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2003.12.26

ボウイとサックス

結局ボン・ジョヴィ・ライブ、最終日も行ってしまいました(幸運にもチケットを頂いてしまった)。「ボン・ジョヴィが好き」と言うと「ボウイ・ファンなのにボン・ジョヴィ(なんかが)好きなの?」と怪訝な顔をされる事がままありますが、今回のライブで彼ら、"DANCING IN THE STREET"を演っていました。思いがけないリンクです。そういえばボウイ&ミック・ジャガー・バージョンの"DANCING IN THE STREET"ではサックス活躍してるなぁ……。
という訳で、今回はボウイとサックスについて書いてみます。

ボウイのアルバムで一番サックスが目立っているアルバムといえば、『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』が挙げられると思います。裏ジャケの写真からしてサックスっぽいですよね(一部分しか写ってないので断言出来ない)。ただ、私はボウイの声が好きなんで、ボウイに関してはインストや楽器ソロが長い物ってあまり好きではありませんでした。その分ボウイの声を聴く時間が減るわけで損した気分になっちゃうんです。それで、実はこのアルバムもやや聞き込みが足らなかったりします。が、サックスを習っている今なら、また違った気持ちで聴けるかと思い、久しぶりにこのアルバムを聴いてみました。

ふとクレジットを見てびっくり。これ、ボウイが自分でかなり吹きまくっていたんですね。ボウイがサックスを吹ける事は勿論知ってますが、レコーディングの時はプロのサックス奏者に演らせているとばかり思ってました。アクセント程度の物は自分で吹いたとしても、長いソロなんかは人任せだと思っていたんです。実際の所、どうなんでしょう? 確認作業を始めました。

まずはデラムのファースト・アルバム。
手持ちのCDには残念ながらサックスのみならず担当楽器のクレジット類は一切ありません。早くも作業は暗礁に……と思いきや、力強い味方を思い出しました。CBSソニー出版の『デビッド・ボウイ大百科』です。これにサックスをボウイが担当しているという記載がありました。

次に『スペイス・オディティ』。こちらは『デビッド・ボウイ大百科』の方には記載がありませんが、"David Bowie:vocals,guitar,stylophone"のクレジットが。stylophoneって何でしょう?(ラストに注釈載せてます)

『ハンキー・ドリー』でもサックス吹いてるようです。
大好きな"CHANGES"のラストのサックスは印象的なんですが、これもボウイが吹いていたのか。

そして『ジギー・スターダスト』。"David Bowie-Guitar,Sax and Vocals"とあります。そういえば"Suffragette City"の謎の音、いまだにムーグ(キーボード)だかサックスだか解明出来ていないのですが、ボウイのサックスなのか?
(2016年追記:サックスではないような気がする…)

『アラジン・セイン』『ピンナップス』ではボウイもサックス吹いてますが、ケン・フォーダムがサックス担当として新たにスパイダース・フロム・マースに加わったのでおそらくメインはこの人ですよね。

スパイダースと決別後の『ダイヤモンドの犬』ではボウイ単独。
続く『ヤング・アメリカン』ではデビッド・サンボーンが参加しているので、さすがに(?)ボウイがサックスを吹く事はなかった模様(クレジットなし)。
『ステイション・トゥ・ステイション』で復活し、『ロウ』『ヒーローズ』でも担当。が、その後起用したスタン・ハリスンが余程気に入ったのかしばらく間があいて、『ティンマシーン2』で復活。その後は『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』『アウトサイド』『アースリング』と連続演奏。最新作『hours...』ではお休みという感じでした。

こうやって見ると、ボウイがサックスを担当しているアルバムは担当してないアルバムよりも世間の評価が高いような気がするんですが、気のせいでしょうか?

ところで、いつもお世話になっているakkoさんの掲示板でも話題になったんですが、ボウイのサックスの腕前ってどうなんでしょうか? 万が一こちらの読者の方で、「サックスに詳しい上に、ボウイのアルバムも聴いた」なんて方がいらっしゃいましたら、「私が思うボウイの演奏の腕前」というメールを頂けないでしょうか?(2016年追記:これをアップした当初はコメント欄がありませんでしたが、現在はあるのでコメント歓迎です)

今、『メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス』を練習している事は前回書きましたが、なんと須川展也さんがこの曲をレコーディングされていました。なんていい趣味なんでしょう(笑)。という訳でそれが収録されている『シンシアリー・フォー・ユー』というCDを購入してしまいました。オリジナル・ヴァージョンとはかなりアレンジが変わっていましたが、これも素敵でした。でも自分も練習しているのに、こんな事を書くのは何ですが、なんかピアノの方がこの曲には合うような気が……。いや、単にオリジナルに思い入れが有りすぎるからそう思うだけかな。しかし、驚いたのがタワーレコード新宿店のクラシック売り場。試聴器の脇に椅子が付いてるんです。そんなの初めて見ました。ロック売り場では考えられない事です。っていうか、同じタワーのクラシック売り場だって、渋谷には椅子なんてなかったし、きっと珍しいスタイルですよね。試聴出来るCDも多いし、タワーの新宿店って良いなぁ。これでエレベーターで待たされなければもっと良いんだけど。

※2004/3/15追記
ボウイのコンサートでstylophoneの実物を見ました!! 一見昔のラジオみたいな形(箱形)の電子楽器でした。
ペンでキーボードを押して音を鳴らすのだそうです。掌に載せられそうな大きさです。

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