Slip Awayとは
このブログのタイトルにした"slip away"という言葉。
exciteの翻訳サイトでは「なくなります」と訳されました(笑)。
同じくexciteの辞書では「そっと立ち去る」。
infoseekでは「こっそり立去る」。
これだけ見ると「なんでそんな言葉をタイトルにしたの?」って感じですよね。
わかる方はわかると思いますが、これ、『ヒーザン』 というアルバムに入っているデヴィッド・ボウイの歌のタイトルです。家で聴いた時はそれ程ピンと来なかったのですが、ライブで聴いたらそれはそれは素晴らしくて、一気にお気に入りの作品になってしまいました。
国内版のCDに入っていた日本語の訳詞では前述の辞書通り、「そっと去っていく」「静かに去っていく」となっていました。この歌にはワケわからない人名が沢山出てきて、最後に「彼らが去っていく」で終わっているのです。一読しての印象は、「なんじゃ、そりゃ?」。
困った時に頼りになるのが、『Speed Of Life』(ボウイ詩集)の訳詞でお馴染み・古川貴之さんのサイト(ヤフーの検索窓に「古川貴之 speedoflife」と入れるとヒットします:2004.7.8現在)。
あの本には最近の詞は収録されていないのですが、サイトには嬉しい事に『HEATHEN』の訳が載っています。この方の訳詞は本当にわかりやすいし、しっかり調べた上で訳されているようなので、秘かに――いえ大っぴらに信頼しているのです。
古川さんはslip awayを、
「忘れ去られていく」
と訳していました。おおっ!!
「ワケわからない人名」と思ったのは、アメリカのカルト長寿番組に出て来る登場人物との事でした。そういう人達がslip awayしていく。CDに入っていた訳の「静かに去っていく」でも良いんですけど、時の流れに乗って少しずつ、「現在」という地点から「過去」という地点に移って行くという意味っぽいんですね。
そして、それってこれから私がやろうと思っている事のタイトルに相応しいと思ったのです。ブログに載せた文章はまさにslip away。今書いた文章も、すぐにトップページからは去って行くのです。でも忘れ去られる筈の事が、過去ログという形で残って行くのはある意味ロマンティック♪
まぁ、一つの言葉に色々な意味を持たせるというのはボウイの得意技で、私もそういうのが大好きなので、このタイトルから他の事をイメージしてもらっても良いです。「英語出来ないくせに、カッコ付けて英語のタイトルなんか付けちゃって」という気がしないでもないのですが、色々連想出来るというのが英語のタイトルのメリットかなと思っています。
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コメント
そう言えば、「Slip Away」ってこの歌の中に登場する「Uncle Froyd」の頭の薄さを歌った歌だって誰かが言ってました……。(^^
投稿: ひむろまさき | 2004.07.08 23:46
書き込みありがとうございます!!
ひむろさん、Slip Awayに最初に書き込んで下さった記念すべき方になりました♪ これからもよろしくお願いしますね。
フロイドおじさんの頭についての話は某BBSで私も見ましたが、色々な事項にかけたタイトルなんでしょうね。
フロイドおじさんってモト冬樹さんみたいな人なのかしらん(爆)。
さっきもテレビで長井秀和さんに、
「石原良純の天気予報が外れても、今や誰も気にしないがモト冬樹は別だ。酸性雨は致命的だ!!」
みたいな事を言われてました(^^;)。
投稿: YAGI節 | 2004.07.09 00:54