCETINA"という曲を演りました。テナーもソプラノも少しずつ聴いた事があるんですが、先生の場合はアルトが一番キレイだと思っていたので、ソプラノを抱えて出ていらした時はちょっとがっかりしたのですが、さすがにお上手ですね(って、先生に「お上手」っていうのも失礼な気がしますが)。もっと聴きたかった……。だったら先生のライブを見に行けばいいんですが、テーブル・チャージ付きのライブ・ハウスで演奏されている事が多く、1人では足を運びづらいんですよね。しかも自分はアルコール苦手だし(>_<)。以前の先生はクラシック中心だったのでホールで演奏される事が多く、1人でも行きやすかったんですが、ジャズのライブは大規模のものでないとホールではやってくれないのが残念です。

という訳で、無料のわりにはかなり楽しめた発表会。果たして、来年は私も舞台に立つ側の人間になるのでしょうか? とりあえず、空調はかなり効いていたんで、長袖でもOKという事はチェック出来ました(笑)。上達して「是非聴きに来てね」なんて言えるようになりたいものです。

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祝・2周年

初めてサクソフォーンに触れてから2年が経ちました。
私は「記念日」などを意識する方ではないと思うのですが、その日はたまたま七夕だったので、しっかりと覚えています。「サクソフォーン」という名の彦星に巡り会ったこの日の事を、私は一生忘れないでしょう。あれ、誰か笑ってます?(^^;)
サクソフォン吹きまくりの記念日としたいところですが、あいにく練習場を確保していないので、せめて今日はサックス日記の更新でもしてみましょう。

早いもので、最後に更新してから3ヶ月が経ってしまいました。
この間に、苦戦していた『素直になれなくて』は無事終了し、新たに『イン・ザ・ムード』にチャレンジしていました。そして、この曲を7月の発表会で演奏する事になりました。といっても、あいにく私は不参加。実は、6月は仕事の研修の都合でレッスンに1度しか参加出来ず、今月も来週からアメリカ旅行の予定……というわけで、満足に練習が出来ないので、やむなく辞退したという次第です。かつては「こんな下手っぴなんだから、人前で披露するなんてとんでもない」と思っていた私ですが、生バンドとの共演の機会を失ったのは残念でもあります。来年は是非参加したいと思います。その頃にはもっと上手くなってるだろうし。……でも、なんで夏にやるかなぁ。腕が太いから、夏の正装(?)ノースリーヴなんて間違っても着れないしさぁ、半袖だって似合わないしさぁ、かといって上着着ちゃうと汗だくになりそうだし……冬にやってくれればいいのに。(爆)

発表会の不参加を決めた私ですが、『イン・ザ・ムード』はそれなりに一生懸命練習しています。
これをやりたいと言い出したのはG君。「なんで、こんな古い曲やりたがるのかなぁ」と思って尋ねてみると、『レッド・ロブスター』のCMで聞いて気に入ったのだそうです。なるほど。そういえば、映画『瀬戸内少年野球団』のCMでも「ブギウギだけがオレのパラダイス いい夢見るさ~」という歌詞が乗ったバージョンがかかっていたっけ(古っ!!)。老若男女にウケそうなスタンダードな名曲です。
これは吹いてるとなんだか本当に「ジャズマン」って気がしてきて、気持ちいいです。ただ、テンポが早いので大変。指はもつれそうになるし、息は絶え絶え(^^;)。吹き終わるとフーッ!!と大きな息をついてしまうような楽曲です。「終わったぁ!!」という達成感のある曲でもあります。

でも、G君はいいなぁ。細身の身体に今時の若者っぽいファンキーなスタイルのファッション。そこにサクソフォンが実にマッチしているのです。いかにもリズム感のありそうな奏者って感じ。それにひきかえ、私は奏者というよりも「会社帰りの趣味でやってる人」って感じ(実際その通り)。どうもサクソフォンが似合っているとは思えません。しかも「会社帰りの人」でも「スーツの似合うカッコいいOLさん」なら良いんですが、「どんくさそうな事務員」って感じなんですよね。なんとかならないかなぁ。

何はともあれ、サクソフォンはいまだにとっても楽しいです。当分やめられそうにはありません。もっともっと上手くなりたいなぁ。

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カラオケ・ボックスでの練習

相変わらず『素直になれなくて』を練習しています。1月と2月は月に1回しかレッスンに通えず、練習場所も確保出来なかったのでやむを得ない部分もありますが、それにしても時間かかり過ぎです。「吹きたい」と憧れていた曲の1つなので飽きる事はありませんでしたが、前回とうとう先生に「これ、来週には終わらせたいんですよね」と言われてしまいました。気持ち的には「え~、そりゃムリです」という感じだったんですが、G君は「がんばるぞー!!」なんて応じているではありませんか。焦りました。「この調子じゃ、G君は練習して来るに違いない。わーん、練習場所のない私はどうすればいいの?」と。
練習しなかったら、翌週で終わらせる事は出来そうにありませんでした。まだボロボロだったのです。あと1週後なら、例の音楽練習室の改装工事も終わるから練習も出来るのに……。

そこで思いついたのが、カラオケ・ボックスでの練習です。以前、「カラオケ・ボックスでの練習オススメですよ」と先生に言われた事がありましたが、恥ずかしくて実行には至っていませんでした。しかし、観念しました。
近所のカラオケ屋さんに電話をしてみました。
「すみません、そちらで楽器の練習してもいいでしょうか?」
「はい」
「カラオケやらなくてもいいんですか?」
「大丈夫ですよ」
「1人なんですけど、1部屋使っちゃっていいんですか?」
「はい。お待ちしてます」
と、店によってはダメな所もあるとの事だったんですが、あっさりOKを貰えました。

1人でカラオケ屋に入るなんて初めての経験なので、ちょっと緊張したし、受付ではなんだか恥ずかしかったのですが、部屋に入って感動。きれいで広い部屋でした。「1人なのに、こんな広い部屋使っちゃっていいんですか?」って感じ。

最初はただ吹いていたのですが、どうしても分厚い曲目リストが気になります。ボウイ・ファンの血が騒ぎ、どの曲が入ってるか調べる事にしました。なんと、"MODERN LOVE"が入っています!! 「カラオケである」と噂には聞いていたけれど、まだ見たことがなかったこの曲とここで遭遇出来るとは。余程歌っちゃおうかと思いましたが、誰も見ていないにも関わらず妙に恥ずかしく、結局実現には至りませんでした(^_^;)。

「"MODERN LOVE"が入ってるなら、『素直になれなくて』も入ってるのでは」と思い、探してみると、やっぱりありました。伴奏に合わせて吹くのはすごく気持ち良かったです。「歌うのは恥ずかしいのに、吹くのは恥ずかしくないのか」と突っ込まれそうですが、もう夢中になって何遍も繰り返し練習しました。ついでに、憧れの曲"I'LL BE THERE FOR YOU"(BON JOVI)も試してみました。
カラオケはキーの高さを変えられるのが素晴らしいですね。CDに合わせて吹くのは大変だと思いますが、カラオケだったら自分の都合の良い高さに変えられてしまうのです。もっとも絶対音感のない私にとってはキーを合わせるまでが大変ではありますが。←合わせてるうちに、前奏が終わっちゃったりする

それにしても本当に楽しかった。もっと色々試したかったんですが、「とにかく『素直になれなくて』を完璧にしなければ」と思っていたので、それ以外では"I'LL BE THERE FOR YOU"しか試しませんでした。
今回は2時間で切り上げましたが、1日いても飽きないかも。そしたら、片っ端から吹いて試してみるんだけどなぁ。
料金は2時間で950円位でした。いつもの音楽練習室と比べるとかなり割高です。部屋料は1時間250円なんですが、1品何かを注文しなければいけないのです。1品頼んで粘れば得なんですけどね(^^;)。

とりあえず指遣いだけは完璧になり、翌週意気揚々とレッスンに行ったら、なんとG君は全く練習して来なかったとの事。結局その日には仕上げられませんでした。なんだよー、「足引っ張ったら申し訳ない」と思って頑張ったのに。でもカラオケ・ボックスでの練習が楽しかったからいいや。また行きたいけど……やっぱり受付を通るのがちょっと恥ずかしいです。

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素直になれなくて

今年に入ってからシカゴの『素直になれなくて』を練習しています。2000年の12月『初披露』のページに「私も早くあんな曲を吹けるようになりたい」と書いたあの曲です。自分がそんな曲に取り組めているなんて、なんだかウソみたい。感慨深いです。あれからもう1年以上経っちゃったんですね。今はこの曲をやれる事が嬉しくてたまりません。これは上手くハモるとかなりカッコいいので、先生と一緒に吹くのは楽しいです。でも、一人で吹いているとぜ~んぜんカッコ悪い(爆)。
知っている曲ではありがちな事ですが、これもつい自分の馴染みのバージョンっぽく吹いてしまって、楽譜通りのリズムが取れなかったりするのが問題です。しかし、それ以上に難関なのは♭4つという私には難しすぎる楽譜。前半は1つしか付いていない調号が途中で転調して、4つになってしまうのです。そうするともうわけわかりません。全然ダメ。手も足も出ないという状況になっています。なので、ほんっと練習したいんですが、近所の音楽練習室はまだ改装中なので出来ません。でも今はとにかく練習がしたくてしたくて。先週のレッスン時は、私の後に来る筈の生徒さんがお休みだったので、居残り練習させて頂いてしまった程です。

近頃音色を誉められるようになりました。「ヘンなクセがなくなってきましたね」なんて事もおっしゃっていただけました。「自主練習してないのに何でだろう?」と思いましたが、案外練習しなかった事が音色の良くなった原因だったりして(^^;)。というのも、自主練習だとヘンなクセ丸出しで練習してしまい、そのままそのクセが定着してしまうけれど、練習しなければそれが避けられるような気がするのです。自主練習しちゃうと、正しい吹き方で吹いている時間よりも間違った吹き方で吹いている時間の方が長くなってしまうという事にもなりかねません。それが、先生の前でのみ吹いていると、悪い部分は注意されまくるので正しい吹き方で吹いている時間の方が長くなるわけで、段々悪いクセも抜けてくるという理屈になるのかもしれません。とはいえ、指の動きはやはり自主練習の賜という気がするので、練習したいんですよねぇ。指遣いだけだったら、家の中でも出来るんですが、ただ指動かしてるだけじゃつまんないし、どうせなら音出したい……。
あと、私はレッスン時でも先生の前では緊張しながら吹いていたんですが、ソルトレークに行って、「下手な英語を人前で話さなければならない」という緊張するシチュエーションを度々経験したせいか、「教室でサックス吹く位じゃ、もう緊張しない」という心境になれたのも良かったかな。リラックスした方が良い音が出るようです。

ビブラート~~~のページに書いた半音階の練習はいまだにやらされていますが、今度は「早さに挑戦」という課題を与えられました。「出来る限り早く吹くように」というのです。そのうち生徒同士でどちらが早いかバトルをさせるとの事でした。「負けたくねぇ」とG君。うっ、そういう事言われると私も「負けたくねぇ」と思ってしまう(笑)。あー、早く改装終わらないかなぁー>音楽練習室。

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サクソフォーンフェスティバル2001

サクソフォーンフェスティバルというイベントが開催されたので行ってみました。昼の12時から夜の9時過ぎまでという、その名の通りかなり大がかりなイベントです。
あいにく事前には詳細なタイムテーブルがわからなかったのですが、幸い近所だったのでちょっと散歩のつもりで、まずは1時頃様子伺いに行ってみました。が、会場はなんだか静かで近寄りがたい雰囲気です。まるで準備前の学園祭に入り込んでしまった感じ。なんかその場にいるのは関係者ばかりといった趣なのです。そして、学生さんが圧倒的でした。

思いきりひるみつつも、「あの、タイムテーブルみたいな物ありますか?」と尋ねてみると「そういうの、ないんですよ」とスタッフの方。「え゛~、いくら何でも、こんな場違いな場所(と感じられた)に今から夜9時迄ずっといるなんて出来そうにないよ~」と思った私は、「えっと、平野さんとか彦坂さんの演奏が聴きたいんですが、それが何時位からかわかりますか?」と尋ねてみました。あ、なんかいきなり「平野さん」とか「彦坂さん」なんて言うと馴れ馴れしい感じがするかも知れませんが、下の名前が咄嗟に出て来なかったのです(爆)。

「えーと……」
その方はかなり、あちこち調べまくり、最後にチラシのような物を見て、「あ、これですね。3時からです」と教えてくれました。3時までには相当間があります。チケットを出すと出入り自由のパスポートがもらえたので、一回帰宅する事にしました。チラシのようと思った物は500円のプログラムでした。それ買わないとタイムテーブルがわからないというのはちょっと意地悪な気が……。

3時に出直すとようやく一般の人っぽい感じの人も増えていて、私は一安心(^^;;;;)。
お目当ての一人、彦坂眞一郎さんは『アルトサクソフォンとピアノのためのソナタ作品19』という曲を演奏していました。彦坂さんはトルヴェール・クヮルテットのアルト担当でもあります。前回トルヴェール・クヮルテットの演奏を聴きに行った事を書きましたが、それが実はこの日の2日前の事だったので、「また見ちゃった」という感じでした(笑)。

このコンサートに出演される方の演奏はどれも素晴らしかったです。で、最初のうちは本当に感動しているんですが、2時間も聴いてると慣れてしまって、最後にはなんと眠くなってしまいました。他の楽器で眠くなる事はあっても、生サクソフォンの音色で眠くなるなんて、信じられませんでした。何事もほどほどが良いのかな。

さてオーディエンスとしては、勿論上手い演奏が聴きたいんですが、皆さん、あまりにもお上手なので、その点に関してはもう文句のつけようがありませんでした。甲乙も付けられません。で、そうなってくると、曲やアレンジが好みかどうかという事に関心は移ってきます。そういう意味で、この日一番気に入ったのは平野公崇さんでした。
以前サクソフォーン日記でも書いた通り、平野さんのCDは実はあまり私の好みではありませんでした。その為、平野さんの単独のコンサートにも特に興味もありませんでした。今回は「たまたま見る事になったイベントに、有名なサクソフォン奏者が出るから、その人の出番を見逃すのは勿体ない」という気持ちで見たわけですが……衝撃を受けました。やっぱり生とCDでは大違いですね。

まず1曲目の、バリトン5本にテナー2本(だったかな、メモしておけば良かったんですが、もう見てから10日以上経っているので記憶が確かではありません)という構成にびっくり。もともと低音好みの私にはこのバリトンの響きがもうたまりませんでした。あの唸るような音、迫力、とにかくとにかく凄かった。鳥肌物でした。異次元に連れてかれるような独特の感覚はクセになりそうです。あ、思い出しました。家でCD聴いた時はそのトリップ感がイヤだったんです。曲は違ってもなんか平野さんの曲には脳をおかしくする成分がいつも入っているような気がするのです(^^;;;;)。それがホールで聴くと最高なのです。
2曲目も、メンバーの2人が客席最後列で吹くなど、実験的な試みが楽しかったです。そういえば、CDでも実験的な感じというのはやっぱり感じられて、それがまたなんか好きになれなかったんですが……。音楽というのは聴く環境によって全く違った物に聞こえるという事は今迄も度々体験していますが、今回は改めてその事を強く感じさせられました。面白いです。
……と感激してみても、その思いを伝える人がいない訳で、一人で見るのはやっぱり淋しいです。サックス好きな方、ぜひお友達になって下さい(笑)。

夕方ようやく友人と合流して、夜の部に備えて大ホールの列に並びました。と、そこへ平野さんが現れました。
「そこ、もっとこっちに並んで~」
なんて、会場整理みたいな事をやっているではありませんか。
「わ、平野さんだよ、平野さん」と特にサックス好きでもない友人をつついてしまった私(^^;)。友人は当然きょとんとしているので、思わず解説を始めてしまいました。「あの人、CD出してる人なんだよ~。あんまり好きじゃなかったけど、さっきの演奏はホント凄くってさぁ」
なんかこの頃になると、平野さんのことが好きなんだか嫌いなんだか、自分でもワケわかんなくなってきました。と、女子高校生らしき人がサインをねだっていました。その時はつられて、「私も握手位してもらおっかな」と一瞬考えてしまいました。ミーハーだなぁ。あ、でも一応思いとどまりました。CDは好きじゃなかったし(^^;;)。
しかし、初心者のくせに、この日は興奮してつい調子に乗って色々サックスのうんちくをたれてしまった気がします。ごめんね>友人。

夜の部の圧巻は2001年にちなんだ「2001人のサックス大合奏」。実際は2001人もいないんでしょうが、ステージからも客席からもサックスの音が一斉に聞こえるというのは凄まじい物でした。『ボレロ』なんてスゴイ迫力でした。ただ、ちょっと耳が痛かった(>_<)。客席の皆さんもかなりお上手で(特に私の2つ隣りに座っていた女の子の音はすごく美しかった)きれいなんですが、やっぱり音が大きすぎて、苦しかったです。あれは「鼓膜が悲鳴を上げた瞬間ベスト(ワースト)3」に入ります。ちなみに残りの2つは生でF1を見てエンジン音を聴いた時と、デフ・レパードのライブを前から3列目・スピーカーのまん前で聴いた時です。F1の時は耳栓があったし、デフ・レパードの時も慌ててティッシュで耳栓を作ったんですが、さすがに今回耳ふさいだら失礼な気がしたんで我慢しました(^^;;)。

と色々ありましたが、面白いイベントでした。とことんサクソフォンを堪能しました。もうしばらくはサクソフォンのコンサート行かないでいいと思う位です(笑)。

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トルヴェールクヮルテット

『ナイナイサイズ』という番組で、ナインティナインの岡村さんが、相方の矢部さんへのクリスマス・プレゼントとして、サクソフォン演奏を披露するという企画をやっていました。『めちゃイケ』で共演している武田真治さん所有のサックス(柳澤の高級品らしい)を手にしてのトライです。練習期間は2週間。すごい努力家で、しかも何でも器用にこなす岡村さんなので、「2週間でも、今の私より上手くなっちゃったりして」とハラハラしながら見ていたのですが、やはり音色はお世辞にも「美しい」と言えるものではありませんでした。
あ、私がハラハラするのも妙な話ですが、自分がちっとも上達しない事を2週間で軽々クリアされちゃったら、ちょっとヘコむかなと思ったりして。つまり「サックスって案外難しいんだから」と言いたいのです。すみません、性格悪いですね。

ただ、指遣いを全く間違えなかったのはさすがだと思いました。あと、驚いたのは指が微かに震えていた事。あんな場慣れした人なのに、かなり緊張していたのかも知れません。サックスって緊張すると、本当に音が変わってしまうんですよね。なので、もしかしたら、練習中はもっといい音を出していたのかも知れない。そして、私が矢部さんとTVカメラの前で吹いたら、もっともっとひどい音を出すのかも知れません(^^;;;;)。

話変わって……
ヤマハから「サクソフォン・スペシャル・ウィークス」なるお知らせのDMが届きました。ヤマハからDMが届いたのは初めての事です。最近、楽器を点検に出したからでしょうか? 普通、DMといえばゴミ箱に直行。「招かれざる物」なのですが、今回は違いました。むしろ「こんなの届くなんて、点検に持って行った甲斐があった!!」と喜んでしまった程です。なぜかというと、その中にトルヴェールクヮルテットのインストア・イベントのお知らせがあったからです。インストア・イベントは大好きで、大型CDショップのイベント日程は一時かなり熱心にチェックしていた程なんですが、ヤマハの店のイベント迄はチェックしていなかったので、DMが届かなければ気付く事もなかった事でしょう。トルヴェールクヮルテットの演奏は一度聴いてみたかったんです。それがタダで聴けるとは!! 

開始時刻ぎりぎりに店の前を通ると、ガラスの向こうに「出番直前」といった趣のメンバーがすぐ近くに見えました。「おおっ!!」と一瞬みとれ、ずっと観察していようかと思ってしまいましたが(笑)、「場所取りの方が大事」と思い直し、そのまま店に入ってみると……中はすごい人だかりになっていました。吹き抜けになっていたんですが、2階にもびっしり人がいて、既に良い場所は残っていません。仕方なく入口近くにスタンバイすると、すぐにメンバーが姿を現しました。距離は無茶苦茶近いんですが、斜め後方から見るという悪状況。須川展也さんと彦坂眞一郎さんは後頭部しか見えません。しかし、田中靖人さんと新井靖志さんは横顔が見えました。田中さんは、以前私が教えて頂いていた先生の先生なので勝手に親近感を抱いていました。初めて見れて嬉しい。

このポジションだと指の動きを見る事も出来ないので、口に注目してしまいました。「マウスピースはどの位くわえたらいいのか」というのが、最近気になっていたので。レッスン中には「もっと深くくわえて」とか「もうちょっと浅く」等色々言われます。私はいまだにベストポジションを掴めていないようなのです(とほほ)。しかし、人によって違うのかなぁ。観察の結果、田中さんは浅めに、新井さんは深めにくわえている事が判明したのです。バリトンとテナーの違いもあるのかな?

途中で「やっぱり正面で聴きたい」と場所を移動。しかし、全くメンバーの姿は見えなくなってしまいました。好位置は人の密集度も高いのです。という訳で、あいにく、須川さんと彦坂さんのマウスピースのくわえ具合はわかりませんでした。

演奏はやはり素晴らしかったです。マニアック(?)な曲の後に"MY FAVORITE THINGS"なんていうお馴染みの曲を持ってくるあたりの緩急の付け方も抜群。演奏時間は30分ほどだったでしょうか? こんな素敵な物を聴けるなんてラッキーでした。須川さんの演奏は一度母親にも聴かせたくて、この日は誘ってみたのですが、残念ながら風邪を引いていてアウトでした。こういうやや短めのイベントは、飽きる前に終わっちゃうし、初心者には最適だと思うんだけどなぁ。また、ぜひやって欲しいものです。

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サクソフォン中毒

マナカナ(NHKの朝の連ドラ『ふたりっ子』でブレイクした双子)の2人はブラスバンド部に入ってるそうです。1人はサックス、1人はトランペット(どっちがどうだかは当然わからない)担当との事で、先日TVでその腕前を披露していました。ちょっとたどたどしかったけれど、勿論私より上手かったです。別に双子に憧れる事ってそうそうないのですが、今回はちょっと羨ましかったです。なんか楽しそうだったなぁ。

さて、2001年最後のレッスンが終わってしまいました。そして自主練習時に借りていた室内練習場は、改装工事が行われる為、4月まで借りられなくなってしまいました。
つまり、これから次のレッスン日まで一ヶ月近く、サックスを吹くことが出来ない状態になってしまったのです。これは耐え難いです(泣)。

なんでもG君宅には地下室があって、家で練習出来るのだとか。すごいなぁ。羨ましいです。しかし、誰もがそんな恵まれた境遇にいる訳では当然なく、先生はカラオケボックスで練習しているとの事でした。「カラオケボックス、おすすめですよ」と先生。
「先生もお金払って練習してるのかぁ」とちょっぴり親近感がわきましたが、マネする勇気はありません。室内が見えないようになっていればまだ良いけれど、扉がガラスで中が見えたりする所も多いですよね。「なんだ、この部屋、サックスなんか持ち込んでるよ」と店員さんはもとより、他のお客さんにも見られてしまいそう。上手い人なら良いけれど、ヘタな私は恥ずかし過ぎます。
でも一ヶ月吹けないのはやっぱり辛い。でもカラオケ屋は恥ずかしい、でも吹きたい、でも恥ずかしい…………と、こんな考えがループしてます。最終的にはどちらの気持ちが勝つのかな(^^;;)。

前回書いた通り、壁にぶち当たって気力もやや失せかかっていたんですが、新しい楽譜集を入手したらまたやる気満々になってしまいました。おまけに今教えていただいているのが『サウンド・オブ・サイレンス』なので嬉しくて、とにかく練習したいのです。サイモン&ガーファンクルには負けますが、サックスのアンサンブルバージョンもなかなかきれいでやっていて楽しいです。もっとキレイに吹ければ、もっと楽しいだろうし、うまくハモる為にも練習したいのに……。

今年最後のレッスンではG君が欠席しHさんが早退したので、幸運にも途中からは個人レッスン状態になりました。いや、2人がいないとハモれないので淋しいんですが、やっぱり個人レッスンって勉強になります。グループでやると「進度に影響しちゃうから」と遠慮して質問出来ない事も、1人だと納得行くまで聞けるし、この日は音色を良くする為の特訓(?)をして頂く事も出来たので、本当に良かったと思います。以前は「曲をやりたい」という気持ちが圧倒的に強かったので、この手の基本的な練習は嫌いだったんですが、今は「音を良くしたい」という欲求が強いので、以前ほどは苦にならなくなったのです。こういう気持ちの変化が自分の事ながら、なんか興味深いです。
この日に教えて頂いた感触を忘れない為にも、練習したいんだけどなぁ。カラオケボックスしか方法はないかなぁ……うーん、悩む……(^^;;)。

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dead-end street

dead-end street=袋小路、行き止まりの道という単語はボウイの歌でおぼえたっけ("CHANGES")。

しばらく楽しく取り組んでいたサクソフォンですが、また壁にぶちあたってしまいました。問題はB m pentatonicとB Dorianというスケール。レゲエの音階です。これ、音が全く聞き取れないのです(超ショック)。音が聞き取れないというのはなにもこの音階に限った事ではなくて、以前にも書いた通り、実はきちんと聞き取れるのはC Major(ハ長調)とA Minor(イ短調)だけ。というか、「何でもこのどちらかに聞こえてしまう病」なのです。長調だったら最初は「ド」、短調だったら「ラ」。これに決まってるじゃないですか(爆)。つまり、B(シ)から始まる音階だとしても、マイナーだったら私の耳には最初の音はラにしか聞こえないのです。だから、「シレミファファ#ラシ」だとしたら、断固「ラドレレ#ミソラ」です。これ重症。

私に言わせれば、「シ」で始まる音階なんておかしいのです。何か違う。
これが例えばD Minor(ニ短調)位なら、まだ混乱は少なくてすみます。この音階の始まりの音は「レ」。「レ」と「ラ」だったらあまりにも離れているので、違いは歴然。最初の音さえチェック出来れば、あとはそれ程問題はありません。が、始まりが「シ」っていうのはマズイでしょう。「シ」と「ラ」なんて一音しか違わないから、最初は良くても吹いてるうちに、感覚が狂ってくるのです。で、「イ短調に聞こえる病」が頭をもたげて来て、ワケわかんなくなります。気持ち悪さをずーっと抱えたまま吹く事になってしまうのです。でも、サックスって移調楽器なんでしょ? こういう体験をすると、絶対音感の持ち主の人はどういう気分でサックスを演奏しているんだろう? と思います。バイリンガルのように、全く気にならないのかなぁ?……って、バイリンガルの気持ちも知りませんが(^^;)。

それでもまぁ、音符を見ながら吹いてる分には「なんか吹きにくい。なんか気持ち悪い」という程度で済むのですが、アドリブになると完全にアウトです。ハ長調やイ短調だったら、「こう吹こう」と思った通りに吹く事が出来ます。耳コピもOK。問題は「指が追いつかない」「息が続かない」「いい音が出ない」なんていう技術的な部分だけです。しかし、「シ」で始まるスケールなんていったら、出してみないとどんな音が出るかわからないという状態なのです。なので、このレゲエのアドリブではホントにただスケールにある音を適当に吹いてるだけです。ジグソーパズルにたとえると、ハ長調とイ短調は普通のパズルで「あ、ここは青色が来るな」なんて想像しながらはめていってるような状態です。が、「シ」から始まるスケールだと、同じパズルでも裏返しでやっているような感じといえばいいでしょうか。手がかりがほとんどない感じなのです。簡単なパズルでも裏返しにしてやるとすごく難しいでしょ?

これ、慣れなんでしょうか? なんで、ハ長調とイ短調が聞き取れるのかの理由は自分でもわかりません。気付いた時には聞き取れていた。ピアノを短い間だけれどやっていたせいなのかな。そして、ピアノは難しい調が出て来た所で辞めてしまったのです。シャープが幾つも出てくるような音階は楽譜見ただけでクラクラ来ます(^^;)。「指遣いが難しい」という事もあるんですが、「聞き取れない」っていう事もネックかも。同じ楽譜を見るにしても、わかってて音出すのと、ただ単に楽譜を見たまま出すのとでは大違いです。これは非常に大きな壁です……。練習で解決する問題なのかなぁ? 「こんな簡単な事でもがいてたなんて笑っちゃう」なんて言える日が来ると良いのですが……。

私が洋楽好きである事をご存じの先生は、「じゃあ、家でボブ・マーリィでも聴きながら音階チェックしてみてください」なんておっしゃったけど、ボブ・マーリィあんまり好きじゃなかったりして(^^;)。そういえば、レゲエで持ってる音源ってUB40のカセットテープ位しかないなぁ……。

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緑箱に挑戦

体験レッスンの回で、バンドーレンの緑箱(リード)に興味を持った話を書きましたが、2枚入りなんて物があったので買ってみる事にしました。お試し用にはちょうど良い枚数ですよね。で、わくわくしながらレッスンへ向かいました。教室に着くと先生はフルートを練習していました。
「ほら、フルート!!」と嬉しそうな先生。
「フルートも吹けるんですかぁ」と私。
「いや、サックス吹きはフルートも吹けないといけないみたいだからさぁ、最近練習してるんですよ」と先生。
そういえば、渡辺貞夫さんもフルート吹いてたっけ。「吹けなきゃいけない」っていうのは冗談みたいですが、やはり色々な楽器を吹ける人は重宝がられるようです。
私は「フルートって『かすれた音』っていうイメージがありますけど、そうでもないんですね」なんて事を口走ってしまいました。「かすれた音」っていうのは失言だったか。この一言でフルート好きではない事がバレバレです(^^;;;;)。でもなんか遠くで聞くのと近くで聴くのでは感じが違いました。あんなに間近で聴いたのは初めてなのですが、遠くで聴くよりきれいだと感じました。

で、レッスン。どんな音が出るかわくわくしながら使った憧れの(?)緑箱リードですが……特に何とも感じませんでした。違いが全くわからないのです。がっかり。まぁ、前回吹いてから1週間経っているしなぁ。

この日も「ド#」の替え指で手こずりました。というか、もうどういう指遣いだったか忘れてたし(>_<)。そして今回もレッスン後にはやっぱり忘れて、楽器の片付けをしながらG君に「どんな指だっけ?」とか確認したのです。情けなさ過ぎ。
情けないといえば、基本が出来ていないのも情けないんですよね~。吹く時に下唇に力が入り過ぎらしいんですが、これがちっとも直らないのです。「よだれを垂らすように、だら~っと力を抜いて」とか「『キスして』って感じに」とか(どっちもスゴイ表現だなぁ)言われるんですが、なかなか。こういうのが直接音に響いてくるので、なんとか改善したいです……。

それにしても、この先生のレッスンはバラエティーに富んでます。毎回色々なネタ(?)を仕入れてきて、面白い事をやってくれるのです。今回はリズム練習をやりました。まず皆で八分音符のリズムで手拍子を打ちました。続いて三連符も。
次に八分音符担当と三連符担当に分かれての手拍子。そして最後は八分音符のリズムを足で取りながら手は三連符で叩くという練習です。三連符と八分音符のスタートは同時じゃありません。しかも、スピーカーからは別のリズムが聞こえて来るし、もうパニック(^^;)。難しかったです。「タンスタタタタンスタタタんん??????」って感じ。フラメンコ教室かと思いました。いや、やった事ないんですが、従妹がフラメンコを習ってて、「最初は手拍子の練習ばっかりだった」って言ってたもので、「こんな感じかなー」と(笑)。思わず帰り道は八分の調子で歩き、ポケットの中で指で三連符のリズムを取ったりしてしまったのでした(でもうまく出来なかった)。

それから、次回からはまたアンサンブルをやるとの事で楽譜集選びに入りました。3冊の中から気に入った物を選ぶという事だったのですが、G君もHさんもなんか難しそうなのやりたがってるし、先生も「じゃあ、簡単なのは軽くすっ飛ばして、これ(難しいの)やりましょう」なんておっしゃっていたので、楽しみな反面、今後ついて行けるか、それだけが心配です。

焦りを感じて(?)今週も自主練習をしてしまいました。この時も緑箱リードを使っていたのですが、一時間後に青箱リードに戻してみました。そこでびっくり。青箱リードの方が断然吹きやすかったのです!! 音も青箱の方が、澄んで明るい感じに聞こえました。が、青箱から別のリードを出して付けてみたところ、吹きにくかったし、なんかワケわからなくなってしまったのでした。私は不器用なので、セッティングした時の状態(マウスピースとリードの隙間の広さ等)も毎回同じではないと思うんです。なので、音が違うのはリードのせいだけとは言い難い……。ただ、その後も緑箱の別リードを付けたりしてみたんですが、やっぱり私は現段階では青箱の方が音が出しやすいような気がしました。青箱に慣れてるからなのかなぁ? よくわかりませんが、とりあえず、もうしばらくは青箱と付き合って行こうと決めました。いや、サックスってホント難しい……。

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憧れのテナー!!(とメタル)

先生は何本サックスを持っているんだろう?

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MY DEAR MUSIC LIFE

サクソフォン熱にも上がり下がりがあるのですが、最近(河原で吹いてからか)また楽しくて仕方ありません。今日も自主練習に行ってしまいました。

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ビブラート~~~

今回は登場人物が多いので、最初にちょっとまとめておきます。
  A先生…1~6ヶ月目と13~14ヶ月目を教えて下さった先生。
  B先生…7~12ヶ月目を教えて下さった先生。
  C先生…現在教えて下さっている先生。
  G君……現在同じクラスの16歳の高校生。
  H君……現在同じクラスの大学生。

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パリ・ギャルド

パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の演奏を聴いて来ました。

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こぼれたミルク

サクソフォンは、特に調子の悪い所がなくても半年に1回位点検に出した方が良いのだそうです。しかし私は1年近くもほったらかしにしてしまいました。

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そんな名前のウィスキーがありましたっけ。……って、残念ながらアルコールは苦手なんですが。

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河原で吹いちゃった

波多江史朗さんのリサイタルに行って来ました。

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ボン・ジョヴィ好き!?

Y社のレッスン。3人でのグループ・レッスンの筈だったんですが、行ってみると他の2人はいませんでした。

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レッスン存続危機

今さらですが『五体不満足』を読みました。

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アドリブ

先生宅のレッスンを4回受けました。先生はとても親切だし、「これでいいんだろうか?」っていう位甘いし(笑)、レッスン自体は快適なんですが、また通い先の変更を考えはじめています。場所が不便だし、家でのレッスンというのは音楽以外に気になる事が多すぎました。

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通い先決定

通う教室も決まらず、浪人のように途方に暮れていた所までが前回のあらすじですが(って、日記のはずがエッセイ調になり、ついには物語調か?)、ようやく「仕官先」じゃなかった「通い先」が決まりました。結局最初の先生に教えて頂く事にしたのです。「家でのレッスン」というのには抵抗があったのですが、教室探しも面倒になってきたし、その先生のレッスンは楽しかったし、一日も早く楽器を吹きたいという気分でした。なんかサクソフォン中毒になってるかもしれません。

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体験レッスン

新宿のタカシマヤ・タイムズスクエアのHMVのクラシック・コーナーに、座って聴ける試聴器が置いてありました。「あれ、こんなの前からあったっけ?」と思いつつ近寄ると、その試聴器にはサクソフォンのCDが入っていました。「素晴らしい」と思いつつ、よく見ると、なんとそのCDには『メリークリスマス・ミスター・ローレンス』が入っているではありませんかっ!! あ~、びっくりした。

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そして訪れる更新の季節

滅多に出来ない筈の自主練習ですが、2週続けてやってみました。

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タンギングは大事

前々回サボりたい日というタイトルを付けましたが、とうとう現実にレッスンをサボる事になってしまいました(涙)。

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久々の自主練習

久々に自主練習をしました。前回書いた♯と♭が13個出て来るあのフレーズをどうしても練習したかったのです。「須川さんの生演奏を聴いて、やる気がよみがえって来た」というのもちょっとあるかな。とはいえ、やる気はあっても急だと練習室の予約が取れないし、自分の予定と練習室の都合がなかなか合わないんです。かなり前に予約した為に、当日行けなくなってキャンセルしたなんて事も2度ありました。←その場合、払ったお金は返って来ない

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サボりたい日

サックスを習い始めて、早10ヶ月。この間、レッスンを4回休みました。1度目は海外旅行の為。2度目は北海道旅行。3度目はフィギュア・スケート観戦。4度目は風邪。なんか徐々に休む原因が小振りの物になっているような気がしますが、いつも「ううっ、本当は休みたくないのに~」と泣く泣く欠席していました。しかし、ついにサボりたくなってしまった記念すべき日が訪れました。手も足も出ないような練習フレーズが出現してしまった事が原因です。

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グループ・レッスン

俳優の渡辺徹さんはサクソフォン経験者らしいです。中学生の時、ブラスバンド部員だったとか。目立ちたくて始めたのにバリトン・サックスをやらされて不満だったそうです。主旋律をばりばり吹いて目立ちたかったのかな。私はバリトンも大好きなんだけど。

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ボウイとサックス

結局ボン・ジョヴィ・ライブ、最終日も行ってしまいました(幸運にもチケットを頂いてしまった)。「ボン・ジョヴィが好き」と言うと「ボウイ・ファンなのにボン・ジョヴィ(なんかが)好きなの?」と怪訝な顔をされる事がままありますが、今回のライブで彼ら、"DANCING IN THE STREET"を演っていました。思いがけないリンクです。そういえばボウイ&ミック・ジャガー・バージョンの"DANCING IN THE STREET"ではサックス活躍してるなぁ……。
という訳で、今回はボウイとサックスについて書いてみます。

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夢の『戦メリ』

あぁ、相変わらずボン・ジョヴィのライブは楽しいなぁ。やっぱり1回じゃ物足りないから最終日の東京ドームも行っちゃおうかな……と、夢心地の今週の私。しかし、夢のような出来事はもう一つありました。『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲、"MERRY CHRISTMAS MR.LAURENCE"をサックスで吹いたんです!!

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波多江史朗さん

「須川さんのコンサート、一度は絶対行くぞ」と堅く心に決めた事は前々回書きましたが、あいにく現在金欠病な私。そのくせ「クラシックのサックスの生演奏が聴きたい~っ!!」という欲求は高まっている今日この頃。そんな折り、無料でその希望が叶ってしまうイベントを見つけました。某高校の吹奏楽部の定期演奏会に波多江史朗さんがゲスト出演するというのです。須川さんの事さえ知らなかった無知な私ですから、波多江さんの事も知らなかったんですが、プロのサクソフォニストの演奏をタダで聴けるというので、勇んで行ってしまいました。ちょっと遠かったんですが、「タダ」って聞くとすごいフットワーク軽くなるんです。CDショップのインストア・イベントとか無茶苦茶好きだし(^^;;;;)。

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楽譜集購入

この冬はオペレッタやオペラ、宝塚を見に行き、須川展也さんのCDにハマり……とちょっと別の世界に遠征していた私ですが、春が来てロック&ポップス・ファンの血が騒ぎ出しました。だからというわけではありませんが、ポップスの名曲満載の楽譜集を購入して来ました。第9回のページに登場したあの楽譜集です。

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須川展也さん

このシリーズは「サックスに興味はあるけれど、あまり知らない」という方に読んでいただければと思ってアップしていますが、今回はいつもにも増してその傾向が強くなっています……というか、須川展也さんの事をご存じの方にとっては「今ごろ何言ってんだ、コイツ」というような内容になっているので、お読みにならない方がいいんではないかと思います。とほほ。

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練習した曲

私がサックスを習い始める際に最も気になった事の1つといえば、「どんな曲をやらせてもらえるんだろう?」という事でした。

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新しい先生

前回書いた通り、今迄の先生は教室を辞めてしまった。

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初披露:2000年12月24日

さて前回の更新から早いもので3ヶ月の月日が経ち、なんとこの日は初めて人前で演奏を披露する事になった。通っている教室のビルのロビーで、生徒が演奏するという段取りが出来てしまったのである。

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第10回:2000年9月第3週

サックスを習い初めて3ヶ月(正確には12週)、ついに最終回がやって来た。

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2003.12.25

第9回:2000年9月第2週

先週はレッスンが無かった為、サックスに触るのが2週間振りとなった。

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第8回:2000年9月第1週

この日はDさんのレッスン中に教室に到着。

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自主練習:2000年9月

旅行の為、前回のレッスンは欠席。

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第7回:2000年8月第3週

この日はまずまず。

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第6回:2000年8月第2週

この日は不調。まず音がちゃんと出ない。

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自主練習:2000年8月

家の近所にある公共施設内の音楽練習室を3時間400円で借りる事が出来た。

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第5回:2000年8月第1週

この日は教室に着いたら、CさんとDさんがアンサンブルをやっていた。

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第4回:2000年7月第4週

この日はちょっと余裕をもって早めに教室に到着。

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2003.12.24

第3回:2000年7月第3週

友人と夏休みの旅行の計画を立てていたら、なかなかまとまらず長引いてしまい、レッスンに遅刻しそうになる。

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第2回:2000年7月第2週

音は何とか出るが、まだ思い切り吹かないと出ないという状態。

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第1回:2000年7月第1週

サックス教室の1日体験入学というのをさせて貰った。

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