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2005.11.27

新選組・斎藤一の謎

「藤田にとっては、凶悪犯なんてものは、犬猫同然なんですよ。なんら恐ろしいことはないんです」

新選組・斎藤一の謎史実本『新選組・斎藤一の謎』の中に出てきた言葉です。この言葉を目に出来ただけでも、この本読んで良かったなぁ♪

藤田(五郎)とは、斎藤一さんの事。
維新後に警察官となった彼の事を評しているわけですが、「斎藤さんらしいなぁ」となんか嬉しくなっちゃいました。戊辰戦争では敗者となってしまいましたが、「強い斎藤さんは健在だったんだなぁ」と。

そんな明治時代の斎藤さんについて重点的に描かれた本でした。っていうか、警察官になる前の斎藤さんって謎が多過ぎて、史実をあまり書けないって感じなのでしょう。

警察官になった事は知っていたのですが、やっていた仕事が探偵のような物だったと記載されていたのにはびっくり。
一応、「治安を守る」というのが新選組の仕事だったので、斎藤さんが警官というのは適任だと思いますが、「間者みたいな事を明治になってまでやらされていたのか」という切ないような思いと、「月真院での苦労が財産になってる?」なんていう肯定の思いが同時に頭をよぎりました。

ケーブルテレビで再放送している『るろうに剣心』で、今丁度斎藤さんがレギュラーっぽく毎回出てくるのですが(嬉)、それとダブらせながら読めてしまいました。『るろうに剣心』の斎藤さんには「史実と違う」と苦情も多かったと聞いてますが、私は今の所、それほど違和感を感じないなぁ。『幕末恋華新選組』のせいで、この辺りの感覚は麻痺しているのでしょうか?(汗) アニメの斎藤さんもあれはあれでカッコ良いと思いました。一番違和感を感じるのは戦いで負けるシーンなのかもしれない…。
あ、時尾の名前を出した時の剣心の反応にはウケました。「余程出来た人じゃないと、こんな人の奥さんは勤まらない」という所には、「え〜、斎藤さんっていい夫っぽいじゃん」とツッコミ入れたくなりましたが(笑)。……話が逸れました。

この本も図書館から借りたのですが、気付いたら返却期限日が過ぎていたので(すみません)、残りは数時間で読んで大慌てで返却。警察時代の同僚の話を飛ばし読みしてしまったのが悔やまれます……。

……赤間さん(作者)がお持ちの斎藤さんの着物、私も見たいなぁ……。

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