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2006.04.19

ボン・ジョヴィの思い出

最近文中に「ボン・ジョヴィのライブにそなえて歌詞をおぼえなきゃ」みたいな事が度々書かれていて、一般の人は「はぁ?」と思っていたかもしれません(^^;)。これには深い(?)理由があるのです。

年がバレるのであまり思い出話はしたくない今日この頃ですが、先日のライブの興奮が冷めやらないのでちょっと語っちゃいます。長いです。

ボン・ジョヴィの事はデビュー当時からなんとなく知ってはいました。でも第一印象は最悪でした。まず、当時の私はハードロック・ヘヴィーメタルが嫌いでした。声の大きい人や怒鳴る人が苦手なのですが、同じ事がアーティストにもいえたのかな(?)。
今はボン・ジョヴィをHR/HMと認識している人はあまりいないのかもしれませんが、昔はそういうカテゴリーに入れられてました。で、私は「HR/HMなんて、うるさくて怒鳴ってるだけの代物」位に思っていたかもしれません。当時のHR/HMのアーティスト達の長髪も清潔感が無くて嫌いでした。
洋楽は好きだったけれど、肉体派よりも知性派が好きで、「アメリカよりはイギリス」という感じだったかな。
ジョン・ボン・ジョヴィの事は、「ちゃらちゃらした浮ついた人」と思ってました(誤解)。ミーハー嫌いな私でした。


しかし、"You Give Love A Bad Name"が私を変えました。Slippery When Wet

最初聴いた時はこの曲も「うるさい」と思ったような気がします。でも聴いてるうちに(売れたので洋楽ファンをやっているといやでも耳に入ってきてしまった)、段々抵抗がなくなってきちゃったんですね〜。で、意外にもメロディーがしっかりしているわけですよ。メロディー重視主義の私にとってこれは大きいです。「そういえば、デビュー曲の"Runaway"もHRにしてはキャッチーで聞きやすかったなぁ」などと思い、レンタル屋からアルバム『SLIPPERY WHEN WET』を借りるに至りました。そして、このアルバムが信じられない程良かった!! 録音したテープはすり切れる程聴きました。HR/HMに偏見を持っていた事を反省し、他のHR/HMアーティストにも興味を持つようになりました。今でもあまりにラウド過ぎる物は苦手なのですが、ボン・ジョヴィのおかげで守備範囲がかなり広がった気はします。

New Jerseyとはいえ、アルバム1枚が好きな位では、まだ「割と好き」というレベルに過ぎません。良いアルバム出してるアーティストなんてたくさんいますから。しかし、次のアルバム『NEW JERSEY』がまたとんでもなく良かった。

『ベストヒットUSA』でだったでしょうか? "Bad Medicine"と"Born To Be My Baby"のビデオクリップを続けて流された時にはかなり引き込まれました。
前者のビデオではメンバー達本当に楽しそうで、見ている自分まで楽しくなってしまいました。「音楽って、そんなに楽しいものなのかぁ」と、眩しくて憧れてしまったというか。New Jersey
後者はレコーディング風景を写したビデオなんですが、モノクロの青春っぽい、これまたいい感じの映像でした。仲良さそうに見えたのも好感度高かった。友情物に弱い私です。勿論歌もいい。
というわけで、この日を堺に「割と好き」だったボン・ジョヴィを「かなり好き」になったような気がします。あの長髪もたまらなく魅力的に見えるようになったから不思議です。ジョンが髪切った時はちょっとショックだったし(驚)。

ライブには行きたかったんですが、なんか年末に来日してたんですよね。カウントダウン・コンサートとか。
私は家で年越ししたい人なので、大晦日に出掛ける気にはなれず、誘われても断ったりしていました(今思えば信じられない!!)。「大晦日じゃなくて、普通の時に来てよ」と思っていました。
そんなこんなで私のボン・ジョヴィ・ライブ初体験はかなり遅くて、1993年の「Keep The Faithツアー」になります。

クロス・ロード〜ザ・ベスト・オブ・ボン・ジョヴィ武道館2DAYSでしたが、私は2日目のチケットを買いました。初日は某映画の試写会を友人(ボン・ジョヴィ・ファン)と見に行っていたのですが、偶然にもその会場が九段下でした。その為、帰りに「翌日にそなえてプログラムでも買っておこうか」という事になり、武道館に寄ってみたのです。
行ってみると、まだライブの最中のようでした。そして、そこで驚きました。なんと、会場の外までファンの大合唱が聞こえてきたのです!!
アメリカ人がボン・ジョヴィの歌を合唱しても驚きませんが、英語が母国語でない日本人が、あんなにちゃんと歌えるなんて!!
あそこにいた人の多くはプレスリーやビートルズの歌は歌えない筈なのに、ボン・ジョヴィの歌なら歌える。ちょっとすごくないですか?
そして翌日は自分もその合唱の中に加わるのかと思うと胸が高鳴りました。「私も歌詞憶えて、頑張って歌おう」てなもんです。
あれには本当感動しました。もうその場から離れられなくなって、結局最後まで聴いちゃいました。外で聴いてるだけでも、楽しかったなぁ。

そして、いよいよ迎えた初生ボン・ジョヴィ・ライブ。
このコンサートが最っ高に素晴らしかった!! とにかく楽しかった。前述のビデオクリップからも楽しさは伝わって来ましたが、生はまた凄いです♪ もともと音楽好きだった私ですが、音楽がこんなに楽しい物だとは、この日まで知らなかったなぁ。
それ以降、彼らの東京公演は必ず行くようになりました。
「売れる物には理由がある」とつくづく思いましたね。ミーハー嫌いだった私が、ミーハーになったのはボン・ジョヴィのせいかな?

*          *          *ライヴ・フロム・ロンドン-ウェンブリー・スタジアム1995-

最近は「ボン・ジョヴィのコンサートでは合唱するのが当たり前」みたいになってしまっています。ファンも慣れたし、ジョンも慣れちゃったかな?
「声が小さいとジョンの機嫌が悪くなるんじゃ?」なんて心配する人も出る有様。義務で歌うのってヘンだと思いますが、そういう私の感覚も少しずつ麻痺してきてるかもしれません。

が、あの武道館の外で聴いた合唱を思い出すと、何ともいえない感動が甦ってくるのです。あの日のラストは"Never Say Goodbye"でした。夜空にこだましたあの合唱……。うん、あの思い出が色褪せない限り、ボン・ジョヴィには決して「さよなら」なんて言わないよ!!

Access All Areasジョンも、初めて日本人の合唱を聴いた時は感動したんじゃないかな? 言葉の通じない人達が自分達の歌を幸せそうに歌ってるんですから。どうか、ジョンがその時の感動を忘れていませんように。
そして、私もあの日の感動を思い出しながら、また歌詞を暗記したいと思うのです。ちょっと感傷的になりましたが、要は一緒に歌うのが楽しいっていう単純な事なんですけどね♪

私が一番好きなアーティストはデヴィッド・ボウイ。これは昔も今もずーっと変わっていません。
ロックの素晴らしさを教えてくれたのはボウイでした。でも、音楽の楽しさを教えてくれたのはボン・ジョヴィです。ひょっとしたら人生の楽しさを教えてくれたのも、ボン・ジョヴィかも……? なんか「楽しんじゃった者勝ち」みたいな感覚を教わった気がするのです。ミーハーの楽しさとか?(笑)

皆を笑顔にする事なんて、簡単な事じゃないと思います。
それが出来るボン・ジョヴィ、最高!!

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コメント

おおっ。
YAGI節さん、お若い方かと思っていましたが、
想像してたより歳近いかもσ(^^)。

そんなわたしは、ボン・ジョビにとんでもない思い出が。
お正月も近いある朝、新聞を開くと、下1/2くらいの
新聞広告に写真とおもに大きく「ボン・ジョビ」の文字。
そこで夫に「ボン・ジョビってどういう意味?」と質問。
そうなんです。わたし、ボン・ジョビってボン・ジュールの
仲間で、何かの挨拶の言葉かと思ったんです〜。

↑長々とすみません。
お引越しして、不二家が近所になくなってしまいました。
もうペコちゃんの四季は更新できません。淋しい。

投稿: umi | 2006.04.26 22:11

umiさん
あはは、若くないんですよ〜。あぁ、バレちゃった(^^;)。
いや、別に若作りをしているつもりも無かったんですけどね。

私も「ボン・ジュール」とか「ボン・ボヤージ」とか見るとボン・ジョヴィ連想します(笑)。

>もうペコちゃんの四季は更新できません。淋しい。

あぁ、淋しい〜。
うちの近所の不二家(移転後)、相変わらずペコちゃん置いてくれません。
どうなってるんだ!?

関西のお話が読めなくなるのも残念です。
でも、今度は私もすぐにわかるようなローカル話に出会えるようになるのかな。
ブログに載っていた写真の場所の近くでバイトしていた事あります。

投稿: YAGI節 | 2006.04.27 01:12

ライブは人それぞれ楽しみ方があって良いと思う。
自分にとってのボン・ジョヴィのライブは、
彼らと一緒に歌える事でハッピーになれて、
それが私にとっての最高の楽しみ方!
その為には歌詞も頑張って覚えるのです。
(昔はそうでもなかったが、今か頑張らないと覚えられないので)
そうそう、周りがどうであろうと「楽しんじゃった者勝ち」ですよ。同意!

投稿: ミミりんご(りこ) | 2006.04.29 12:23

ミミりんごさん……っていうか、りこさん
なんか、むか〜し、ニフティにアップしたような事をまた語ってしまいました(^^;)。
でも、ブログでは初めてなので許して下さい。
それに時々思い出さないと忘れちゃいそうな気がして恐かったもので(ばか)。
武道館の感動はまだ大丈夫なんですが、第一印象あたりは既に記憶違いがたくさんあるかもしれません(汗)。

ミミりんごさんと一緒に最後のあがき(歌詞暗記)をするのもボン・ジョヴィ・ライブの楽しみの一つです♪

投稿: YAGI節 | 2006.04.29 23:39

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