ヴァンソン・ダヴィッド
ヴァンソン・ダヴィッドというフランス人サクソフォン奏者のリサイタルに行って来ました。
前半はアルト・サックスで、素晴らしい音色を聴かせてくれました。「なんて美しい音色だろう」と思わずうっとり。湿度の多い日で、会場に到着する迄は不快だったのですが、演奏を聴いたら一気に幸せな気分になってしまいました。
後半のソプラノ・サックスの音色は今一だったかも。リードの調子が悪かったのか、途中でリードを替えたりしてました。フランスとの湿度の差が関係しているのかなぁ? 曲もクラシカルな似たような曲ばかり(知らない曲がほとんど)で、ちょっと退屈してしまいました。私のようなミーハー向けのリサイタルではなかったかも。ただ、ラストの平野公崇さんとの共演は良かった!! すごく贅沢な共演でした。美しかった~。
ヴァンソン・ダヴィッドって、皆さんご存知でしょうか。パリ国立高等音楽院を一等賞で卒業したそうです。この経歴どこかで見たような。そう、平野公崇さんのプロフィールにも同じ記述がありました。調べてみるとダヴィッド氏が卒業したのが96年、平野さんが卒業したのが97年でした。おおっ、1年ズレていたらどっちが上と評価されたんだ!?
ダヴィッド氏は、94年のアドルフ・サックス国際サクソフォン・コンクールで第1位およびグランプリを受賞しています。昨年原博巳さんが優勝したあのコンクールですね。
さらに96年のJ・M.ロンデックス国際コンクールでは2位になっています。ちなみにこの時の1位は平野公崇さんなので、平野さん1勝!!(笑)
という感じだったのでダヴィッド氏と平野さんはライバル同士かと思いきや、共演して息の合った演奏を聴かせてくれたのです。時々顔を見合わせて微笑み合う2人。なんだか友達同士のように仲良さそうに見えました。
さて、聴きに行く専門だった私ですが、聴かせる立場になる日(発表会)がもうすぐ訪れます。ここ2回のレッスンは教科書は全く開かず、「ロングトーンだけやったら、すぐに『レフト・アローン』」というパターンになっています。レッスン時間は30分しかないし。
前回は先生に「絶好調ですね」と言われました。いぇい!! あくまで「自分のレベルとしては」という意味なんですけどね(^^;)。ただ、現在4週連続で自主練習をしているのですが、やっぱり週に1度でも練習すると違うみたいです。
今は毎日アドリブを考える日々。リフレインの17小節分をアドリブで吹くように言われているのです。アドリブ=即興と考えるとヘンに思われるかも知れませんが、その場の思いつきではなく、計画的アドリブ(^^;)。
もう考えまくっています。この曲は色々な人が演奏していますが、私が好きなのはマル・ウォルドロンのヴァージョンです。そのジャッキー・マクリーンのパートを聴きながら、「この部分をパクろう」とか「この部分は省略しよう」などと試行錯誤しています。このヴァージョンには長いピアノ・ソロ(アドリブ?)があるのですが、そこからもアイデアを拝借したりしています。カッコ良さは追求したいけれど、適度に休める部分も作りたいし難しいです。でも楽しい♪ そんな予習めいたことをしてから先生の前で披露し、色々アドバイスを貰いながら、整えるのです。今の時点ではほぼ「これで行こう」という形が出来ました。あとはこれをなるべく滑らかに吹けるようにしたいと思っています。先生には「もう、まったく心配してません」と言って頂けました。あと数週間で劇的に上手くなる訳でもないし、アガリ症である事を考慮してリラックス出来るように気を遣って下さっているのだと思いますが、そんな事言われると、「うん、なんとかなりそー」と気がラクになります。うう、いい先生だ。
発表会前のレッスンは残す所1回だけです。そしてリハーサルが1回。あとは自主練習で補うだけです。うまくゆきますように!!
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