オペラ座の怪人
今日は仕事が休みでした。
友人の電話で起こされた時はなんと昼。映画のお誘いの電話でした。夕方から別の友人と映画を見る約束をしていたのですが、はしごする事にしました。という事で、『カンフーハッスル』→カラオケボックス→『オペラ座の怪人』というスケジュールに。カラオケでは『オペラ座の怪人』の劇中歌を4曲歌って映画にそなえて気分を盛り上げました(笑)。
『カンフーハッスル』の事は改めて書くとして、今日は『オペラ座の怪人』の事を。
いや〜、びっくりしました……自分に(^^;)。
なんと号泣(?)してしまったのです。すごい勢いで右の目から涙が流れたと思ったら拭う間もなく左の目からも流れ、しまいには肩が震え出す有様。先日、ドラマ『不機嫌なジーン』で南原教授役の内野聖陽さんが映画を見ながら泣きじゃくるシーンがあって、それを見ながら「いくらなんでも映画見た位であんな大泣きしないでしょ」と思っていた自分が、まさにあんな感じで大泣きしてしまったのです。そのうち、「ハンカチ、ハンカチ……あれ、どこにしまったっけ? あ、音立てないようにしなくちゃ」なんて事に気が行って、現実に戻り涙も止まりましたが。
見終わった後に友人に「何度も一緒に映画見たけど、あんなに泣いてるの初めて見た」と言われてしまいました。うん、初めてだよ。映画でもドラマでも家で見てたってあんなに泣いた事なかったもん。
普通の映画は2時間位で感情移入するワケですが、『オペラ座の怪人』の場合は劇団四季の舞台を初めて見てから、もう十年以上も経っているからなぁ。しかも四季版は3回位見てるし、脚本も読んで、原作も読んで、CDは何度も聴いて、ケン・ヒル版も見て、映画(ミュージカルではない物)も見て……という具合なので、年季が入っているのです。もうファントムは他人と思えないというか。そんなファントムがあんな事言ったり、あんな事したりするんですから涙無しでは見れないよぉ(;_;)。
という感じで、舞台版が好きな方だったら楽しめる事請け合いです。
映画を舞台化したんじゃないかと錯覚してしまいそうな程、実に見事に忠実に映画化していました。映像美術は滅茶苦茶美しかったし、噂のシャンデリアも大迫力でした。これからご覧になる方には出来るだけ大きな映画館で見る事をお勧めします。私は小さな映画館で観てしまったのですが、あのシャンデリアや劇場の映像はもっともっと大きなスクリーンで見たかった!! それだけは失敗しました(>_<)。
それにしても、あの音楽、なんて素晴らしいんでしょう。アンドリュー・ロイド・ウェーバー万歳!! エンジェル・オブ・ミュージックはあなたの事だ(と言ったら大袈裟か)。
しかし、カルロッタ役がミニー・ドライバーとは……。
今迄見た彼女の「恋愛物のヒロイン役」には違和感を感じていましたが(そんなに若そうには見えないし、特別カワイイとも思えなかった)、かといって「盛りを過ぎたのにプライドばかり高いキツイ中年歌姫役」というのは行き過ぎで気の毒な気も。いや、本人は楽しんでやっているのかもしれないけれど。
欲を言えば、カエルの声をやってほしかった(^^;)。
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コメント
はじめまして。
映画だけじゃなくて、歌舞伎をよくご覧になってるんですね。
観たいけれど、本格的な歌舞伎はまだ観たことがありません。
もっぱら、狂言ばっかりです。
オペラ座の怪人とわたしの関わりは、ちょっと面白い経緯でしたが、
映画でファントムに魅了されてしまった一人です。
また時々お邪魔させていただきたいと思っています。
どうぞよろしく。
投稿: 悠雅 | 2005.02.10 13:31
悠雅さん、はじめまして。
コメント&トラックバック、ありがとうございます。
今、悠雅さんのブログも拝見したのですが、堺雅人さんのカテゴリーがあって、驚きました。ヒロさん、見てますか!?(笑)
私は狂言をちゃんと見たことがまだありません。高校の時に学校で連れて行かれたのは能だったか、狂言だったか……? あまりに眠かったので、それ以来行くのが恐くなってしまいました。でもきっと面白い演目もある筈ですよね。最近周囲にも狂言を見る人がチラホラいるので、私もそろそろ狂言デビューしてみようかな。
近いうちに、市村さんの事を書きに伺いますね♪
投稿: YAGI節 | 2005.02.10 19:35
‥‥とりいそぎ見て参ります!
投稿: ヒロ | 2005.02.10 22:20
YAGI節さま
トラックバック&コメント、ありがとうございます。
うちのような辺境のブログへお越しいただいて、重ね重ねありがとうございます。
興味は間口ばかり広がりまして、
関連があるようでなさそうなカテゴリになっていますが、
堺雅人さん、市村正親さんは今後も悠雅的生活の必須アイテムです。
今後も気長に書いていこうと思ってます。
狂言は、学校から連れて行かれると、きっとつまらないでしょう。
アマチュアか下手なプロのものを観せられてしまったのかも?
お気の毒な出会いでしたが、案外同じ事を言われる方が多いです。
学校が食わず嫌いを作ってどうする!と思いますが、
学校の先生も本当の楽しさを知ることもなく、
業務上の義務で生徒を連れて行ってるんじゃないでしょうか。
わたしがよく観るのは、茂山家一門です。
茂山家の方々がよく使う表現を借りれば、「狂言は室町時代の吉本」。
決して高尚ではないし、
内容もひたすら面白可笑しいだけの庶民の娯楽ですから、
本来、どの演目も大笑いしてしまうものです。
もし、お近くで茂山家の狂言がありましたら、一度ご覧になってください。
歌舞伎をご覧になる方でしたら、きっと内容も全部理解できて
爆笑間違いなし!です。
我が子たちは幼稚園から毎年ずっと観てきましたが、
その頃からでも演目さえ選べば充分観れてきましたから。
長々と書いてごめんなさい。
市村さんについては…きょうは長くなりましたので、またの機会に。
今後ともどうぞよろしく
投稿: 悠雅 | 2005.02.12 01:30
今迄敬称はずっと「さん」で統一してきたのですが、「さま」と書かれて「さん」で返すのも何だかエラそうな気がしてきたので、今回は「さま」で行ってみよっと。
ヒロさま
気付いていただけたんですね。良かった〜。
悠雅さま
>学校の先生も本当の楽しさを知ることもなく、
>業務上の義務で生徒を連れて行ってるんじゃないでしょうか。
はいっ、国語の先生が、途中居眠りしていた事が強く印象に残ってます!!
そして、狂言じゃなくて能だったような気がしてきました。『俊寛』です。
話は知っていたので、ちんぷんかんぷんという事は無かったんですけどねぇ。
逆に知っている事が裏目に出たのか?
茂山家、チェックしてみますね♪
ちなみに私、歌舞伎はイヤホンガイドがないとさっぱりわかりません(^^;)。
でも狂言にもイヤホンガイドがあると噂で聞いているので、それを頼りにしたいと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
投稿: YAGI節 | 2005.02.12 02:10
YAGI節さま
たびたびお邪魔いたします。
さらに本題から随分それた話題を言及するもの気が引けますが。
狂言は面白いですが、わたしも正直、能は難しいです。
あの世界を理解するには、わたしの素養が追いついてない。
ただ、夜の野外の能舞台での能(自治体のイベント程度ですが)は、
一体何が行なわれているのか、さっぱり意味不明でも
その幽玄な雰囲気だけ味わってきたりします。
狂言を観たいがために、よくわからん能も(結構我慢して)一緒に観る、って感じですけど。
またお邪魔させていただきますね。
投稿: 悠雅 | 2005.02.13 10:11
いえいえ、能・狂言のお話、興味ありますので、大歓迎です♪
なんか、野外で夜桜の下でっていうの、ありますよね?
あれ、滅茶苦茶興味あります。あと、火を焚いてとか。
でも、物によっては結構チケット代高かったりするんですよね〜。
投稿: YAGI節 | 2005.02.13 17:58