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2007.02.03

鹿鳴館

あ〜あ、節分だけれど、今年は高幡不動の豆まきに副長来ないらしいし、去年風邪引いて見に行けなかった事がホント悔やまれます〜(>_<)。

決定版 三島由紀夫全集〈22〉戯曲(2)さて、年末年始に録りためたテレビ番組がまだ消化出来ていない今日この頃ですが、NHK BS2で放送された劇団四季の『鹿鳴館』をようやく観ました。原作は三島由紀夫さんの戯曲です。

時の光のなかで 劇団四季主宰者の戦後史冒頭に浅利慶太さんのインタビューが流れたのですが、三島さんとはかなり親交があったらしく、三島さんの思い出話などをしていて、それがとても興味深かったです。たとえば、浅利さんに作品を見せる時の三島さんは、「初めて男性の前に全裸を晒す女性のように」緊張していたそうです。この表現、すごいなぁ(同じような話は劇団四季の『鹿鳴館』のサイトにも載ってました)。

私の中では「三島由紀夫」というと歴史上の人物のようなイメージがありましたが、ポール・ニューマンと同じ年に生まれた人みたいです。日本でいえば大滝秀治さんとか。
そういえば、三島さんは美輪明宏さんがお気に入りで共演した事があるという話を聞いた事があった気がする。意外に若かったんだなぁ(爆)。

しかし、お芝居に使われている言葉は古かった。

「舞台が明治時代だから当たり前」と言われればそれまでなのですが、なんともいえない言葉遣いでした。上流階級の話なので丁寧で品があるのですが、その上言葉の一つ一つがホント文学的というか、「いくら上流階級の人でも、そんな事は言わないのでは?」と思えるような美辞麗句が並んでいました。その三島さんの操る美しい言葉に役者は引きずられてしまいがちになるそうです。三島さんは、「この芝居に言葉がなかったら、ただのメロドラマに成り下がってしまう」というような事をおっしゃったそうですが、役者である日下武史さんは「むしろメロドラマに落としたい」というような事をおっしゃっていて、そこがまた面白かったです。文学的な台詞のせいで、なんだか高尚で難しいとっつきにくい物になってしまう事を心配しているのですね。文学と通俗の中間を探っているといった感じ? 言い方を工夫して、「不自然な程に美しく文学的な言葉」を自然で易しい感じに聞こえるように発声しているという気がしました。

劇団四季だったらミュージカルが好きな私が、ストレートプレイであるこの作品にも興味を持ったのは、三島作品だからというわけではなく……山川捨松が見たかったからです。
捨松とは陸軍大臣の大山巌(旧薩摩藩士)の妻で、「鹿鳴館の華」と呼ばれた人。『獅子の棲む国』を読んで以来好きになってしまったあの会津藩士・山川浩の妹です。
が、捨松は一瞬しか出ませんでした〜。
捨松のみならず、有名人は皆脇役でした。

準主役の日下さんの悪役ぶりが見事だったのですが、あれは誰だろう? 役名は影山悠敏伯爵というのですが、どうやら実在の人物ではありません。でも、鹿鳴館の夜会を催している事から考えるとモデルは井上馨?
今、たまたま明治時代を舞台にした小説を読んでいるのですが、井上馨がイヤな奴に描かれているのですよ〜。その為日下さんとダブって仕方ありません。歴史の教科書で初めてこの名を見た時は「素敵な名前だなぁ。しかも鹿鳴館だなんてハイカラ〜」と一目置いたのに、もう今じゃ闇の帝王のような印象になっちゃいました〜(^^;)。『風雲幕末伝』では一緒に戦った聞多(ゲームの話です)がこんなイメージになってしまうとは〜。
いや、影山伯爵は井上馨(聞多)とは関係無いと思います。連想しただけですっていうか、妄想。

タイマー予約時の設定を間違えたのか、途中で録画は切れてしまって最後まで観られなかったのですが、図書館に原作があったので続きを読んでみました。切れた分は文庫本で3頁分でした。戯曲で良かったです。小説だったら「どんな演出されたんだろう?」なんて思いますが、これは台詞そのまま確認出来ますから♪ 前半もざっと目を通してみましたが、変えている所は無さそうでした。

このお芝居は有力者の暗殺をめぐる話ですが、明治って、やたら暗殺がはびこる恐ろしい時代ですね。鹿鳴館で華やかな夜会やってても、外国からは「おっかない国」と思われてたかも?

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コメント

「鹿鳴館」、、、夜ごと繰り広げられる舞踏会。ああ、鹿鳴館についてこれ以上のコメントが出来ない私をお許しください。
記事と全く関係のない「歴史バトン」を回しに来させて頂きました。
一応、TBさせて頂きます。

投稿: あさぎ | 2007.02.05 23:06

土方さんが生きていたら、「異人の女だ」とか言って、鹿鳴館に見学に来ちゃったり……いや、そんな事ないですね、失礼しました。

バトン、ありがとうございました。
TBは確認出来なかったのですが……張り切って答えてみました。
楽しかったです♪

投稿: YAGI節 | 2007.02.07 01:58

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