飛べ屋島へ
今クール、唯一見ているドラマは『義経』です。
1月9日のブログで触れたきり取り上げてきませんでしたが、実は見てます。まぁ、ネタにしてこなかった位なので、それ程ハマっていたわけではないのですが。なんとなく、無視出来ずに見続けていたという感じ。
話はそれますが……
新選組好きの友人がいます。
正確には、新選組好き「だった」友人と表現するべきか。
ドラマ『壬生義士伝』の影響で、あっという間に熱烈な新選組ファンになり、土方の命日には単身函館へ行っちゃう程でした。その時、北海道好きな私も軽く誘われたのですが、当時新選組には全く興味が無くお金も無かったので断り、「物好きだなぁ」と思ったものでした(他人事)。そんな友人の新選組熱も徐々に冷め、今では前述のように「新選組好きだった」と過去形で表してしまうような状態になってしまいました。
ああ、今の私だったら喜んで函館行きに付き合うのに。「どうしてうまい具合に同時に新選組好きにならなかったんだろう」と残念でなりません。しかもその時間差って、たった1年位なんです。
今年京都に行く時、その友人も誘おうかと思いつつも、「でも彼女を誘ったら、きっと新選組ゆかりの地に行きたがるよね」と躊躇しちゃったという経緯もあります。これも悔やまれてならない〜っ。
その友人、なぜか大河ドラマの『新選組!』にハマりませんでした。
録画はしても、溜まる一方だと言うのです。それって、大河がつまらないって事なのかなぁ? 私は大河の影響でぐんぐん新選組にハマり出したというのに。
「面白くない?」と私が尋ねると、彼女は困った顔で否定しました。
「いや、見始めると面白いし、気になるから録画もする。つまらないわけでは決してない。三谷さんも嫌いじゃないし、山本耕史の土方なんてすごく良い」と言うのです。でも、「うん、面白いよ!!」と断言する感じではない。「面白いことは面白いんだけど……」と何かひっかかっている感じ。自分でもそれを上手く表現出来ないでいるようでした。結局最終回まで録画したらしいのですが、彼女が最後に見た時は、まだ芹沢鴨生きていたらしいです。まだ壬生浪士組だって。新選組になってないよ(^^;)。
そして、今、『義経』を見ている私は彼女の気持ちがなんとな〜くですが、わかるような気がします。私は元々、源義経が好きです。だから気になって大河の『義経』も見ている。でも放送を楽しみにしているというのとはちょっと違って、「義経が好きだから大河の『義経』も一応チェックしておきたい」という意識が働いているようなのです。
大河の『義経』に特に文句があるわけではありません。滝沢秀明さんはよく演ってると思うし、松平健さんもさすがだと思う。でも、どうものめり込めない。理由は自分でもよくわからない。
「とりあえず、壇ノ浦までは見ようかな」と思っています。でも、その先は悲しい結末が待ってるから見ないかも知れない。そういえば、新選組も最後は悲しい事だらけですね。
さて、そんな『義経』ですが、今日はとても面白かったです。
梶原景時との言い争いがあって、悲劇の予兆は感じさせられるんですが、子供の頃は「イヤな奴」としか思っていなかった景時に、今だと「この人の言ってる事も一理あるなぁ」なんて思わされたりして、考えさせられました。「ただの悪人」としては描かないんですね。景季もイイ奴だよ〜。しかし、なんといっても、その直後の佐藤継信。もう、彼がカッコ良くて。「あなたは武士だ!!」って感じ。近藤勇が泣いて感動しそうなシーンでした(彼は子供時代、昔の武将の話を聞くのが大好きで、涙を流しながら聞いていたらしい)。義経の「戦では退く事は考えない」という思いは、土方が逃げる味方の兵士を斬ったという話とリンクしちゃって、もう気分はすっかり新選組(^^;)。がむしゃらに頑張る人達の姿には昔も今も心打たれてしまう私です。荒海の中を飛び出して行く義経一行のすがすがしさといったら!! タイトル通り、まさに「飛べ屋島へ」って感じでした。バックには誠の旗が見える(違)。
実は、「義経好き」とか言ってるくせに、佐藤継信の事はよく知らなくて、屋島の戦いの前にこんな事があった事も知らなかったので、今日は純粋に楽しめました(ひょっとして史実ではなく、創作ですか?)。
でも、予告でこのカッコいい継信の死が暗示されてるのが悲しい……。
でも、来週は那須与一が出て来るのが嬉しい……。
という感じで、久しぶりに大河ドラマの『義経』に盛り上がった私です。
先述の友人も、録画した『新選組!』を見てまた盛り上がってくれたら一緒に楽しめて嬉しいんだけどなぁ。難しいかなぁ。彼女が盛り上がっていた時に、冷ややかだったバチが当たったのでしょうか(汗)。
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