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2006.04.07

新選組の足跡(角屋)

今回の京都旅行で一番印象に残ったのが角屋でした(国指定の重要文化財です)。
「前回行けなくて、もっとも悔しい思いをしたのがここだから」という事もありますが、それを差し引いても大変なインパクトがありました。語りまくらせて下さい(笑)。長いです。

丹波口の駅まで行ったのに道に迷って辿りつく事さえ出来なかったこの場所に、今回はいとも簡単に到着しました。2階見学の予約を10:30に入れていたのですが、開館時間(10:00)より前に着いちゃった!!
4ヶ月前にあんなに迷った事が我ながら信じられません(汗)。角屋さんのHPの通りに行けば難しい事は何一つありません。「千本通を高架線沿いに南へ、住吉神社横から入る(徒歩7分)」と記載してありました。……コンパスで南がどっちか確認しちゃったので大きな事は言えないか(^^;)。

Su1 Su2

ここは薩長びいきですね。
たとえば、表には「久坂玄瑞の密議の角屋」という碑が建っています。色々な人が利用しているのに、久坂玄瑞ピックアップですか。「京都人の長州好き説」の証拠の一端を見たような。で、玄関には「新撰組の刀傷」だって(汗)。石碑と傷跡、好対照です。

Su3 Su4

建物の中には、西郷隆盛が行水に使ったというタライが展示されていました。「料亭でタライなんか使っていいのかなぁ?」という気がしないでもありませんが、これがあったおかげで、角屋は取り壊しにならなかったそうです。(取り壊されそうになった時に、このタライが視察の人の目について「あの西郷さんのタライがあるような場所を壊していいのか!?」って事になったらしい)
一方二階の一番高級な部屋にはまたしても新選組が付けたという刀傷が(汗)。案内の方は「普通、刀は入口で預かるのに、新選組の人は言う事を聞いてくれないんです(やや恨み言調)」だって。またしても対照的。「角屋を救った西郷(のタライ)」と「重文に傷を付けた新選組」、まるで英雄と悪漢。

が、

「生き残る為に薩長寄りのフリをしたのかも」とちょっと思ったりするのです。ははは、新選組びいきにも程がありますか? これも『敗者から見た明治維新』の影響ですかね(^^;)。
でも、

Su5「新選組の人が出入りしていただろうですって?(滝汗) いや、ほら、一応お客さんだから断れませんって。渋々おもてなしはしましたけどね、新選組には迷惑かけられて困ってたんですよ。ほら見て、この傷、新選組にやられたんです。酷いでしょ。いや〜、薩長が勝ってホント良かったなぁ。西郷さん、バンザイ」

みたいなポーズを取っていた方が都合が良かったと思いませんか? 明治時代に「新選組大好き!」なんて言ってたら、どんな酷い目に遭った事か。

「この傷、誰が付けたかわからないけど、いいよ、新選組がやったって事にしちゃお♪ ほら、芹沢だっけ? あの人、すっごい暴れてたらしいしさ」

なんて、事実の歪曲があったとも限りません。←すみません、妄想です……せめて京都の方言で妄想したかった……

その芹沢を酔わせて殺すための宴会が開かれた部屋(松の間)がありました。
大正14年にボヤがあったそうなので、この部屋だけは再建(ここだけ重文でもない)ですが、写真に写っている段は偉い人が座る為の物。つまり、筆頭局長の芹沢は宴会中この辺に座っていたらしいです。そして案内の方は「この庭が芹沢が殺される前に最後に見た景色」なんておっしゃってました。「最後に見た景色は八木さんちの庭では?」とツッコミたくなりましたが、屯所に戻ったのは夜中だから真っ暗闇? やっぱり最後に見た景色はこっちかも知れませんね。
Su6 Su7

という感じで、1階だけでもそこそこ楽しめますが、私が感動したのは2階です!!
2階を見るには予約が必要だし、料金上乗せですが、これはホント見て良かったと思いました。1階だけで帰るのはぜーったいもったいない!!
現存している古い建築物って大抵が神社仏閣かお城ですよね。もっともお城の殆どは火事で焼失してるから、昔の雰囲気をそのまま楽しめるのは国宝級の物に限られます。姫路城と松本城には無茶苦茶感動したけれど、それ以外の城は「中は博物館でがっかり」というケースが多いです。(犬山城は未見)
でも、角屋の2階には歴史の重みがありました。重文ですが、私的には国宝にしたい!!(笑) 幕末に興味が無い人でも、あれには感動するんじゃないかなぁ。無知な私でも感動しましたが、インテリアや建築が好きな人ならさらに楽しめると思います。いちいち凝ってるんです。2階は写真撮影不可なのが残念。

上で述べた「一番高級な部屋」というのは「青貝の間」といって、部屋中螺鈿が施されてとても綺麗でした。なんでも特殊な技巧が施されていて、その技法は現代に伝わっていないのだとか。そんな素敵な部屋に刀傷を付けたとあっては、そりゃ恨まれても仕方ないか。どこかのHPで「青貝の間には芹沢鴨が付けた刀傷がある」という話を見ていたので、案内の人が「新選組が付けた」と言った時に「芹沢鴨ですか?」と質問しようと思ったのですが、「帰ってからHPで確認すればいいか」と思ってやめました。ところが、今調べてみたら、その記述が見つかりません。えー、勘違いだったのかな? うう、あの時質問すれば良かったよ。しまった。

青貝の間以外も個性があって、それぞれとっても素敵でした。
一階に戻る時はホント後ろ髪引かれる思いでした。幕末志士でなくても、入り浸りたくなるでしょう。隊規違反で処分を受ける事も辞さずって感じ?←伊東・永倉・斎藤さんが謹慎を喰らった時に飲んでいたのも角屋と言われています。斎藤さんはどの部屋がお気に入りだったのかな?

それにしても、よくぞ残っててくれました>角屋!!
私も西郷さんのタライに感謝します。
今でいえば、「小泉総理御用達の料亭」って感じの所なのかな? 小沢さんや神崎さんや田中康夫さん等、他の党首も利用しているような。それもちょっと見てみたい(笑)。そんな所、簡単には足を踏み入れる事出来なさそうですが。

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コメント

あ、呪いのTBがきてしまいましたね(汗)。だから京都には何回でも行けるんですよー!
すいません、冗談です、本気にしないでください。お暇なら、お願いします(^^;
うわ〜、角屋なんて行ってきたのですか、ステキすぎます、YAGI節さん!
よくぞ、写真を掲載してくださいました!
西郷どん、たらいに感謝します…。
新選組の隊士がつけた刀傷って…なんか物騒な話しか残ってないのですか、角屋さんー!

投稿: パラ野 | 2006.04.08 02:09

今回の京都レポも面白いです!
部屋中に螺鈿‥‥。想像しただけでクラクラしますね(^^)いつか観たい‥‥!!
そしてそんなとこで刀、振りまわさはった、剛毅なお人はどなたどっしゃろか〜。

投稿: ヒロ | 2006.04.08 06:35

パラ野さん
呪いのTBありがとうございました。
難しかったけれど、楽しかったですよ♪

角屋、2階も写真撮れたら良かったんですけどね〜。
ぜひ、その目で確認していらして下さい。

ヒロさん
わー、京都の言葉ですか!! どなたどっしゃろね〜。

「高級な部屋なら幹部なのかな?」という気もしますが、そうするとやはり鴨なのかしらん?
でも、日本語の案内では恨みがましく傷の事を話していましたが、英語担当のガイドさんは"SAMURAI comes here! And fight!!"みたいに楽しげに語ってましたよ。
なんか、血涌き肉踊る感じ(笑)。

お楽しみ頂けたようで嬉しいです♪

投稿: YAGI節 | 2006.04.08 14:22

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受信: 2006.04.08 01:43

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