サボりたい日
サックスを習い始めて、早10ヶ月。この間、レッスンを4回休みました。1度目は海外旅行の為。2度目は北海道旅行。3度目はフィギュア・スケート観戦。4度目は風邪。なんか徐々に休む原因が小振りの物になっているような気がしますが、いつも「ううっ、本当は休みたくないのに~」と泣く泣く欠席していました。しかし、ついにサボりたくなってしまった記念すべき日が訪れました。手も足も出ないような練習フレーズが出現してしまった事が原因です。
これ、たった8小節のフレーズの中に臨時の♯と♭が13個も出てくるんです~。私のレベルでは、こんな楽譜眺めてると気持ち悪くなって来ます(^^;;;;)。なんかすごい難しい数式見てるような気分になって来るんです(数学も勿論苦手)。楽譜見てるだけでも頭が痛いのに、♯や♭の指遣いを完璧に覚えてはいないので、一々考えてしまい、もう演奏どころではありません。焦って来ると頭が真っ白になって、先生の言う事も頭に入らなくなり、表面でカキンカキンと言葉が跳ね返っているような錯覚に陥りました。なんか日本語に聞こえなくなって来た程です(こらこら)。そうなると、何をやってもダメ。何度やっても出来なくて、もう泣きたくなってしまいました。その日は幸か不幸かFさんがお休みだったので、何度でも反復練習です。結局、曲をやる時間もなくなり、その日のレッスンは終了。気が動転していたせいか、終わってからの雑談さえもまともではなく、なんか訳わかんない事を口走っていた気がします(爆)。
かなりヤバいと思ったので、自主練習をしたかったのですが、今週は忙しくてそれどころではなく、またレッスンの日を迎える事になってしまいました。「せめて指遣いのチェックだけでも」と思っていたのですが、それすら出来ずじまい。全く進歩のないまま教室に行って、またあのフレーズをやるのかと思うと、すっかり憂鬱になってしまいました。こんな状態でレッスン受けても無意味なような気もしました。
レッスンに向かう電車の中で「せめてシミュレーションだけでも」と思い、楽譜を広げてみました。が、「ラの♭」の指遣いを既に忘れていました(ガーン)。その日は運指表も持っておらず、悩む事5分。ようやく思い出し、シミュレーション再開。が、今度は「ファの♯」も思い出せません。そして、なんと思い出せぬままに終点に着いてしまいました。どんよりと、教室に向かいます。なんかすごく悪い事でもしたような気分で、サックスがいつもに増して重く感じられました。
そんな暗~い気分で臨んだレッスン。「ファの♯」の指遣いを既に忘れていた事を知った先生は呆れたとは思いますが(>_<)、御指導のおかげもあって、いくらかマシにはなってきました。前回は「こんな物、吹けるようになるとは思えない」と感じたのに、「もうちょっとやれば出来るかも」という気分になってきました。あと、その後に"OVER THE RAINBOW"をやったんですが、これが簡単で楽しく思える事といったら!(笑)
という事で、沈んだ気分で始まったレッスンですが、とりあえず無事終了し、「為せば成る」じゃなくて、「行けば何とかなる」という事を体験しました。さすが教える事を仕事にしている方です>先生。
さて話変わって……
先日はついに須川展也さんの演奏を生で聴いて来ました!! 日本音楽コンクール70周年記念のガラ・コンサートというのが東京オペラシティ・コンサートホールで行われ、それに須川さんが出演されていたのです。
印象は「すげ~~~~」って感じ。あ、上品な私(?)は普段こんな言葉は使いません。でも、そういう言葉が出てしまいそうな程すごかったです。CDの十倍感動しましたっ!! 他にもそのコンクールで上位入賞した一流の演奏家の皆さん(バイオリン、ピアノ、チェロ)が出ていたんですけど、とにかく須川さんが一番素晴らしくて(すみません、主観です)、「サックスを選んだ私の目に狂いはなかった」と思いました……って意味不明ですね(^^;;;;)。えっと、こんな素晴らしい表現の出来る楽器を習って良かったというか、他にも色々楽器がある中でサクソフォンを選んで良かったというか、須川さんと同じ楽器を持ってる事が誇らしいというか、うまく言えないけど、とにかくなんか嬉しかったんです。それに良い演奏を聴くと、なんだかやる気もわいてきますね。私も練習がんばります(本当か?)。しかし、須川さんの出番が終わったら、気が抜けたのか、某方の演奏では眠くてどうにかなりそうでした(爆)。演奏家の方が悪いのでは決して決してありません。私とベートーベンとの相性が悪いのでしょう(^^;;;;)。
私の席は自由席だったので、休憩時に移動してみました。最初は3階席の端前方、途中から2階席の端後方にしてみました。どちらも演奏の聞こえ方にはそれ程差はなかったのですが、私は3階席の方が数段気に入りました。須川さんの演奏を聴いたのが3階席だったというせいもありますが、2階席の方が1階の雑音が聞こえるんです。皆静かに聴いてはいますけど、やはり人が多ければどうしても椅子のきしむ音だとか、プログラムをいじる音とか、何らかの音が生じてしまいますよね。さすがに3階席だと1階の雑音はあまり気になりません(2階は1階ほど客席が無いので雑音もそれ程生じない)。しかも3階はこの日はガラガラだったので、すこぶる快適でした。3階とはいっても相当前だったので、1階の後方よりは演奏家の姿もよく見えたと思います。オーケストラだったら、やはり真ん中の方が良いと思うんですが、この日のようにソロ(+ピアノ伴奏)の物だったら端でも全く問題ないように思えました。でも実際1階(指定席)で聴いたら、また感想違うかなぁ?
会場には『The SAX』という須川さんと渡辺貞夫さんが表紙の雑誌が置いてありました。なんでも創刊号なんだとか。まだ途中までしか読んでいませんが、須川さんと渡辺さんの対談などが載っていて、とても面白いです。
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