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2003.12.26

こぼれたミルク

サクソフォンは、特に調子の悪い所がなくても半年に1回位点検に出した方が良いのだそうです。しかし私は1年近くもほったらかしにしてしまいました。

私のサックスの保障期間は1年で、その間なら1回無料点検してもらえる事になっていたので、期限の切れる前日に焦って持って行ってみました。
メンテナンス後にどんな音が出るのか、とても楽しみです。あいにく2週続けてレッスンが休みなので、試すのはまだ先の事になりますが。

さて、レッスンはいよいよグループ・レッスンに突入しました(あ、順序が逆になりましたが、こっちは修理前の話です)。
最初、レベル的に私に合いそうなクラスは2つあるとの事でした。片方は大学生、片方はサラリーマンのクラスだそうです。「大学生のクラスの方がいいですよね」と受付の方はおっしゃいます。
私「年齢的にはサラリーマンクラスなんですけど」
受付の方「え、学生さんじゃないんですか?」
私の機嫌を取ろうとしたのか、本気で学生だと思ったのか、目が悪かったのか、真相は謎です(^^;;;;)。
私「……いや、かなり年なんで(汗)、こっち(サラリーマンクラス)の方が近いと思います」
受付の方「でも、本当に『おじさん』って感じですよ。大学生の方は、ホント見てるだけで元気になっちゃうような爽やかな人なのよ。それにこっちのクラスはかなり時間が遅いんで、女性の方は早目の時間の方が」
てなやりとりがあって、結局大学生クラスに入る事になりました。
……と思いつつ、当日教室に行くとかなり若い男性がいます。「え、これで大学生?」と訝しく思っていると、なんと彼(G君)は16歳でした。大学生でも年が離れていると思ったのに、高校生と一緒にレッスンを受ける事になろうとは。

話を聞いてみると、G君も私同様転入生(っていうの?)でした。それまで別の教室に通っていたけれど「なんか違う」と思い、辞めてしまったのだそうです。ちなみに前の教室もY社の経営する教室との事でしたが、教材は違ったそうです。やはり同じY社でも教室によって全然違うのかも。そして噂の爽やかな大学生はお休みでした。

この日は、指の体操(?)を教わりました。最初に人差し指と薬指を親指に付けます。次にその指を離し、今度は中指と小指を親指に付けるという体操です。これを繰り返すと、指が動きやすくなるらしいのです。初めは右手だけでやり、次に左手だけでやり、慣れたら両手でやるようにとの事でしたが、私は右手の片手だけで精一杯でした。しかしピアノの経験もあるというG君の指の動きは、かなりスムーズ。う~ん、私も次のレッスンまでにすらすら出来るように練習しよっと。

あとは、アドリブ練習もやりました。以前書いたアドリブ練習と同じ感じですが、前にやったのはCメジャー(ハ長調)をアレンジしたもので、今回はEマイナー(ホ短調)でした。同じアドリブ練習とはいっても、やはり先生が違うと全く感じが異なりました。前の先生がクラシカルなのに対して、今の先生は合間に「Yeah」なんて掛け声を入れてくるようなノリ。しかも途中で"SMOKE ON THE WATER"のイントロのギター・リフ部なんかを吹くではありませんか!! 思わず「きゃ~、ディープパープル!」と叫びたい所でしたが、自分の番が来るのでそれどころではありません。続きを吹けたら言うことなかったんですが、それもやはり咄嗟には出来ず、残念でたまりませんでした。別にディープ・パープル・ファンではありませんが、これにうまく反応出来ないなんてロック・ファンの名がすたるぅ(地団駄)。

という感じで、楽しい事もあったんですが、やはり練習という事になると、個人レッスンの方が断然良いですね。前は「自分が下手だからグループ・レッスンには付いていけない」と思っていたのですが、考えてみれば所詮どのレベルにいても自分と全く同じ状態の人なんていないんですよね。レベルが似てても得手不得手はそれぞれ違うし、同じように吹けるわけではないのですから。それに個人レッスンの時と比べると、どうしても吹ける時間自体も減ってしまいます。2人でもそうなので、これで3人になったらどうなっちゃうんだろう……。そういえば、以前別の教室に通っていた人が「生徒数が多いので、レッスン中もほとんど吹けない」なんて事を言っていました。私は幸運にも今迄個人レッスンが圧倒的に多かったので、それが当たり前のようになってしまっていました。「ありがたい」とは思いつつも、良さを忘れかけていたかもしれません。「あ~あ、あんないい環境手放すんじゃなかったなぁ」とまたしても通い先を変えた事に関して、激しい後悔の念に襲われる私でした。It's no use crying over spilt milk.とほほ。

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