« 日展 | トップページ | こんな所に斎藤一 »

2004.11.20

LIVE AIDの思い出

先日さいもんさんに「LIVE AIDのDVD見ましたか?」というコメントを頂いて、お返事を書こうと思ったらとんでもなく言葉が沸いてきて、とても2〜3行にはまとめられない状態になってしまいました。というワケでここに改めて書いてみる事にしました。

ライヴ・エイド(初回)ウッドストックをリアルタイムで知らない私にとって、最大の洋楽イベントといえば、LIVE AIDになります。あれは歴史的大事件だと思います。だって地上波の(というか、当時は衛星放送はなかった)テレビ局が10時間以上も延々と放映していたんですから。凄すぎるよ、フジテレビ!!

その大イベントが始まったのは土曜の夜(日本時間)からでした。土曜の夜なら翌日学校も無いので徹夜でも出来た筈なのですが、なぜかその日曜に限ってどうしても学校に行かなければならない用事があって(テストだったかなぁ? 日曜に呼び出しをくらうような子ではなかったと思うが…)、とにかく夜更かししてはいけないような状況だった覚えがあります。しかし当時我が家にはまだビデオが無かったので、「ボウイが出る迄は何が何でも寝るわけにはいかない」と思ってテレビの前で頑張っていました。まだ洋楽を聴き始めて日は浅かったのですが、既にデヴィッド・ボウイのファンだったのです。

途中お風呂に入ったりと中断しながらも、とても楽しく見ていたのですが、所々妙なライバル心も頭をもたげていたなぁ。ブライアン・フェリーを見ながら、「この人、何者だ? 結構演奏時間が長いけど、そんなに凄い人なの? ボウイはこれ以上やってくれるよね」とか、U2でファンが盛り上がるのを見て、「むっ、ボウイの時もこれ位盛り上がるかなぁ? くっ、負けるな、ボウイ」なんて思ってみたり。
クイーンの長さにはショックを受けて「く〜、やっぱり、クイーンは大物なのか。あぁ、負けたよ。無念」なんてがっくりしたり(笑)。
いや〜、子供だったんですね。ホントすみません。そういえば、当時はロキシー・ミュージックの名前は知ってたけど、ブライアン・フェリーを知らなかったっけ(汗)。

"Dancing In The Street"のクリップはあの時初めて披露されたんでしたっけ? 初めて見た時は驚喜しました。ビデオクリップを見てあんなに衝撃を受けたのは初めてです。ボウイとミック・ジャガー、最高のコラボレーションだよ。あの曲をエイド用にカバーしようと思ったその選曲も素晴らしい。うん、世界中で踊っちゃえ。アフリカでだって、日本でだって、イギリスでだって、アメリカでだって。豊かな国でも貧しい国でも、踊る事ならどこでも出来る。どこでも楽しめる。なんてステキなんでしょう!! あ、私自身は踊る事は好きじゃないんですけどね(爆)。どちらかといえば見る方が好きで。まぁ、そんな事は置いといて、とにかくそういうどこでも楽しめるコトって素晴らしいと思うのです。よく「サッカーは貧しい国でもボールさえあれば出来る」って言うけれど、踊りはそのボールすら必要が無いんですから。
というワケでこういう歌をチャリティーにするのってすごくいいと思いました。「愛は地球を救う」とか「人類皆兄弟」というのも良いけれど、ちょっとベタ過ぎる気もするので。「みんなで踊ろう」っていうのが逆にいいよ♪ 関係ないけど、長野五輪のエンディングの『WAになって踊ろ』もすっごく良かったよ。楽しかった!!
そして、"Dancing In The Street"のクリップはカッコいいのに笑える。私にとっては昔も今もあれがベスト・クリップです。あのクリップをけなす人はキライだーっ。ボウイが美川憲一さんに見えたって気にしないぞ〜っ(こらこら)。

で、そのクリップに続けてボウイが出てくるのかと思いきや、そうではなく別のアーティストの演奏が始まったりして、また随分待たされました。結局ボウイが出て来たのは何時だったんだろう? 深夜? 未明? とにかく、普通なら寝ていた時間でした。
演ってくれた曲は"Modern Love"以外はあんまり好きな曲じゃなくて、ちょっとがっかりした記憶があります。「あー、やるとは思ったけど、また"Heroes"か」、みたいな(^^;)。ああいうイベントにはすごく似合う曲だと思うのですが、当時はメロディーが今一好きじゃなかったんです(歌詞は好きだった)。ボウイ・ファンであれが好きじゃない人って極めて少数派だと思うし、今は昔より随分好きになりましたが。
気にしていた盛り上がり度もU2には負けてたように見えて、悔しかったっけ。「いや、ファン層が違うんだってば」とか「騒げばいいってもんじゃないよ」なんて自分を慰めてました(笑)。

ボウイが引っ込むのと同時にひとまず床に就いたものの、続きが気になって翌朝はかなり早起きしたような気がします。確か朝起きてすぐTVを付けたらポール・マッカートニーが出ていました。で、途中でボウイも出てきたんですよね。あれはびっくりした。あれを見逃さなかったのは我ながら凄いと思う。かなり微妙なタイミングでした。そして、イギリスのフィナーレを見てから学校に行ったのでした。

親に、「私の代わりにこの後も見といてね」と頼んだのですが、洋楽に全く興味のない母親は、後で「どうだった?」と尋ねると、「すごかったわよ〜。肉ジャガみたいな名前の変な男の人が女の人のスカート破ってた」「2人とも凄い大きな口あけて、かみつきそうに歌ってて」なんてコトしか教えてくれませんでした。男の人はミック・ジャガーとすぐわかったけれど、女の人はなかなかわかりませんでした。ティナ・ターナーと判明したのは雑誌を見てからだったかな?

あの日学校をサボって全部見れば良かったという気もしますが、ボウイの部分はちゃんとリアルタイムで見たので満足しています。
後にこの放映を録画していた友人にビデオを借りて、別の友人にダビングして貰ったので念願の画像も手に入れる事が出来ました。友人から借りたビデオは彼女が自分で編集しなおした物だったので、再ダビングというかなり汚い状態になってしまっているので、DVDを買いたい所ですが、約1万円ってちょっと痛いかなぁ。悩ましい所です(アメリカ版は半額なのにぃ)。

ところで、後にNet Aid というのがあったのをご存知でしたでしょうか?
ボウイやブライアン・アダムスなどが出ていて渡英したくなっちゃった程個人的には盛り上がったのですが、地上波のテレビ放送など一切無く、私はFMラジオを聴いて感動しつつも、一人ぼっちの部屋でちょっとブルーな気分を抱いていました。ライブ・エイドから14年後の秋の事でした。

|

« 日展 | トップページ | こんな所に斎藤一 »

コメント

トラックバックありがとうございます♪
例の件(笑)、12月にまた調べてみますね。

ライブエイド、私この時物心ついていなかったなぁ・・・(笑)
16時間も中継してたんですよね・・・まさかとは思いましたが、やっぱり地上波で、しかも民放だったんスかっ!!す、凄い・・・なんてサービスいいんだフジテレビ・・・

そういえば、日本のライブエイドDVD公式サイトでポール・マッカートニーの部分が視聴できたのですが、コーラスでデヴィッド達が出てくるところで切れやがって(苦笑)、「ちょっと待てやーーー!!」と思いました。
デヴィッドの「HEROES」が視聴できたから許しましたけど(笑)。
しかし、肉じゃがみたいな名前の人とは・・・ナイスです(爆笑)!!
ニ(ミ)ック・ジャガー・・・(笑)

投稿: Natsumi | 2004.11.20 20:08

こんばんは、少々ご無沙汰しておりました、SYUNJIです。
ライブ・エイドのDVD、発売されましたね。
実は2ヶ月ほど前デモ(10分程度ですが)を見ることができ、自分のBLOGでも少し話題になりました。

自分も当時学生だったのですが、散漫な放送とゲストの小田和正にやや辟易して、録画もせず夜中適当に起きて部分的に見ていました。
スティング&フィル・コリンズ、ツェッペリンを見ることができたのでまあいいかなと。
それにしても商品になるまで時間かかりすぎですねえ。
またご指摘のとおり少し痛い価格。
自分もまだ買う決意を固めてませんが・・

投稿: SYUNJI | 2004.11.21 23:31

Natsumiさん
例の件の調査結果、楽しみにお待ちしてます〜♪

放送時間ですが、15時間という説も見つけたので、本文ちょっと訂正しておきました。
それにしても、ホント今じゃ考えられない事です。

ポール・マッカートニーは今回一部ヴォーカル録り直したという話がamazonのレビュー欄に載ってました。当時のマイクの調子が悪かったんですって。
テレビ放送時には音が最初聞こえなくて、でもポールは普通に歌っているように見えたので、「マイクの調子が悪いのに動揺も見せずにすごいなぁ」と思ってみたり、「いや、それとも聞こえないのは日本のテレビだけ?」と悩んだのですが、フジテレビのせいではなかったようです(笑)。

SYUNJIさん、ようこそ。
リンクして頂いていたのはサクソフォーン日記の方でしたが、こちらも見ていただいたんですね。ありがとうございます!! こちらからもTBさせて頂きますね。

私は忘れっぽいので、幸か不幸か小田和正さんの様子をまーったく思い出せません、トホホ。
でも確かに「もっと洋楽の好きな人が集結してくれればいいのになぁ」と思った事は覚えてます。あと、なんか南こうせつさんが妙に気を遣っていたような朧気な記憶があるのですが、そんな事なかったかな? 「うわっ、そんな気を遣わなくていいから」とドキドキしたような気がするのですが。
録画されたビデオも日本人ゲスト達のトークはバッサリ切られているので確認のしようもありません。でも逸見さんの姿はちょこっと残っています。無茶苦茶懐かしかった…。

散漫というのは、セット・チェンジ(といったら大袈裟か、楽器の準備とか)等に時間がかかっていた筈なので、ある程度は仕方無かったと思うんですよね〜。予定外のハプニングも色々あったのでは?
ブライアン・アダムスが切れた時はショックのあまり暴れそうになったし、他にもいくつか不満はありましたが、今となってはそれも懐かしい思い出です。
あれだけ長時間放送してくれたという事に、とにかく驚き感動し圧倒されました。

投稿: YAGI節 | 2004.11.22 01:50

はじめまして、北海道のアマチュア・ロック・バンド「親不孝通り」の照井と申します。
実は「ライブ・エイド」について、お願いがあり、書き込みさせて頂きました。
実は、1985年当時、家には、ビデオがなく、音源だけ、テレビのマイクロ・ホーンから線をつないでカセット・テープで録るという、とても原始的な方法で、この歴史的イベントを見ておりました。
「THE・地球コンサート」を録画したビデオを見たく、宜しくお願い致します。
突然のメールでたいへん失礼致しました。

投稿: 親不孝通り | 2007.11.25 21:49

照井さん、はじめまして。
大変申し訳ないのですが、ビデオの件はご容赦下さい。
私が持っている物はダビングのダビングで画質は大変汚いですし、保存状態も悪く、とてもお貸し出来る物ではありませんし、再ダビングにも不向きかと思います。
もっと保存状態の良い物をお持ちの方がいらっしゃると思いますし、ビデオは販売もされており入手は比較的容易かと思いますので、他を当たっていただければと思います。

なお、当ブログは誰が見ているかわかりません。
住所・電話番号など悪用されるといけませんので、その部分は用心の為、削除させて頂きました。
ご了承下さい。

投稿: YAGI節 | 2007.11.26 01:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: LIVE AIDの思い出:

» ライブ・エイドのDVD [言黙(ことだま)]
最近ウチのBLOGでもみなさんのコメント [続きを読む]

受信: 2004.11.21 23:08

» カムサハムニダ〜オモニ〜♪(冬ソナテーマソングの出だしのメロディーで) [LIFE IS A DONUT]
雪だよ〜雪が降ったよ〜・・・ 朝目が覚めたら、外では雪が積もっていました。 いよいよ冬だね〜・・・ 街を歩いていたら、ペ・ヨンジュンが出てきそうな感じです(笑)。 [続きを読む]

受信: 2004.11.22 09:07

» ダンディズム [MUSIC8089]
Bryan Ferry のアルバム 「Boys and Girls」 (1985年) 「Live Aid」 の1枚目を聴いていると John Lennon の曲が2曲歌われています。1曲は Elvis Costello が歌う ‘All You Need Is Love’(邦題 :‘愛こそすべて’) 、もう1曲は Bryan Ferry が歌う ‘Jealou [続きを読む]

受信: 2004.11.22 21:20

» ライブ・エイド [ミミりんごの毎日 ・・・ここに私がいる・・・]
先週の「目覚ましテレビ」でライブ・エイドのビデオが発売されることを知り、慌ててネット検索しました。 そしたら、もうアマゾンではしっかり発売開始後だったし、 ネットの音楽関連サイトでは、もうずいぶん前からその話は出ていたようですね。 完全に出遅れていまし... [続きを読む]

受信: 2004.11.23 14:27

» LIVE AID [気ままにDIARY]
この画像を見てピン!ときた方、嬉しい!きっと私と同じ世代でしょう(笑)。 昨年11月に発売されたあの85年の伝説のコンサート「LIVE AID」のDVD。 以前コメントで一瞬この話に触れたのですが、思い出してしまってからいてもたってもいられなくなり購入しました。 [続きを読む]

受信: 2005.02.13 01:12

« 日展 | トップページ | こんな所に斎藤一 »