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2004.12.06

あらしのよるに

私は以前、テレビや舞台、映画の台本を作っている会社に勤めていました。会社には完成した台本が山程あって読み放題でした(現在は在宅勤務に切り換えてもらったので読めなくなっちゃったんですけどね)。
読むのは自由だったのですが、納品後は大体1冊ずつしか社内には保管されていなかったので貰っちゃう事は出来ませんでした。
「ど〜〜しても、何としてでも、何が何でも、欲しい!!」という物に限っては、それ程親交も無い担当者をおがみ倒して手に入れるのですが、そこまで熱烈に欲しい台本というのはそれ程はありませんでした。トータル3冊位かしらん?

あらしのよるに ちいさな絵童話 りとる1つだけ、すご〜く欲しいのに、恥ずかしくて頼めなかった物がありました。
『あらしのよるに』という作品の舞台台本です。明らかに子供向けの作品で、「きっと、役者は着ぐるみでも着て演じるんだろうなぁ」と思われるような物でした。仕事でたまたま読む事になりましたが、そういう縁が無ければ絶対手に取らないと思われる物でした。しかし、これが読み出したら滅茶苦茶いい話で、私は仕事中だというのに泣きそうになりました。たまらなく愛しくて、たまらなく切ない話です。「この感動を忘れたくない」と思っちゃった。が、「台本を下さい!!」と頼み込む事は出来ず、ゲラ段階(製本の前、というか校正される前)の物を持ち帰ってしまいました。良い事ではないんですが、社内で特に禁止されていたワケでもなかったので(当時は)。あ、自分が読んで楽しむだけで、誓って悪用はしてませんよ〜。CDの注意書き風に言うと「個人的に楽しむだけで、無断複製などはしていません」って感じ。
ちなみにそんな状態で保存しているのって、これだけです。それ位、インパクトがあったのです。

当時は某劇団のオリジナル作品かと思っていました。しかし、その後『あらしのよるに』という絵本の車内広告を電車で見かけたのです。ベストセラーと書いてありました。そうだったのか!! あんないい話が人に知られる事なく埋もれていたら、絶対もったいないと思いましたが、埋もれてなんかいなかったんですね。私のように感動した人がとんでもなく沢山いるんだ!!

そんな名作『あらしのよるに』がなんとアニメ映画化される事になったそうです。
声の出演は中村獅童さん、成宮寛貴さんだって。すごい。これは若い女の子達が映画館に駆けつけちゃうのでは!?
どんな映画になるかはわかりませんが、ちょっと楽しみです♪

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コメント

こういうわけだったのかー!
すごいなぁ‥‥業界に弱い私

「あらしのよるに」 
作者のきむらゆういちさんが ほんのり苦手なので
食わず嫌いしてたんですけど 読んでみようかなぁ
たしか 続編がたくさんあったような?
ちなみに もらっちゃった台本3冊のラインナップが
激しく気になるわたしです ←もうそればっかり

投稿: ヒロ | 2004.12.07 14:03

ヒロさん
はい、そういうわけでした。
「業界」っていう言葉の意味がイマイチよくわかってませんが、ヒロさんが想像されている世界とは(どんな想像をされているかはわからないけど)多分縁の無い私です。

アマゾンでチェックしたら『あらしのよるに』は1巻目が評判良くて、続編はがくっと評価が落ちているようでした。
6巻のレビューを見た限りでは舞台版と違う〜っ。映画も微妙に違ってくるかもしれませんね。ハウルも映画と原作と違うらしいし。

もらっちゃった台本3冊は、どれもミュージカル(洋物の日本語化)です。
1つはとてつもなく大好きな作品で、私がその会社に入社する前に既に出来ていた台本でした。あまりに古くて色褪せてます(^^;)。最近映画化もされ、日本では来年1月に公開されるアレです(と謎めかしてみたりして)。
残りの2つは当時「自分がこれから観に行く」という状態だったので記念に貰ってみました。

三谷さんの台本はかなり高い確率で読んでました♪

投稿: YAGI節 | 2004.12.07 23:08

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