サクソフォーンフェスティバル2003
本当は前回この話について書こうと思っていたのですが、急遽観に行った『思い出を売る男』の興奮がさめやらず(^^;)、ついついそちらが先行してしまいました。という訳で、2ヶ月以上も前の話を書く事になってしまいました。記憶は既に朧気ですが、更に忘れてしまう前に書いてみたいと思います。
サクソフォーンフェスティバルというのは毎年開催されています。2001年に聴きに行った話はこちらにも書いたのですが、今回は23回目らしいです。
イベント自体は半日やっているのですが、前回は早々行って途中退屈してしまったので、今回はお目当てのフェスティバルコンサートというのに合わせて、のんびり会場入りしました。
「国際コンクールで賞を取った人による演奏」というのが今回のフェスティバルコンサートのテーマになっていて、ジュネーヴ国際音楽コンクールで銀メダルを受賞した雲井雅人さん、ロンデックス国際コンクールで第1位を受賞した平野公崇さん、そして昨年アドルフ・サックス国際コンクールで第1位になった原博巳さんの3人が登場しました。
平野さんと原さんの演奏は既に聴いた事があったので、初めての雲井さんが今回1番気になる出演者だったのですが……。
素晴らしかった!!
マリンバの方と2人での演奏だったのですが、これがまた私には新鮮で。すごく面白かったです。雲井さんの音色はとても品がある感じ。この表現はクラシックのサックスを聴いた時にはすぐ使ってしまうので、本当はもう使いたくない言葉なんですが、他に良い言葉が見つからないなぁ。格調高いっていうの? でも親しみやすいというか。ぐぁ~、これじゃ須川さんの演奏を聴いた時と同じ感想になっちゃうよ。うーむ、なんか似てるんだけどちょっと違う。この違いをどう表せば良いだろう? よりアーティスティックというか、いや、そう書くと須川さんがアーティスティックじゃないみたい? うーん、困った。言葉で音楽を表現しようという事にそもそも無理があります。って自分の表現力の無さを棚に上げてみたりして(^^;)。
とにかく、この日聴いた3者の中では雲井さんの演奏が一番気に入りました。3人共それぞれ素晴らしかったので、甲乙は付けられないのですが、取り上げていた曲(Song Book for Saxophone and Marimba)が一番私好みだったんですね。マリンバも凄かったし。
マリンバを担当していたのは女性の方だったのですが、何かに取り憑かれたように、すごい集中して大きく動きながら演奏していたのも興味深かったです。あんな風に演奏する人は初めて見た……。
平野さんは2曲演奏していて、1曲は例のごとく(?)前衛的な感じでしたが、もう1曲はすごくオーソドックスな美しい曲で、「こういうのもお上手なんだ~」とうっとり。そういえばNHKの『名曲アルバム』で平野さんの吹く『ジムノペティ』が取り上げられていて、あれも実に美しかったのでした。何でもござれのオールラウンド・プレイヤーって感じですね。
原さんのイメージは前に聴いた時とほぼ同じ。素晴らしいけれど、私にはちょっと難しい……。
ちなみにこのイベント、パルテノン多摩で行われたのですが、多摩センターの駅からパルテノン多摩に通じる道のクリスマス・イルミネーションが、それはそれは美しかったです。あれだけでも一見の価値あると思います。電飾に彩られたウサギやオウム、カメなど色々あってかわいかったぁ。サンリオ・ピューロランドの最寄り駅という事で、キティちゃん一家の光った人形もありました。カメラを持って行かなかった事が悔やまれる。
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