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2006.02.08

ミュンヘン

こんにちは、オリンピックおたくのYAGI節です。大学時代は比較宗教学のゼミを取ってました。

ミュンヘン―オリンピック・テロ事件の黒幕を追えその昔、オリンピックといえば「平和の祭典」と思っていました。
だから、ミュンヘン事件の事を初めて知った時は「そんな事があったのか」とそれはそれはショックを受けました。気になりつつも、詳しく調べていなかったので、「オリンピック期間中にテロがあって選手村にいた選手が亡くなってしまった」という程度の知識しか持ち合わせていませんでした。なので、この事件について描かれた映画が出来たと知った時には「絶対観に行こう」と心に決めました。

予告編を見て、あのテロがパレスチナとイスラエルの争いに関係する物であった事を思い出しました。事件を知った当時(といってもリアルタイムではない)はパレスチナ問題についてよくわかっていなかったので、字面を見ただけで理解も出来ず忘れてしまったように思います。

普段は「混んでるのイヤだし〜」と、封切られてからかなり経ってから行く事が多い私ですが、今回は公開1週目に行きました。トリノ五輪の開会式の前に見ておきたかったのです。

しかし、これ、ミュンヘン事件の事を学べる映画というよりは、ミュンヘン事件についてよくわかっている人が見る映画だったような(爆)。
ミュンヘンには2度行った事があるので、「景色を見て懐かしむ事が出来るかな?」という期待もあったのですが、選手村以外あまり出てきませんでした。そこも思惑違い(>_<)。
という感じで、オリンピックおたくの血が騒いで観た筈なのに、パレスチナ問題が待ち受けていました。

恥ずかしながら、パレスチナ問題って、大学で比較宗教学の授業を受ける迄よくわかってませんでした。いや、今もちゃんとわかっているのかと問われると口ごもってしまうけれど、イスラム教とかキリスト教(ユダヤ教とか)の歴史を簡単にですが学んで、ほんのちょっとですが納得がいったという感じです。
でも、信心については、自分自身が無宗教なので理解出来ない部分も多いです……。
ましてや違う地域の人の事を理解するのは本当に難しいですよね。
軽く調べて考えては棚上げ、また何年か経ってから軽く調べては挫折して棚上げ……なんて事を繰り返している私です。

こういう映画は苦手です。
何が正で、何が悪かわからなくなる。
これは報復の話です。
ハムラビ法典(イスラムの原則でもある)では「目には目を歯には歯を」っていうし、報復を正義と信じている人はたくさんいるんですよね?
でも仕返しすればその仕返しが来て、争いは終わらない。首謀者と思しき人を殺してみても、より強力な後継者が現れてエンドレス。そんな事は誰もがわかっているのに、繰り返されてしまう……。

あ、でもエンドレスに見えた幕末の争いは終わったっけ。←って、また新選組を連想する悪い癖が(^^;;;;)
新選組のドラマは冷静に見れて、『ミュンヘン』では滅入るのは、日本国内では今戦争が無くて、世界にはまだ戦争があるから……なのかな。
戊辰戦争は過去の物だけれど、ミュンヘン事件はまだ過去になっていないというか。

予告編を見て、「私の苦手そうなジャンルだ(殺人シーンが多い)」とは思ったのですが、それでもミュンヘン事件の事を知りたかったので、行っちゃいましたが……気分は重いです……。
自分に出来る事は何もなくて、せめて考える事でもしようと思っても、正義とは何かがわからなくて混乱してしまう……。
いや、私自身は報復には絶対反対です。そこは揺るぎません。でも、他人にその価値観を押しつける事は出来ないなぁ…って。

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