さよなら、大好きだった人
この所、立て続けに私が応援していた野球人が亡くなって寂しい思いをしています。
私が最もプロ野球に夢中になっていた時に、最も応援していた球団・近鉄の監督をされていた仰木彬さんの死はショックでした。
そして、新年早々には近藤貞雄さん。私が最初に好きになったプロ野球球団は中日ですが、近藤さんが監督されていた頃の中日が一番好きだったんです。「仰木さんに続いて近藤さん、あなたまで」とこちらもショックでした。とはいえ、このお二方はもうかなりのお年です。
しかし、今回は……
今日、小沢章一(のりかず)さんの訃報を知らせるメールが届きました。
驚きました。匿名だったからイタズラかと思いました。っていうか、イタズラだと思いたかった……。
慌てて、ヤフーで「小沢章一」と入力して検索してみると、日刊スポーツの写真入りの記事がヒットしました。「本当に亡くなってしまったんだ」と思ったら、胸が詰まるような、吐きそうな変な気分になりました。
でも、あの記事に載ってる高校時代の笑顔の写真はいい写真だなぁ……。懐かしい。
小沢さんの事、ご存じない方も多いかもしれませんね。
甲子園で活躍した人です。
私は一時期、大変な高校野球ファンだったのですが、その中でも一番好きだったのが、小沢選手でした。私は「二塁手といえば、守備がうまくて足が速くて、器用で、ミートがうまくなくっちゃ!!」と思っているのですが、そんなイメージを持ってしまったのはひとえに小沢選手の影響です。牛若丸にたとえられた華麗で堅実な守備は今でも目に焼き付いています。早稲田実業だったので、多くの人は同学年の荒木大輔投手(ヤクルト→現・西武投手コーチ)に注目していたと思うのですが、荒木投手の投げる球は吸い寄せられるように、小沢選手の方に飛んで行きました。意図的にセカンドに行くような投球をしていたのか、荒木投手の球が速かったから振り遅れて打球はセカンドに行っていたのか、よくわかりませんが。驚く程の確率でセカンドへ飛び、小沢選手はことごとく見事にさばいていました。
日刊スポーツの記事には私が知らなかった事が色々記載されていました。
たとえば、最近は闘病生活が続いていたとか。
そういえば、昔、小沢選手が好きな小説として落合恵子さんの『白い女』を挙げていました。読んでみましたが、泣ける話でした。でもあまりにも悲しくて、私は好きになれなかった。大昔に読んだ本だからよく憶えていないのですが、若者の闘病の話です。主人公は結局死んでしまいます。
小沢選手はプロ入りしたわけでもないので、高校卒業後はマスコミなどで紹介される事はほとんどなくなりました。だから、享年41歳の小沢さんですが、私の中では永遠に18歳の青年です。そのせいもあって、あの小説と重なってしまいました。死因は癌だそうです。
こんな事ならファンレターでも送りたかったなぁ。普段は忙しくて手紙を読むどころではないかもしれないけれど、闘病中のファンレターだったら気晴らし程度にはなったかもしれない(苦笑)。
日刊スポーツには告別式の時間と場所まで書いてあったので一瞬行こうかと思いましたがやめました。いくら私のかつてのアイドルとはいえ、一般人ですしね。家でご冥福をお祈りします。
告別式は教会のようですが、キリスト教の信者でいらっしゃったのかなぁ。
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コメント
TB送ったけど、何故かダメだったよ。
もう昨日のことのように記憶が甦ります。
こういうニュースは本当に見たくない、聞きたくないですねぇ。
でも、いつかこういう日が来るんですもんねぇ…。
投稿: なお | 2006.01.20 01:44
あれれ、テンプレートをお正月ヴァージョンから元に戻したんですがうまくいかず、色々実験したり再構築とかやっているのでそのせいかな>TB失敗。
ご迷惑おかけして申し訳ないです〜。
そうですよね、人間はいつかは死ぬんですよね。でも、今回はホント変な気分でした。甲子園球児なんて、若さと健康の象徴みたいな感じがあるし。
とかいいつつ……
うわー、なんか、小沢さんがこの世にもういないなんて、考えたくない〜(>_<)。
投稿: YAGI節 | 2006.01.21 01:14