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2004.10.10

また逢う日まで

フジテレビの『おそく起きた昼は』という番組を見ていたら15歳の視聴者のハガキを紹介していました。
尾崎紀世彦 / ゴールデン☆ベスト (CD)「尾崎紀世彦さんの『また逢う日まで』が好きで、それを聴くと涙がこぼれて仕方がない」という内容でした。特に歌詞にやられるらしい。ちなみに作詞は阿久悠さんです。
ポイントは、

  別れのそのわけは 話したくない

という所。
これ、私も初めて聴いた時に子供ながら気になったよ!! リアルタイムじゃないけどね。
この歌詞の後に、

  なぜか さみしいだけ
  なぜか むなしいだけ

と続くので、てっきり、「なんだよ、さみしくてむなしいから別れるの?」と早とちりします。「だから浮気でもしたんですか? そりゃ、ワケは話したくないよね。ひどい男だなぁ」なんて思ってみたり。
松居直美さんは言いました。
「これって、イヤだよね。別れのワケは教えてほしいよね」

しかし、その後に、

  たがいに傷つき すべてを なくすから

と来るのです。むむむ???

出演者の3人(松居さん、磯野貴理子さん、森尾由美さん)は想像を始めました。
「実は別れに至るまでに凄い修羅場があって、だから最後は『もうこれ以上傷付け合うのはよそう』という事で別れのそのワケを話さないんじゃないか」とか。なるほど、そうかも知れない。

ところで……、
ニフティに「トラックバック野郎」というコーナーがあります。トラックバックの練習ページだそうで、お題を出しています。そこに別れたあの人に一言!というお題がありました。「昔の恋人や片想いをしていた人に言いたいことを募る」というものです。
それに私が答えるとすれば「振った理由を教えて」という一語に尽きます。私も「別れのそのわけ」を知りたいのです(^^;)。振られた事って1度しかないので余計に気になるよ(「滅多に振られない」というよりも恋愛経験が少ないという事です)。
「たがいに傷つき すべてをなくすから」教えてくれなかったんですかね? 言ったら立ち直れないような禁句とも言うべきヒドイ欠点を私は持ち合わせているのだろうか???
っていうか、この歌詞には「そんな綺麗事言って1人でカッコつけちゃって、何それ」と思っちゃったんですけど。……そんな事思うようなヤツだからダメなんだろうか? もっと時が経てば、この気持ちがわかるようになるものなのか?
阿久悠さんの歌詞は、沢田研二さんも歌っていましたけど、キザな男性がよく登場しますね。

それとも、『また逢う日まで』の1番って、第三者に向けて書かれているのかな? だとしたら「そりゃ、第三者に別れのワケなんて話したくないよね」と納得出来る。
ああ、ハガキを書いた若者は、この歌をどのように解釈して涙したのだろう……?

そういう私も、理由を言わずに振った事ありますけどね(すみません)。

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コメント

はじめまして。この曲はたまにカラオケで歌ったりしちゃいます。単純にメロディが好きなので、歌詞までは特に意識したことなかったです。今度はちゃんと歌詞を噛みしめて歌ってみます。沢田研二も歌います。同年代で行く時だけですが。

投稿: dai | 2004.10.13 12:48

daiさん、はじめまして。
カラオケで歌われますか。ドラマチックな良いメロディですから、歌い上げたら気持ち良さそうですね。さすが筒美京平さん。
今daiさんのブログも拝見したのですが(また伺います)、リアルタイムではないですよね。
やはり世代をこえた名曲なんですね〜。

ところで、「また逢う日まで」というのはさよならの挨拶の言葉だと思っていたのですが(「じゃ、またね」みたいに)、「また逢う日までは、別れのわけは話したくない」という読み方も出来ますね。この言葉が独立しているか、後につながっているのかによって意味が変わってきちゃう。

A.さようなら。別れのわけは話したくないんだ。
B.しばらく(普通に会えるようになる時まで)は、別れのわけは話したくないんだ。

なんか、どうとでも解釈出来る歌詞です(^^;)。

投稿: YAGI節 | 2004.10.13 18:51

歌詞を全部読んでないので、頭に残ってる歌詞だけを辿って考察してみると、
「逢える時」までと言ってるのと、「むなしい」「さみしい」から「話したくない」というのを総合すると、今は別れざるを得ない不可避な事情があったんじゃないでしょうか。
その理由はお互い分りきっているから、話しても「むなしいだけ」なんじゃないかなと思ったりしました。その理由とは、もしかしたらイケナイ恋をしてたのかもしれないし、どちらかが遠くへ行ってしまう事になってしまったり。色々パターンはありそうですね。うーむ。

投稿: dai | 2004.10.14 01:14

>色々パターンはありそうですね。

全くです。
色々想像してます(笑)。
恋愛小説家だったら、このモチーフでいくつも短編小説が書けそう。

ところで、この2人って同棲してたんですよね(「ふたりで ドアをしめて ふたりで 名前消して」となるから)。
今日たまたま『神田川』の歌詞を目にしたのですが、こちらも夫婦という感じはあまりせず、同棲のカップルっぽいです。70年代前半って同棲のカップルの歌が多いかも……。

投稿: YAGI節 | 2004.10.15 00:25

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