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2005.08.03

秘剣 花車

今日のお話、新選組のカテゴリーに入れるのはちょっと違うような気もするのですが、その辺は後述するとして…。

秘剣 花車7月20日のブログで取り上げた高柳又四郎の事が書かれている小説、ようやく読みました。本のタイトルは、『秘剣 花車』。
しかし、お目当ての高柳又四郎の事はほんのちょっとしか書いてありませんでした。短編集です。

いや〜、難しい本でした。
知らない単語だらけ。「撓」って何よ、「撓」って!?
(答:読みは「しなえ」意味は竹刀)
登場人物も知らない人だらけで、とても名前覚えきれないし。ルビは最初にしかふってないので、読み方忘れて戻る事多数。誰の事を表しているのか途中でわからなくなって、戻る事も多数。ちっとも進みませんでした(^^;)。
剣の専門用語もたくさん出てきます。「八相」さえも『剣豪3』で初めて知った私には敷居高すぎです。参りました。
最初の数編は作者(戸部新十郎さん)の文体にも慣れず、なんか字面だけをなぞって読んでいるような感じでした。その字はカチンカチンと脳のどこかがはね返している感じで、奥に染み込んできてくれなかった……。
しかし、読み進めて行くうちに、少〜しずつ慣れてきて、少〜しずつ言葉が染み込んでくるようになりました。そうすると、面白くなってきます。

表題作の「花車」とは剣技の名前なのですが、収録されている他の小説も全部剣技がタイトルになっています。そして、どれも秘剣。オーソドックスな技も知らないのに、いきなりマイナー技ですから、理解し辛いです。でも、神秘的だったり幻想的だったりする所は魅力でもあります。
登場する剣の達人達は、一見弱そうなおじいさんだったり、武士ではなくて医者や商人だったり、美青年だったりと意外性満点。出てくる武器もバラエティーに富んでいます。剣豪小説をたくさん読んでる人だったら、もっと意外性を楽しめたり、いろいろわかったりして面白いんだろうなぁ。私は魅力の数分の1しか味わえていない気がしてもどかしいです。

で、なぜ、これを新選組のカテゴリーに入れてしまうのかというと、「浮鳥」という作品が収録されているのですが、これが近藤勇の義父の話だからです。田中邦衛さんを思い浮かべながら読みました。
この主人公、「近藤周平」と表記されています。「周平」なんて言われちゃうと、ドラマ『新選組!』ファンの私としては勇の養子の方を連想してしまうのですが、もしかして近藤家の世襲名が「周平」なのでしょうか? そういえば土方家には「隼人」という名の人がやたらいたような気がするし。同じ名前の人が何人もいるなんて、歌舞伎役者みたい。
この小説の周平さん、なかなか素敵でした。何度も結婚した事は知っていましたが、モテたんですね〜。
短編なのに天然理心流についての記述はかなり詳しいです。さすが剣豪小説。「天然理心流は太い木刀で稽古をする」という事は知っていましたが、その太さについて、普通は「鶏卵を保つが如し」、天然理心流は「鶴卵を保つが如し」という表現があって面白く感じました。いや、鶴の卵って見た事ないんですけどね(^^;)、ニワトリよりはずっと大きそうですよね。

さて、肝心の高柳又四郎ですが、新事実をゲットしました!!
って、これ小説だから事実じゃないかも知れないのですが、ははは(苦笑)。
でも、資料少な過ぎて確認のしようないし……(溜息)。
なんと、青い目をしていたそうです!!(「たまに青く見える」というレベル)
そして透き通るほどの色白、産毛は金髪、つまり異人風だそうです。母は美人で、彼女の祖先は外国人だったと書いてあります。又四郎本人が美男子だという記載は無いけれど、きれいな人を想像してしまう。女性問題が多かった事に納得してしまいました。もっとも、この小説には女性問題の事も全く書いていないのですが。
親の愛情を受けていないだろうとは思っていましたが、お兄さんにも冷たくされていました、ううう(哀)。
うーん、ますます気になる高柳又四郎……。

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コメント

こんにちは!またまたお邪魔します。
うわあ、わたしの中で、高柳先生は「美男」というイメージが出来上がってしまいましたよ。
剣豪3の男前振りも、案外ウソではないのかもしれませんね。
何か、余計気になる存在になってしまったかも。汗
戸部新十郎さんの本は、まだ未読なんだけど『総司はひとり』というのを持っています。
『秘剣花車』は難しそうだけど、面白そうですね。
わたしも探してみようと思います。

投稿: yoo | 2005.08.04 18:23

こんにちは♪
美男で強くて神秘的だなんて、気になっちゃいますよね〜。
って、美男と決めつけてしまう(^^;)。

『秘剣花車』、高柳先生や周斎先生(周平)の登場だけでも嬉しいのですが、短編小説としてのオチも見事で面白いですよ。「おお、あれはこの伏線だったのね〜」とスッキリさせてくれます。悲しい話も多いのですが。
『剣豪3』の登場人物でいうと、柳生宗矩も出てきました。
まぁ、彼のイメージはゲームでは今一なんですけどね。

yooさんなら、この小説楽しめそうな気がします。

投稿: YAGI節 | 2005.08.04 23:12

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