好きなフィギュア・スケート選手
安藤美姫選手が先月傷めた足の小指、実は骨折だった事が最近の検査で判明したそうです。うう、私も一ヶ月以上前に傷めた足の薬指の痛みがいまだに残っていますが、こんなに長引くという事は、骨に影響があったのだろうか? 某Mさんの例もあるし……。
さて、先月久々にフィギュア・スケートの生観戦をして、フィギュア熱が再燃しかけている今日この頃。フィギュアについて語りたくなっちゃったので、今日は好きな選手ベスト20を挙げてみます。トリノ五輪が終わったら、この順位に変動は起きるかな?
1.伊藤みどり
2.カート・ブラウニング(カナダ)
3.カタリナ・ビット(ドイツ)
4.コバリコーバ&ノボトニー(チェコ)
5.鍵山正和
6.アレクセイ・ウルマノフ(ロシア)
7.フィリップ・キャンデローロ(フランス)
8.ヴィクトール・ペトレンコ(ウクライナ)
9.トッド・エルドリッジ(アメリカ)
10.ビアチェスラフ・ザゴロドニューク(ウクライナ)
11.エルビス・ストイコ(カナダ)
12.ブラスール&アイスラー(カナダ)
13.本田武史
14.荒川静香
15.ドロビアツコ&ワナガス(リトアニア)
16.ジェフリー・バトル(カナダ)
17.ブライアン・オーサー(カナダ)
18.浅田真央
19.グリシューク&プラトフ(ロシア)
20.織田信成
う、引退した選手ばかりが上位に来てしまった……。
まぁ、数多く見た選手に情が移るって事で。たとえば浅田選手あたりは今後上位に来ると思います。でもまだ見た回数が少ないのでこの順位です。
それでは選手毎のコメントいってみます。
1.伊藤みどり
みどりさんについては度々(たとえばここ)熱く語っていますので、今回は控えますが、とにかく凄い人です。
2.カート・ブラウニング
世界選手権で4回も優勝しているのに、オリンピックでは何色のメダルも取れなかったという非運の選手。とっても明るくて「非運」という言葉が全く似つかわしくない人ですが。
今調べてみたら、リレハンメル五輪で金メダルを取ったウルマノフは世界選手権では3位が最高なんですよ。オリンピックって不思議な大会ですね〜。
私にロックの楽しさを教えてくれたのはボン・ジョヴィでしたが、スケートの楽しさを教えてくれたのはブラウニングかも知れない。うん、私にとってはブラウニングはフィギュア界のジョン・ボン・ジョヴィだ!! 笑顔が最高な私のアイドルでした。
3.カタリナ・ビット
フィギュアの楽しさは前述のブラウニングに教えてもらいましたが、フィギュアの美しさを教えてくれたのは何といってもこの人カタリナ・ビット。
1984年サラエボ、88年カルガリーとオリンピック二連覇を達成したスーパースターです。サラエボの記憶はあいにく殆どないのですが、ビデオで見ると本当に可憐でかわいらしい少女という感じです。カルガリーではすっかり大人の女性に変貌していてとにかく美しかった。憧れました。
一度引退し、その後リレハンメル五輪をにらんで復帰。しかし、既にピークを過ぎていたビットは苦戦を強いられました。ブランクのせいか、体は重そうでジャンプの切れも悪かった。思ったような点が出ず顔を歪める彼女を見るのは心が痛みました。復帰直後の試合では「戻って来てくれて嬉しい」というよりも、失望感の方が強かった。「こんな筈じゃなかったのに」と思いましたが、彼女自身はさらに強くそう感じた事でしょう。
でも、リレハンメル五輪での『花はどこへ行ったの』には感動しました。ビットの思い出の地・サラエボが空爆を受けたすぐ後の事です。
「眩い光の中にいたスター」であると同時に影についても色々囁かれたビット。そんな彼女が反戦歌に合わせて滑った事に違和感を全く感じなかったといえば嘘になるけれど、計算だろうが作戦だろうが、彼女の情感溢れる演技に感動してしまった事は事実で、なんだか色々な意味で切なく、悲しく、感動した数分でした。
あ、そういえばビットも世界選手権での優勝はブラウニングと同じ4回です。なのに片や五輪の金メダル2個、片やメダル0とは……。
4.コバリコーバ&ノボトニー
美しいといえば、忘れちゃいけないのがこのペア。
んもう絵に描いたような美しい美男美女のカップルでした。後に結婚しましたが、ホントお似合いという感じ。年はかなり離れていた筈なのですが、男性のノボトニーさんも若々しかったので、そんな差は感じませんでした。ペアというと男性が女性を乱暴に投げちゃうイメージがあります。でも、このカップルは荒々しさが全く無くて、優雅で美しかった。私、生まれ変われるものなら、コバリコーバのような可愛い女性に生まれ変わりたいです(^^;)。
もともと、プラハに憧れていたのですが、プラハに遊びに行った時には思わず「ああ、ここをコバリコーバとノボトニーは歩いていたのかぁ」なんて考えちゃいました。
オリンピックではメダルに手は届きませんでしたが、95年の世界選手権で優勝しています。
5.鍵山正和
私のハンドル名の由来となった人です。
最初はあまり好きではありませんでした。外国人と比べると手足が短くて見映えが良くなかったし、成績も奮わなかった。五輪ではアルベールビル13位・リレハンメル12位。
彼が『八木節』で演技をするようになったのはいつからだったろう? 最初は、「げ、外国人ウケを狙ってこういう曲を選んじゃってるわけ?」とかなり悪印象を持ちました。「普通にやっても勝てないから『日本』を全面に押し出してみよう」的な手法が、安直に見えてしまったのです。
日本でテレビを見ていた時はそんな冷ややかな視線を送っていた私ですが、リレハンメルに行って生でこのプログラムを見たら、どういうわけか感動してしまったのです。異国の地で聴く八木節が日本で聴くのとは全く違う物に聞こえて、すごく気に入りました。「あぁ、やっぱり私は日本人なんだなぁ」なんて当たり前の事を再確認したりして。
それ以来、鍵山選手の演技をじっくり見るようになったのですが、よく見るとジャンプがとてもきれい。着氷時に、氷に吸い込まれるような独特な降り方をしていて、専門家に言わせると「膝が柔らかい」という事みたいなんですが、見とれるようになりました。
その後成績も上がって、93年の世界選手権では8位。翌94年の世界選手権は幕張メッセで開催されたので見に行きましたが、その目の前で最高の演技を見せてくれて6位で有終の美を飾りました。あまりに良い演技だったので「このまま続ければ表彰台も夢ではないのでは?」と思ったんですけどね〜。引退しちゃいました。
そうそう、幕張での試合後、メッセ内(複合施設のような感じです)で私服姿の鍵山選手を見つけました。ミーハーで恐縮ですが、写真を撮らせてもらいました。ブロマイドのようないい写真で記念になりました。あの大会は選手を近くで見られる事がすごく多かったなぁ…。
6.アレクセイ・ウルマノフ(ロシア)
あちこちのフィギュアの大会を見に行った私ですが、その中で最も印象に残っているのはリレハンメル五輪です。「初めてのオリンピック生観戦」という事で色々大変な事もあったけれど、本当に楽しかった。
で、フィギュアでは「好きな選手(あるいは良い演技をした選手)の演技終了時に氷上に花を投げる」というしきたり(?)があります。日本で見る時は「1人に絞れない〜」てな感じで3選手位に投げちゃう事もあった私ですが、異国ではちょっと遠慮して1人に絞る事にしました。花を一つ用意して、前述のブラウニングに投げようと思っていました。しかし、お目当てのブラウニングはミスを連発。とても「ブラボー」と花を投げられるような雰囲気ではありません。やめました。「さて、誰に投げよう」と思っていたら、ウルマノフがノーミスの演技をしました。オリンピックでは緊張する選手が多いのか、なかなかノーミスの演技というのを見る事が出来ません。しかし、この日のウルマノフは完璧でした。彼は日本にも度々来ていたので、その演技は何度か見た事があったのですが、ノーミスの演技を見た事はありませんでした。そんな彼がオリンピックという大舞台で完璧な演技をしたのです。すっかり興奮した私は持っていた花をウルマノフに投げました。あれが、海外で唯一の私の花投げ体験。
多分、あの大会を見に行った人の多くがブラウニング選手やボイタノ選手、あるいはペトレンコ選手あたりが目当てで、「若造のウルマノフなんて眼中にない」という感じだったのでしょう。ウルマノフに投げられた花はごくわずかでした。だから私が投げた物、結構貴重な一束ですよ(笑)。
そして、ノーマークだったウルマノフは見事に優勝。私の花は、結果としてオリンピック・チャンピオンの手にわたったというわけです♪
あのオリンピックでの演技が彼の最高のパフォーマンスだったような気がします。一番大きな舞台で一番良い演技が出来るというのは強運の持ち主といえるかもしれません。
とにかく品のある美しい演技をする選手でした。「白馬に乗った王子様」という言葉がぴったり合いそうな感じ。衣装を着た時と私服の時とのギャップが大きい選手でもありました(私服の時はどうやっても王子様には見えない)。
7位のキャンデローロについて語るとまた長くなりそうなので、今日はここまでにしておきます。
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コメント
こんばんは。
実は私は小・中と鍵山君と同級生でした^^;;
私たちが中学生の頃、中学のすぐそばにレインボーホールが出来たのですが、
確か、そこで優勝した大会がありましたよね?
鍵山君も感慨深かったんじゃないかと思います。
今は富山でインストラクターをしているらしいですよ。
投稿: めーめ☆姉 | 2007.02.18 01:57
めーめ☆姉さん
はじめまして。
うわーっ、鍵山選手と同級生でしたかっ!!!!
地元では当時からきっと有名人だったんでしょうね〜。
「天才少年」なんて言われてたのかな?
オリンピック選手がクラスメイトだなんて、どんな感じなのかなぁ(想像出来ない)。
今春富山にチューリップを見に行こうと、友人と相談中だったのですが、鍵山選手、今富山にいるんですか。会っちゃったらどうしよう(ありえない)。
投稿: YAGI節 | 2007.02.18 22:28
こんにちわ
富山のスケートセンターにインストラクターとして鍵山選手はリンクに
シーズン中毎日たっておられますよ。
土日には無料の講習会の直接指導!
おまけに昨年の暮に模範演技でなんと3回転のジャンプを見ちゃいました。
すごいです!迫力満点!
ラッキー!
現役を引退されてもこのジャンプの美しさ・・・・
感動しました。
投稿: すべるべす | 2008.09.29 19:59
すべるべすさん、はじめまして。)。
そうですか、鍵山さんはシーズン中は毎日リンクに立っているのですね〜。
そして、今でも美しいジャンプを跳べるのですね♪
無料の講習会の直接指導なんて羨ましい!!
ちなみに、今年の春、富山に行きましたが鍵山さんを見かける事は出来ませんでした(って、当たり前か
興味深いお話、ありがとうございました!!
投稿: YAGI節 | 2008.09.29 23:34