最近聴いたジャズ・アルバム
東京JAZZ後、暇さえあればジャズを聴くようになってしまいました。「ジャズの事をもっと知りたい」という欲求が生じたせいなんですが、他にも理由があります。
それは、「お気に入りのサックス奏者を見付けたい」という物。
クラシック界では須川展也さんという超フェイバリットを見付ける事が出来ました。しかし、ジャズ界ではそこまでのお気に入りがいないのです。
強いて挙げれば、渡辺貞夫さん、ケニーG、本多俊之さんという所ですが、須川さんやデビッド・ボウイに対する思いと比べると全く弱いものです。「サックスといえばジャズ」と言える程メジャー楽器であるのに、そのジャンルでの「私のアイドル」を見付ける事が出来ないというのはちょっと寂しい。「ジャズ界には偉大なサックス奏者が沢山いるんだから、もっと私の心を掴む人がいる筈だ」という予感に従って、スカウトマンのように魅力的な人を発掘するという意欲に燃え始めてしまいました(笑)。
幸い近所に視聴覚資料の充実した図書館があるので、借りまくっています。東京JAZZ以降に聴いた作品は以下の通りです。
★ジョシュア・レッドマン『タイムレス・テイルズ』
素敵な演奏もあるのですが、やはり生の方が良かったなぁ…。
★アート・ペッパー『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』
★アート・ペッパー『アート・ペッパー・カルテット』
★マーティ・ペイチ『マーティ・ペイチ・カルテット~フィーチャリング・アート・ペッパー』
クラシック指向だったサックスの先生が、ジャズにハマるきっかけとなったのがアート・ペッパーとの事だったので、チェックしてみました。
『ミーツ・ザ・リズム・セクション』は、あまりにも有名な一枚なので基本として聴いてみる事にしました。
後者の2枚は先生のお薦め。ジャズ・ファンの間では「タンパの2枚」と呼ばれているのだそうです。タンパというのはレーベル名です。
3枚とも時期はあまり変わらないのですが、『…リズム・セクション』だけ不思議な位音が良くて、びっくり。これは、オーディオ装置をチェックする時によく使われるアルバムなのだそうです。そういえば、昔買っていたFM雑誌にオーディオやカセットテープの試聴などのコーナーがあって、このジャケットが載っていたような。
3枚とも軽快でお洒落な感じです。とても聞きやすかったです。
★オーネット・コールマン『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』
★オーネット・コールマン『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマンvol1』
前者を聴いた時にちょっとした衝撃を受けました。
これ、なんと3曲しか入っていないんですが、そのうち2曲が同じ曲なんですよ。
1.Theme from a sympony(Variation one)"
2.Theme from a sympony(Variation two)"という具合。そしてこの2曲で20分以上という長さ。何なんでしょう。知らずに借りてしまったので「うわっ、変なもん借りてきちゃったなぁ」と思いました。しかし、これがすごく面白かった。チンドン屋を連想させるようなちょっとユーモラスなフレーズがどんどん展開していく様には何だか心踊らされました。その場にいたら、私も繋げてアドリブやりたくなっちゃうようなそんな感じ。アドリブ嫌いな筈の私ですが、これと本多さんのせいで、ちょっとアドリブに対する感覚が変わってきました。
★ウェイン・ショーター『ザ・ベスト・オブ・ウェイン・ショーター』
名前の通り、ベスト盤です。「黒魔術的」という宣伝文句に心魅かれましたが、こういうの「黒魔術的」と言うのでしょうか? うーむ、よくわからない…。
★エリック・ドルフィー『アーティストリー・イン・ジャズCD』
ベスト盤なのかな? サックスを期待して借りたのに、3曲がバス・クラリネット、1曲がフルートでした。悪くはないのですが、ちょっとがっくり。
(番外)ディジー・ガレスピー『コンパクト・ジャズ』
サックスじゃありません。トランペットです。
サックスの先生がデクスター・ゴードンがお好きと言っていたのですが「DG」という頭文字しか覚えられず、間違ってこれを借りてしまいました(爆)。
でも、瓢箪から駒というか、すごくカッコ良かったです。聴けて良かった。借りたいと思っているデクスター・ゴードンのベストはずーっと貸出中になってます。同じ人が借りっぱなしにしているのか、次から次へと借り手が付いているのかは不明です
という感じなんですが、まだ須川さん並のお気に入り奏者は見つかりません。
この中ではオーネット・コールマンが一番面白かったかな。また、今後も発掘作業(?)に勤しみたいと思います。
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