新しい先生
前回書いた通り、今迄の先生は教室を辞めてしまった。
辞めると告げられてから、優柔不断な私は身の振り方(?)についてかなり悩んだ。前回の更新時も相当迷ったのだが、今回に限っては楽器も購入したし、サックスとも長くつき合って行く気になったので、迷う事なく更新出来ると思っていたのに、こんな形で悩む羽目になろうとは。
私に与えられた選択肢は、「今迄の先生について行く」「新しくやって来る先生に教えて頂く」「独学でやる」の3つだった(うまくなりたいとは思っているが、独学だと絶対怠けそうなので、3つ目は却下)。
今迄の先生が本当に良い先生だったのかは、比較対象がないので、実はよくわからない。が、この半年間とても楽しかったので、新たな先生に教わる事にはあまり前向きになれなかった。ただ、今迄の先生について行くといっても、その先生が教えている他の教室というと往復で交通費が千円なんていう遠い所ばかりだった。重い楽器を抱えて通うのはうんざりしてしまう。しかし新しい先生はというと、自分よりも年下で、ご両親と同居されている若い女の先生だという。
「どっちがいいかなぁ」
弟に相談すると「好きにすれば」と一言で済まされた。そりゃそうだけど(^^;;)。
友人Aにも相談した。「えっ、○○○!? 本屋巡りが出来るからそこがいいよ」と友人。「サックス持って本屋巡りなんて出来ないって」と私。「じゃ新しい先生っていうのもいいかもね」……うーん、そうかもね。
友人Bにも相談。
「出来れば今迄の先生に教えて欲しいんだけどさ、ちょっと遠いし、交通費もね~」
「うん、お金持ちならいいけど、交通費って結構痛いよね」(この友人、しょっちゅう海外旅行に行っているのに、というか行っているからこそだろうけど、「お金がない」と常々言っている、あ、そういう私もしょっちゅう同じ事を言ってます)
「そうそう、ただでさえ、楽器買っちゃってお金無いのに、レッスン料払って交通費もかかってたら、辛いよ~。サックスの為にそこまでお金かけれない……」
「先生が年下って言ってもさ、今にどんどん年下の人が増えてゆくんだし」
「うん」
「年下っていっても、大学出たてのキャピキャピした浮ついた女の子だったら嫌だけど、そうでもないんでしょ?」
「落ち着いてたし、感じ悪くなかったよ(一度お会いした事があった)」
「だったらいいんじゃん」
という訳で、私が相談した2人の友人はどちらも新しい先生に習う事を勧めてくれた。
しかし、面白いもので12月24日の演奏会(初披露のページ参照)でご一緒したEさんに聞いた所、やはり友人に相談したそうで、彼女は今迄の先生について行く事を勧められたらしい。類は友を呼ぶのか。あるいは「人は相談する時点で既に自分の心は決まっている」という説を聞いた事があるが、今回のケースもこれに当てはまったのかも知れない。つまり、私は内心更新する事を頭に入れながら相談し、Eさんは今迄の先生について行く事を頭に入れながら相談した可能性があるという訳。
Eさんはかつて年の近い女の先生に教わって、うまく行かなかった事があるという。「師弟関係がちゃんと築けないと思う」とか「やっぱり自立して働いている人の気持ちをわかってくれる先生の方が良いと思う」などと言われ、やや不安になり、また悩む私であった(^^;;;;)。
しかし生徒はある程度先生を選べるけれど、先生は生徒を選べないのだから気の毒ではある。私なんてちっとも上達しないし、「こんな生徒、教えたくないよ」なんて思われているかも。ううう。
そんなこんなで更新はかなり悩んだのだが、結局新しい先生に教えて頂く事にした。レッスンは2回しか受けていないのでまだよくわからないが、今の所不満はない。「年下かぁ」なんて思った事もあったのだが、今は尊敬出来る部分をお持ちの先生だという感じがする。また、コンクールの話など、自分の通常の生活の中では聞けないような変わった話をして下さるのが興味深かった。
あと何といっても嬉しかったのがやりたい曲を訊いてくれた事!! 思わずノリノリで語りまくってしまった(笑)。「皆さんに聞いてるんですが、あんまり答えてもらえないんですよねぇ」と先生。そうなのか、やりたい曲があるからサックスを始めるんじゃないのかな? 私はやりたい曲なんて腐る程あるのに……って実は皆さん、遠慮して言わないだけで、私が図々しいだけなのかも知れない(^^;;;;)。ちなみに私が吹いてみたい曲の1つ『レフト・アローン』は先生が楽譜をお持ちとの事だったので、案外早くトライ出来るのかも知れない。出来るといいな。あ、レベル的にはまだ全然そんな所には達していません。夢の1つって事です。
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