個人レッスン
右の写真はベルギー・ビール「サクソー」のラベルです。「サクソー」とはアドルフ・サックス生誕地ディナンにあるカラコル醸造所で作られているビールなのだとか。カラコルとはカタツムリの意味なので、カタツムリのマスコットがサックスを掲げています。
タイトルの通りですが、個人レッスンになりました。約1年半一緒にレッスンを受けていたG君がやめてしまったのです。高3なので受験に備えてかと思いきや、新たに部を立ち上げたのだとか。学校から部活動として承認してもらう為に色々頑張っているらしいです。すごいなぁ。音楽とは関係ない部のようですが、別途お友達とバンドも組んだとの事で、ホント高校生活をエンジョイしているようです。という訳で、1人残ってしまった私は、別のクラスに編入という事にもならず、そのまま個人レッスンに移行する事になりました。通常個人レッスンはグループより料金が高いのですが、料金据え置きで良いとのご好意に甘えて、1人続けています。ただ、今迄1回1時間だったレッスンが1回30分と短くなりました(この教室の通常の個人レッスンは30分)。
1人になって寂しかったのですが、1人になっての最初のレッスンの時に、「発表会でどの曲やりましょうか?」と希望を聞かれて、「ああ、1人だと自分で曲が選べるんだ」とちょっと嬉しくなってしまいました。発表会に出るかはまだ決めていなかったのですが、とりあえずどれを練習するかを決めるよう言われて、私は『レフト・アローン』に決めてしまいました(^^;)。
思えば2人目の先生にやりたい曲を聞かれた時に喜々として答えたこの曲。当時の日記には「『レフト・アローン』は先生が楽譜をお持ちとの事だったので、案外早くトライ出来るのかも知れない」なんて書いていましたが、あれから早いもので2年以上が経ってしまったのです。ついにやれるのか~(感動)。この曲は決して難しい曲ではないのですが、音色が命なんですよね。だから緊張しちゃうとまずい。アガリ症の私はそれが心配で、相談してみたところ「テンポの早い曲の方が、アガった時にも勢いでいけるし、ごまかしがきいていいかも」と言われました。なので、練習曲集の中からもう少しテンポの早いものを探そうと思ったのですが、サックスに関してはバラード好きなもので、どうしても「これ」という物が選べませんでした。唯一「あ、これなら好きかも」と思ったアップテンポの『アイ・ガット・リズム』にしようとしたら、「それは超ムズ」と言われてしまいました、トホホ。そんなこんなで迷っていたら「じゃあ、やっぱり、『レフト・アローン』で行きましょう!」と先生もゴーサイン。うん、ずーっと憧れてた曲だし、やっぱりこれを練習したいっ!! 発表会出るかはまだ決めてないしね(^^;)。
という訳で、最近は『レフト・アローン』の練習をしています。そしてこれが楽しくて仕方がありません。やっぱり、好きな曲を吹ける事が一番だぁ(感動)。G君がいなくなったのは寂しいけれど、「G君がいたらこの曲はやれなかったのかも」と思うと、ちょっとG君に感謝したい気分になったりして(ごめん)。
「じゃあ、とにかく音作りを。もう奏法が変わる位、徹底的にやりましょう」という事で、音色を良くする為の練習を重点的にやっていただいてます。こういう事をやって貰えるのも個人レッスンならではです。30分なので、あっという間に終わってしまうけれど、すごく身になっている気がします。口の形、歯の位置、体の姿勢、首の角度、唇の締め具合、ストラップの長さ、息の出し方、腹式呼吸などなど……ありとあらゆる基本的な事を細かく再チェックされながらやっています。習い始めの頃はそういう事言われると「つまんない」と感じてましたが、今はそれがすごくありがたい。初期の頃は全てが悪かったので、やらなければいけない事があり過ぎて、わけわからなかったし、「何をすれば何がどう変わるか」という事が体で理解出来なかったのですが、今は「こうする為にこれをする」という事や「これをやらなきゃダメなんだ」といった事が朧気ながらわかってきてるので、取り組みやすいのです。初めの頃は「とにかく曲が吹きたいよー。色々な曲が吹きたい。吹いてるうちに上達するでしょ。楽しければいいじゃん」という気持ちでいたのですが、それだと少しずつ滑らかには吹けるようにはなるのだけれど、納得のいく音は出せないような気がしてきたのです。頭で思うのと体で感じるのとは違うんですね~。そんな事を考えていたタイミングで音色命の『レフト・アローン』を練習する事になったというのは時期的にもまさに最適だと思うのです。2年前ではなく、「今、まさにこの時、この曲をやるのがベスト」とさえ思えてしまってます。
で、また、先生の見本演奏がこれまた素晴らしいんです。音だけだったら、ジャッキー・マクリーンよりいいんじゃないかって感じ。もう、それに聞き惚れて「素晴らしい」とか溜息まじりに言っちゃってます(^^;)。これを聴けるだけでレッスンが楽しい。そして、気分を変える為か、どういうわけかわかりませんが、ピアノ伴奏付けてくれたり(でも備品のピアノ、あまり良い音ではないような)、フルート演奏付けてくれたりもします。これも結構楽しい。発表会ではプロの人達が生伴奏付けてくれるらしいので、「やっぱり参加しようかなぁ」と思っています。というか、迷ってるうちから、参加するものと決まってるような形で話が進みつつあるのですが(笑)。
前回のレッスンでは、ちょっと進んでニュアンスの付け方のアドバイスをいただきました。半音下からしゃくり上げる感じの音の出し方とか、「でもやり過ぎるとクドいから」とか。そうなのよぉ! よくくどい人いるんだよね~。そういうの、キライ。なんか先生は、本当いい塩梅に適度なニュアンスを付けてイイ感じに吹くんです。「私もこういう風に吹きたいっ!」というまさに見本の演奏。どうでもいい曲を上手に吹いていても、それ程心に響かないのですが、やっぱり好きな曲を素晴らしく演奏してくれると、心も震える~っ!! という事で、『レフト・アローン』を美しく吹けるようになるべく、張り切っている今日この頃です。
ところで、あれだけ憧れていたメイヤーのマウスピースなんですが……。なんかヤマハ付属のマウスピースの方が、私向きなような気がしてきてしまいました。ヤマハの方が音に透明感が出るし、あとコントロールしやすい感じがするんです。メイヤーだと疲れる。先生に「こっち(ヤマハ)の方が初心者向きだからですかね~?」と尋ねてみたら、「でも、もう初心者じゃないし……」と言われてしまいました。おおーっ、私は初心者卒業なのか!!……いつまでも初心者のつもりでいたけれど、考えてみればキャリアだけは中級者なんですね。ちょっとびっくり。その割にはヘタだなぁ(爆)。メイヤーの運命やいかに……?
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