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2003.12.25

第4回:2000年7月第4週

この日はちょっと余裕をもって早めに教室に到着。

テナー・サックスをお持ちのCさんが練習していた。「おお、これがテナーか。やっぱり大きいなぁ」と、物珍しく嬉しくて、ついじろじろと眺めてしまう。Cさんは50歳を過ぎてからサックスを始めたとの事。幾つになっても色々な事に挑戦するというのは素晴らしいと思う。私も「こんな年から始めて大丈夫かな?」なんて思っていたのだが、Cさんと比べればまだまだ若いんだから見習って頑張らなくては。ボウイだって幾つになっても新しい事をやり続けている事だし(笑)。

なんて、前向きな気分でいたのも束の間。レッスンに入ったら不機嫌になってしまった。なんだかちっとも上達の気配が見られないのだ。いや、初めは2~3秒しか出せなかった音を4~5秒程度には伸ばせるようになった気がするが、所詮はその程度。しかも音は安定しない。時々「ピヒョッ!」なんていう、とんでもなく高い耳障りな音が出てしまったりして、イヤになって来てしまった。もう、なんでちゃんとした音が出ないんだろう!?(怒) で、やる事といえば、相変わらず「シラシラシ~」とか。最初のうちはそれでも嬉しかったけれど、さすがに4回目となると飽きてきてしまった。いつになったらちゃんとした曲が吹けるようになるんだろう? ひと月やってこの程度では、3ヶ月でもたかが知れてるなぁ。

こんな焦りや苛立ちは態度にも出てしまったのか(^^;;;;)、終わり間際に先生が「次回は曲をやりましょう」と一言。「えっ、いいんですか!?」といきなり機嫌が良くなる私。「3ヶ月でどの程度吹けるようになるんですか?」と尋ねたのが、もしかしたら愚痴っぽく聞こえてしまったのかも知れない(よく憶えてないけれど)。基本練習をちゃんとやらなければいけない事は頭ではわかってるのだけれど、つまらないんだもん(こらこら)。しかし、「態度悪かったかなぁ」とちょっと反省。

楽しくやらせる事と、基本をしっかりやらせるという事、この兼ね合いは教える側にとっても難しい事なんじゃないかと思い、先生に尋ねてみたら「基本をしっかりやるのが上手くなる為の近道だけれど、遠周りをしても行き着くところは同じなので基本練習をしなくてもいいのかもしれない」というような答えを頂いた。「基本はしっかりやらなければいけません!」というのが普通の先生の言い分だと思っていたので、この考えにはちょっとびっくり。そういう考え方を、ご自分が練習している時に持つようになったのか、教えているうちに感じたのか、その辺りはよくわからないが、「遠回りするか近道するか、自分で好きな方を選べるんだ」というような感じで、逃げ道が出来たような気がした分、ちょっと気持ちも軽くなってきた。で、案外そういう事を言われると逆に、「先生、ごめんなさい。基本練習も(なるべく)嫌がらずちゃんとやりますっ!!」なんていう優等生気分になってくるのが面白い(笑)。でもやっぱり基本練習は退屈~。でもやっぱり(それなりに)頑張ろうっと。←千秋の台所洗剤のCM風

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