新選組100話
新選組ネタが激増し、それに伴いコメントが減っているような気がして寂しい今日この頃。
今頃新選組って……やっぱり、ちょっとねぇ、旬じゃないっていうか。わかってはいるのですが…もうちょっとだけ。(追記:旬ですっ!! 正月特番で続編やるそうです!! やった、やった、やったー!! キャーキャーキャー!!)
大河ドラマ放送中は1週間待てばドラマが見られたので良かったのですが、今は飢えているみたいです。放送終了直後は、主要人物の死がなんだかリアルに悲しくて、思い返したくなかったのですが(最終回はホント「今日、近藤が死んじゃったよ〜」てな気分になってました)、それが今頃ようやく「過去の事」になって懐古モードに入れるようになったというか(?)。
で、司馬遼太郎さんの小説を立て続けに読んでいましたが、今度はノンフィクションに手を出しました。『新選組100話』という物です。
タイトル通り100の話が載っているのですが、話は人物毎にまとめられています。近藤だったら近藤(1)〜(7)まであるので、100人の話というわけではありませんが、非常に多くの人が出てきます。私の頭では、とても全員はおぼえきれません(^^;)。でも、面白い。そして、ありがたい本です。というのも……、
これ、色々な本のダイジェスト本っぽくもあるのです。色々な人の研究が1冊でチェック出来てしまう。深くはないけど、そこまでマニアになる気もない私にとっては十分な内容です。深く知りたい人には、参考文献がしっかり記載されているので、それが役に立つ事でしょう。
文献引用はかなり多いです。そしてそれらは文語のせいか、読みづらいったらありゃしません。平安時代などの古典が読めないのは納得が行きますが、ほんの百数十年前の文があんなにも読み辛いなんて。そういう引用部は飛ばし読みしてしまった古文の苦手な情けない私です。古典が得意じゃないと、歴史学者にはなれないのか。そういえば「子供の頃は日本史が好きだったけれど、途中から歴史が得意と言えなくなっちゃった」なんて事を以前書きましたが、「古典が苦手」というのもその原因の一つでした。大学受験には、古文の資料が添えられた日本史の問題とか当たり前のように出てきてましたもんね(泣)。百人一首は得意なんだけどなぁ(^^;)。
しかし、『燃えよ剣』で私を脱力させた藤堂平助の「近藤を殺しちゃえ発言」の元が永倉新八が遺した『新撰組顛末記』だったというのは新たな衝撃でした(>_<)。いや『新撰組顛末記』には記憶違いや誇張・間違い等が散見しているそうですし、この平助の話もあまり信憑性の高いものではないみたいなんですが、噂の元が試衛館時代からの仲間である永倉だったという事にショックを受けました。がくっ。
意外だったのは松平容保。写真が載ってますが、案外ハンサム。歌舞伎役者みたい。土方よりもカッコ良いと思ってしまったのは私だけでしょうか?
そして、ゲームの『幕末恋華・新選組』をまたまた見直しちゃったりして。
「どうせ創作でしょ」と思っていた数々のエピソードがこの本に載っていたのです。大きな事件が史実や有名な説に則って描かれている事はわかっていたけれど、取るに足りないちょっとしたエピソードまでもあんなにしっかり拾っていたとは恐るべし。たとえば、ゲームでは斎藤さんが力士との喧嘩の日に船酔いしていたエピソードがあるんですが、私は斎藤ファンのくせに、創作だと思ってました。ホントだったのね。
ううむ、見た目に騙されちゃいけませんね。あのゲーム、本気で新選組好きな人に勧めてもいいかも知れない。いや、それでもやっぱり、近藤の金髪はそんな事を軽く打ち破る位のインパクトがあるか(汗)。
ちなみに、アマゾンのホームページで「新選組」と入力して「和書」と選び、売れてる順で表示すると、『幕末恋華・新選組 公式ビジュアルファンブック』というのが一番上に出てきました。大人気じゃん!!
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コメント
特番決定?!マジっすか?!!ギャホ〜〜〜!
でも山南はもう死んでいる‥‥
いや!ここはケイスケつながりで「大鳥圭介」で再出演だ!
無理‥‥ですよね?^_^;
そして‥‥大人気なんですね
恋愛シュミレーション(^^)
投稿: ヒロ | 2005.05.26 07:13
マジっすよ、マジっすよ!! もう、嬉しくて嬉しくて。昨夜は興奮して眠れなかった〜(笑)。
香取局長には出演依頼しているらしいです(回想シーンに出したいらしい)。
って事は、山南さんが出てもおかしくないですよね。
>ここはケイスケつながりで「大鳥圭介」で再出演だ!
うまいっ!!
そうかぁ、そういえば、土方の前には常にケイスケさんが現れるのね。
私的には会津の斎藤さんが楽しみ。土方ケガ時は隊長ですからね。
しかし、「ほかのキャストも可能な限りそのまま同じ役で」とあったので、「可能じゃない場合もあるのかなぁ」とドキドキ。オダギリジョーさんは忙しそうだから心配です。
でも、オダギリさんの斎藤がいいよ〜っ!!
「この旗が、俺を拾ってくれた! 俺は一生かけて、この旗を守る! 例え独りになっても、局長! 俺がいる限り新選組は終らない!」
あのセリフ最高(*^^*)。
投稿: YAGI節 | 2005.05.26 20:48
おお、こういう本は本当にビギナーから深く研究したい人までためになりそうな本ですね!
・・・でも、ノンフィクションに書かれている事って、フィクションから入った人には時にとっても残酷な事がありますよね(苦笑)。
例えば、「美男と言われた沖田は実は・・・」とか・・・(汗)
藤堂の発言は、永倉がその場にいたかいなかったか、そこが個人的には気になります。
本屋で見かけたら買ってみようかなぁ・・・
幕末恋華、人気ですね〜。
ホントに「新選組」関連の和書1位でした(笑)。
投稿: Natsumi | 2005.05.29 01:50
実はこの本にも弱点はあって。
ちょっと古いんですよー(『燃えよ剣』程じゃないけど)。
どんどん新しい資料が見つかるから、大変ですよね。
永倉の『新撰組顛末記』は回顧録ですけど、日記も見つかったんですよね。
永倉の日記と島田魁の日記が1冊におさめられているものを図書館に予約しています。
『Sma-Station』では「山崎の日記も解析中」って言ってたけれど、どうなってるのかな? 解析が終わる頃には私の新選組熱は冷めてるかも知れませんが。
沖田は衝撃的にヘンな(見たくなかった)絵がありますが、写真はないですよね?
でも「色は浅黒く、目は細く、ヒラメのような顔」「背が高くて細くて、口が大きい」という記録からいけば、ヒラメ以外は問題ないかと。
ヒラメのような顔って、どんな顔だ?
Natsumiさんお気に入りの新選組関連本って、あります?
投稿: YAGI節 | 2005.05.29 02:44