シンクロ生観戦

ぼーっとテレビを見ていたら、シンクロナイズド・スイミングのワールドグランプリの予告がやっていました。「へぇ、オリンピックでもないのに、ゴールデンタイムにやるんだ、すごいなぁ」と思いつつ眺めていたのですが、なんと開催地は横浜だというじゃありませんか。俄に身を乗り出す私。「行けない場所ではない」と思いました(^^;)。
立花・武田＆井村コーチは最後だという噂だし、これは生で見たいかも。慌ててネットで調べてみると、チケットはまだある模様。友人に電話しちゃいましたよ。
「明日なんだけどさぁ……(略)、見に行かない？」

というワケで行ってきました。スポーツ観戦が趣味の私ですが、シンクロ生で観たのは初めて♪

この日行われたのはデュエットとチームのフリー演技。
ロシアが来ていなかったせいか、日本の強さが目立ちました。もうずば抜けて良かった。アテネでお馴染みとなったジャパニーズ・ドールと武士道を生で観られて嬉しかったです。どちらも好きですね。上手いし、動きも面白いプログラムだと思うんですよね〜。

そして、エキシビション・アトラクションがまた良かった。
なんとデデューのソロの演技が観られたのです。デデューといえば、世界唯一の鼻詮なしで演技出来る選手。世界一と言われている選手ですが、オリンピックではシドニーからソロ競技がなくなってしまったので、メダルがないというアンラッキーな選手でもあります。あと10年早く生まれていれば良かったのにね。写真集を出している位の美貌の選手でもあります。
エキシビションという事で、場内の照明は落とされ、スポットライトの中での演技となりました。髪を降ろして泳ぐ姿はまさしく人魚か妖精。よくギリシャ神話の中に水浴びをしている妖精が出てきますが、それを想像してしまいました。月明かりの下で水飛沫を立てキラキラ輝くニンフ？　ほんっと綺麗でした。ライティングがまた凝ってて良かった。時々光り過ぎてよく見えなかったんですが、夜の森で木陰から覗き見してドキドキしている若者の気分でした（笑）。

ウォーター・ボーイズショーもありました。フジテレビのお台場冒険王に出ていたメンバーによるショーだそうです。こちらは浅いプールでやっていたので、高さが感じられたし、さすが若い男性だけあって力強い。迫力満点でした。笑いとアイデアにも溢れた面白いパフォーマンスでした。

井村コーチのトークもありました。
「（オリンピックでは金ではなくて銀だったけれど）悔いはない。力を出し尽くした」と語るすがすがしさに心を打たれました。「全力を尽くした」って、時々聞く言葉だけれど、あそこまで一点の曇りもなく断言出来るのはスゴイ。本当に「これ以上ない」っていう位頑張ってきたのでしょうね。「お疲れ様でした」と言いたい。

帰宅したら、ＮＨＫでシンクロの特集番組をやっていました。その名も『最高の銀メダル』。
やっぱり、「ハッピーエンドではないけれど、力の限り戦い続けたから悔いはない」とコーチは語っていました。
私も一生で一度位「力の限りやったから、悔いはない」と言える程、何かに打ち込んでみたいなぁ。そこまで打ち込める物を見つけるのも大変なんですよね。

しかし、横浜市営地下鉄、１駅230円って高過ぎじゃないですか？