« 青春18きっぷの旅・会津編 | トップページ | 新選組の足跡(会津Part2) »

2005.09.11

新選組の足跡(会津Part1)

予告通り、新選組ネタ中心の旅行記行ってみます(^^;)。

A118きっぷの旅というと、「各駅停車の電車をいくつも乗り継ぐ、大変な旅」というイメージがあります。しかし、今回は良い電車を見付けました。新宿発黒磯着の急行『フェアーウェイ号』です。乗ってみたら私以外の乗客の殆どがおじさんだったので不思議に思ったのですが、「フェアーウェイ」というのはゴルフをイメージしてのネーミングなのですね、たぶん。うん、土曜の早朝でおじさんといえばゴルフだ。気づかぬうちに私はゴルフ列車に乗ってしまったようです。とはいえ、禁煙車両だったので煙草の煙は無いし、全席指定なので隣には誰も来なかったし(乗車率30〜40%位で、すいてました)、リクライニングする椅子だったし、静かだったし……と快適な往路でした。
黒磯からは各駅停車の旅。郡山で乗り換えましたが、黒磯・郡山共に始発で座って行けました、ほっ。

会津若松駅で下車して思った事は……暑い

天気予報では、「曇り」で予想最高気温は27度となっていました。それ位だったら長袖で良いと思いました。帽子を忘れて出てしまったのですが、曇りなら必要ないとも思いました。電車の中は冷房効きまくりで寒い位だったので、長袖にして成功だと喜んでいたのですが、下車したら暑いのです。長袖着てる人なんて、誰もいません。しかも、カンカン照り。しまった。ぼ、帽子〜(>_<)。

まずは予約を入れておいたレンタサイクル・ステーションへ。
「今日はかなり自転車出てるんですよ。予約入れてくださって良かったです」と言われてにっこり。貸していただいた自転車は整備がしっかりされているのか、すっごい乗りやすかった。快調に飛ばせました。風を感じられるので歩くよりはずっと涼しくて気持ちいい♪

A2最初に向かったのは七日町駅。
日本の音フェスティバルの一環として、ここではバスストップライブという無料のミニライブ(尺八&ギター)が行なわれているはずでした。演奏時間が15分なのか30分位なのか、全くわからなかったのですが「聴けたらラッキー」位の軽いノリで行ってみました。が、終わってました。
A3b ちょっと迷っちゃたんですよ。迷ってる途中で清水屋旅館跡地を見付けてしまったのもいけなかった。ライブ後に行こうと思っていた場所ですが、「見付けたのを幸い」とばかりに記念写真を撮ったりとのんびりしてしまいました(清水屋旅館の碑の横に写っているのが借りた自転車です)。
清水屋旅館というのは、土方歳三・島田魁・中島登らが泊まった旅館で、今は銀行になっています。

七日町駅はかわいかったなぁ。建物自体もかわいいのですが、花に囲まれていたのが素敵でした。併設されているカフェの雰囲気も良く、入りたかったのですが、時間が無いので我慢し次の目的地・阿弥陀寺へ。

A4阿弥陀寺は七日町駅の目の前です。あんなカワイイ駅の近くに斎藤一さんが眠っているなんて!! 駅前とは思えぬ、落ち着いたゆったりとした感じのお寺でした。龍源寺・石田寺と新選組ゆかりの寺に行った私ですが、個人的にはこの阿弥陀寺が一番気に入りました。先客の女性が1人だけいました。帰りがけには5〜6人の団体とすれ違いました。

次は如来堂。
ここは市街からは少し離れています。自転車の本領発揮です。徒歩で来るのは難しそうだしバスも通っていないので、訪れるのはマニアと思われます(^^;)。
二十名(十数名とも言われる)の新選組が陣を構えたものの、新政府軍にこてんぱんにやられ、全滅したと言われた場所です。その中で斎藤さんは奇跡的に生き残ったんですけどね。「新選組殉難地」という碑が立てられています。戦いを見守っていたであろう古い大木がありました。
ここは狭い小高い一角なのですが、たどり着くまでにはな〜んにもない無茶苦茶見晴らしの良い場所を延々と走りました。とにかく真っ平らな平地(ほとんど田んぼ)で、「こんな所に人がいたら目立って仕方ないでしょう」という感じです。何キロ先からでも見られちゃいそう(^^;)。つまり、攻めて来る敵は丸見えだったと思うんです。遮る物はなく、もう「撃って下さい」と言わんばかりの場所が広がっています。飛び道具を多数持っていたら防御側が圧倒的に有利だったと思えるのですが、二十人前後じゃなぁ……。
A5それにこの環境、「取り囲まれちゃったらオシマイ」とも言えそうです。逃げるのは不可能に思えるから。あの一角から離れたら、もう目立ちまくり。恐怖感に駆られて飛び出しでもしたら、最期でしょう。敵が完全撤退する迄出て行けそうにありません。劣勢になってからの斎藤さんは、あそこでじっと物音も立てずに息を潜めていたのかもしれない。敵が「もう誰も生きている者は残っていない」と思う位。←あくまで想像です

続いては、飯盛山方面へ。
A6中学生時代、林間学校で「めしもりやま」という山に登りました。漢字は同じですが、こちらは「いいもりやま」と読むんですよね。
ここには観光名所が集中しています。ゆっくり見て回りたい所ですが、とにかく時間がありません。普通の観光客ならほぼ訪れるであろう「白虎隊自刃の地」とか「白虎隊十九士の墓」などはパス。
さざえ堂はどうしても見たかったので寄りましたが、中までは入らず。じゃ、何を見たかというと……

まず白虎隊記念館に入りました。
近藤勇のはちがねを凝視する私。「はちがね」というと、金属の物を連想しますが、ここにあったのは、はちがねの上に布(鉢巻?)が巻いてある状態で、少し血痕が付いてました。返り血だそうです。周囲の部分もくすんで色が変わっているので、血痕は目立ちません。生々しさはありませんが、それでもあの染みが血痕だと思うと身がひきしまる思いがしました。
以前は土方の遺品もあったらしいのですが、現在は土方家へ返却しているそうです。という事は土方資料館にあって、私は目撃済みという事か。
銅像がいくつか飾られていましたが、土方の像にだけなぜか赤いスカーフが巻かれていました。銅像になってまでお洒落に気を遣うとはさすが土方さん(笑)。
山南堺雅人さんが訪れたようで、サインが飾られてました。

A7続いて、白虎隊伝承史学館へ。
ここは迷ったんですよね。「白虎隊記念館か、どちらか片方だけ行けばいいかな」と。
でも、ここにあるという「伊東甲子太郎の陣笠」に興味を引かれました。別に伊東甲子太郎が好きなわけではないのですが、伊東甲子太郎の物なんて珍しいじゃないですか。え、そうでもないですか?
びっくりしたのは米粒!! 戦争で焼けた物との事なんですが、本当に真っ黒の炭状態です。それを新選組の陣地から出て来たと言われても……。とか言いつつ見入ってしまう自分でした(爆)。客は私1人でした(^^;)。

A8次に旧滝沢本陣へ。
重要文化財ですが、ここも閑散としていました。先客のカップルが1組いましたが、彼らが出て行ってからは私だけという状態。土曜日でこれでは平日はどうなっているんだろう?
会津戊辰戦争時、ここから新選組や白虎隊は出撃したそうです。弾痕や刀傷が残っている事は前もってチェックしていたので知っていましたが、1つや2つだと思っていました。あんなにたくさんあるとは。

飯盛山を後にする頃には15時半位になっていました。ああ、最初の予定では酒蔵コンサートというのを聴いている時間なのに。バスストップライブに続き、またしても日本の音フェスティバルのイベントを聞き逃してしまった……。

「ま、仕方ない」と気持ちを入れ替え、いにしえ夢街道という道を南下しました。すると、近藤勇の墓の案内板が現れました。行きたい気持ちはあるんですが、今回は予定に入れていません。なぜなら、かなり辺鄙な所にあるという噂だから。「あんな所で殺人があっても誰も発見してくれない、発見するのは新選組ファン位なもの」というような記述を某HPで見かけてしまい、すっかり恐くなってしまった臆病者な私でした。しかも、相当高い所にあって、辿りつくのは大変というではありませんか。時間も無い事だし、1人で何かあっても困るし……という事で、今回は素通りします。

その罰が当たった……というわけではないと思いますが、雨が落ちて来ました。ポツ、ポツ……。大した雨ではありません。それ以上強くならなければ問題ないのですが……。

会津武家屋敷前を通りました。ここも今回はパスです。興味はあるのですが、とにかく広いので見るには時間がかかりそうです。それに、ここだったら会津屈指の観光地なので、そのうち訪れる事もありそうです。如来堂に一緒に行ってくれる人なんて、そうそう現れそうにありませんが、会津武家屋敷だったら歴史に興味が無い人でも「会津の有名な観光地だから」という事で付き合ってくれそう。なので、今後チャンスはいくらでもあると思ったのです。遠目から見ても立派でした。うん、いつかきっと行こう。
ふと看板を見ると「『新選組!』ロケ地」と書いてあるではありませんか。「え、ここでロケやったの? 知らなかった……それは見て帰りたい」と改めて思いましたが、時間がないので泣く泣くパスです。

松平家墓所入口に辿りついた頃、少し雨が強くなってきました。大河ドラマ放映中はあまり興味のなかった松平容保公ですが、知れば知る程魅力的な人に思えて来て、かなり好きになってきました。この機会にお墓参りをしようと思ったのです。入口は山道のようになっていたので自転車は降りて停めました。で、数歩進んではみたものの、どうも雨が気になる。坂を登っている時に雨が強くなったらイヤだし、自転車が濡れるのも気になったので、お墓詣りは諦め、もう自転車を返却する事にしました。16:00に鶴ヶ城で返す約束になっていました。10分位早くなるけれど、それ位が丁度良いかも。
しかし、その後迷い(方向音痴なんです〜)、早く返す筈が結局15分位遅れて返す羽目になってしまいました。16:30までは貸してくれるって言ってたからさ、許して下さい〜。あそこで雨を強くしたのは容保公のはからいかも。「そんな事やってる場合じゃないぞ」ってね(^^;)。

かなり長くなってしまったので、記事分けてみます。Part2もよろしくね。

|

« 青春18きっぷの旅・会津編 | トップページ | 新選組の足跡(会津Part2) »

コメント

きゃ〜!会津に行かれたのですね!
いいなあ。私は行った事が無いのです。
新選組が好きなら、会津には行かなければ!と思うけど、遠くて・・泣
写真を見たところ、自転車で走るのって気持ち良さそうですね。
松平容保・・私も好きです。
Part2も楽しみにしてます。

投稿: yoo | 2005.09.12 18:01

きゃ〜! 行って来ました!
ホント駆け足で、あっという間で、今一実感がないんですけどね。
写真を見て、「あー、行って来たんだなぁ」と思うような。
なんだか夢の中の出来事みたいです。

Part2は「あとはアップするだけ」という状態だったのに、間違えて消してしまいました。がーん。
本当は今日アップする予定でしたが、明日以降になりますね、とほほ。

投稿: YAGI節 | 2005.09.12 23:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新選組の足跡(会津Part1):

« 青春18きっぷの旅・会津編 | トップページ | 新選組の足跡(会津Part2) »