福田進一×須川展也
「本場の野球、見に行きたいね」という女の子。
「私も、私も!!」と思わせた、東京三菱キュッシュワンのCMの一コマです。(ホント、私も見に行きたいよ~~~っ!!)
そして、あの女の子、今度は楽器屋さんの前で立ち止まり、こんな事を口にするではありませんか。
「前からやってみたかったんだ~」
見つめているのはサックスです。
「習ってみない?」
だって。気が合いそう(笑)。
最近のサクソフォーン生活は順調でした。
うまい具合に音楽練習室の予約が取れ、練習してからレッスンに行け、そうすると1曲を2回位で終える事が出来、次々新しい曲がやれ、レッスンも楽しいという好循環でした。しかし、デヴィッド・ボウイのコンサートの日にレッスンを休み…休み癖が付いた訳ではないのですが、翌週は雨と仕事の忙しさにかまけて休み、その次の週はもともとの定休日で…という事で3週間サックスを全く触らない状態になってしまいました。まずい。次のレッスン大丈夫かな(ドキドキ)。
この間に面白いコンサートに行って来ました。
福田進一×須川展也×リレー・ガラ・コンサートという物です。
調布市在住の某方が「YAGI節さんが好きだって言っていたのって、須川さんだっけ? あのサックス奏者の人、調布グリーンホールに来るらしいの。行ってみようかしら」なんておっしゃるではありませんか。「えーっ!! 須川さん、最高ですよ。来るんですか? おすすめですよ!!」と大プッシュした後に、「どなたかと行かれるんですか?」と聞いてみると1人で行く予定との事。思わず「ご一緒させていただいていいですか!?」と飛びついてしまったのでした。都下のせいでしょうか、値段も2800円と手頃です。席種はなく全席同一料金でした。「それなら少しでも近くに座って須川さんの指使いやマウスピースのくわえ方などをじっくり観察したい」と思い立ち、予約開始と同時に申し込もうと目論みました。「じゃあ、私がチケット取ります!!」
やる気満々(笑)。
そして……見事、最前列が取れました!!
『ぴあ』などではなく、直接会場のチケットセンターに電話した為、混み合って話中なんて事もなく、すぐに繋がってしまったのです。しかも「どの辺がいいですか? この辺があいてますよ」など、親切に希望の場所を聞いてくれるのです。いぇーい!! ああ、ボウイのチケットもこれ位簡単に取れたらいいのに(^^;)。
さて、コンサートの当日。
同行者には先にチケットを渡していたので、特に待ち合わせ時間は設けていませんでした。私は開演の15分位前に会場入りするつもりでいたのですが、会場前は妙にひと気がありません。嫌な予感に襲われて、チケットを確認すると……、
「うわー、もう始まってる~!!!!!!!!!!」
14:00開演なのに、私は何をどう勘違いしたのか、14:30開演だと思い込んでしまっていたのです。ひゃ~、最前列なのに遅刻とは。ああ、情けない。もう帰りたい。いや、帰りたくない(^^;)。
私が入った時は、丁度1曲目が終わった直後のようでした。演奏中だったら中に入れてくれないと思うのですが、MCの最中だったのでなんとか席に案内してもらう事が出来ました。本当にすみません。申し訳ありません。最前列までの距離が長く感じられた事といったら!! 身が縮まりました(>_<)。
ガラ・コンサートという事で、思った程は須川さんの出番はありませんでした。私の聞き逃した1曲目にも登場しなかったようです。メインはギターの福田進一さんという感じ。あとはサックスの須川さんの他にハーモニカ、チェロ、バイオリン奏者が参加していました。これは変わった編成です。「こんな編成でやるのは初めてです」とか「この編成でやれる曲はほとんどない」なんて福田さんはおっしゃっていました(実際この5人揃って演った曲は1曲だけ)。この中のどの組み合わせでも2人だったらいい感じになりそうなのに、確かに5人同時というのは難しそうです。
この日の須川さんは、ソプラノとアルトを吹いていました。相変わらずの美しい音色です。ピアソラやモリコーネを披露してくれましたが、もっと聴きたかったです。とか言いつつ須川さん抜きの『ラスト・エンペラー』も無茶苦茶良かったのですが。西洋の楽器を使って、しかもたったの4人であんな風に再現出来ちゃう事に驚きました。かなり映画の雰囲気に忠実な感じでした。
面白かったのは、かくし芸(?)のコーナー。
ハーモニカの和谷泰扶さんは、チューニングを披露してくれました。
あ、ホントはハーモニカは舞台でちょちょいとチューニングなんて出来ません。しかし、和谷さんは自分の口で音程を変える事が出来ちゃうんです。そういえば、サックスもチューニングはマウスピースの差し加減で行うのですが、上手い人になるとそんな事しなくても吹き方で調節出来てしまうし、それと似たようなもののようです。
ハーモニカの音色も雰囲気あって良いですね~。
須川さんは、スラップタンギングを披露。私のサクソフォーン日記の熱心な読者の方(そんな奇特な方いるのかしらん?)はご存知ですね。打楽器のような音です。
「すごいですね~、サックスでこんな音出るんですねぇ」と福田さんは感心した素振り。もう何度も聴いているだろうに(^^;)。
そして福田さんはギターをひっくり返して裏側で弾くという不思議な事をやっていました。後ろにも弦が張ってある物だとは知らなかった。あれは福田さんのギターが特別なのでしょうか、それともよくある事なのでしょうか???
あとですね、須川さんのファンの方だったらご覧になった事があると思うのですが、度々目にする「啼鵬」というお名前。恥ずかしながら私はこれが読めなかったのですが、福田さんが「この曲は啼鵬さんが編曲していて…」などと、度々MCで口にされていたのでようやくわかりました。「ていほう」とお読みするようです。あぁ、疑問が晴れて良かった。ちなみにこの方、異国風なお名前ですけど日本人だそうです。
帰りにはCDを買った人を対象にしたサイン会がありました。
演奏を終えてサイン会の席に向かおうとする須川さんが、私のすぐ目の前を通りました。あまりにもさり気なく通ったので、「キャーッ!!」という感じではなく、知り合いでも見つけたように「あ」と言ってしまいました。須川さんも知り合いに見付けられたかのように私の方を一瞬見たようですが、赤の他人とわかって、何事もなかったかのように(当たり前ですが)過ぎて行きました。
サイン会では須川さんの前に列を作っている人が一番多かったかな。私は持ち合わせが少なかったのでCDを買う事はせず、サインを貰っている人を指をくわえて(いや、実際にはくわえてないけど)見ているだけでした。
帰りはコンサートと大差無い位の時間(長っ!!)喫茶店でおしゃべりをしてから帰宅。楽しかったです。
今度は東京佼成ウインドオーケストラ(須川さんがコンサートマスターをやっています)のコンサートにも行ってみたいなぁ。
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