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2007.05.26

東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜

今さらですが、ようやく『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』観て来ました。
Cut (カット) 2007年 04月号 [雑誌]最初、母と見に行く約束をしていたのですが、ドタキャンされてしまいました(お友達と見に行ってしまった…)。
本来、お涙頂戴物は苦手なので、「じゃあ、もう観なくていいや」と思いかけていたのですが、京都でお会いした時にあさぎさんが絶賛していた事と、1年前に図書館に予約していた原作本の順番がようやく回って来て読んでみたら結構面白かった事もあって、映画館に足を運ぶ事にしました。たまたま美容院の待ち時間に読んだ『Cut』誌のオダギリさんのインタビューには「泣かせないように作った」とあったし。

「もしかして、先に原作を読んじゃったのは良くなかったのではないか」とか、
「ストーリー知ってたら映画の面白さは半減しちゃうのではないか」なんて心配もちょっとだけありましたが、杞憂でした。
以下、ネタバレあります。


原作読んでいた事あまりマイナスにはならなかったと思います。まぁ、原作読む前から結末は知ってましたしね。
松田美由紀さんが出た時に「うわっ、本物だよ!!」と楽しく思えたのは原作読んでたからこそ。原作で唯一実名で出てくる有名人が松田美由紀さんなんです。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~映画には映画の、原作には原作の良さが、それぞれあったように思います。
まず、ヴィジュアルの力は偉大ですね。
自分の頭の中で描いていた東京タワーより、スクリーンの中の東京タワーの方がきれいだったし、自分の頭の中で描いていた炭坑町より、スクリーンの中の炭坑町の方が趣がありました。オカンの必殺宴会芸も自分の想像よりも、スクリーンで見た方が圧倒的に面白かったなぁ……って、私の想像力が乏しいって事?(^^;)
私のイメージの方が勝っていた部分も無理矢理考えると、病院を改築した家は私のイメージの方が怖かったです!!(爆)
「どう表現するんだろう?」と興味津々だったオトンのアバンギャルドなファーストシーンは大幅に変えられてました。

映画ではカットされてしまった部分も多いので、「原作には他にも面白いエピソードが色々載っているのに」ともったいない気もしますが、「限られた時間の中でうまくまとめたなぁ」と思いました。

ビックリしたのはオダギリジョーさんが、リリー・フランキーさんに見えた事。
最初オダギリさんがリリーさん役をやると知った時は、「カッコ良すぎて合わないのでは?」と思いました。ルックス的にはテレビ特番の大泉洋さんの方がピッタリだと思ったのです。しかし、いかにもリリーさんが着そうな独特のファッションと、オダギリさんのアーティスティックな雰囲気が、それらしく見せていたように思います。かといって、「真似してる」って感じでもなく、自然体に見えました。演技が上手かったという事なのかな? 適役だったという事でしょうか。

峠の群像あとは、私的には小林薫さんですね。 なんたって、私が忠臣蔵に興味を持つきっかけとなった人ですから(^^;)。
自分が小林さんのファンだと意識した事はないのに(不破数右衛門役が好きだっただけ)、「ね、やっぱりいい役者さんでしょ!!」となぜだか誇らしげな気持ちになりました(笑)。
ちょっと若くてカッコ良すぎた感じもするんですけどね〜。
原作ではもうちょっと破天荒な雰囲気で、それこそ連ドラの泉谷しげるさんのイメージに近いです(連ドラ、数分しか見てませんけど)。ただ、オカンが最後まで好きだった人みたいなので、そうなるとやっぱりカッコいい小林さんでOKかな。それに泉谷さんだと「毛が生えてきた!!」というセリフが使えませんね(^^;)。

オトンの印象的なシーンの一つに船の模型造りを完成間近なのに未完でやめてしまう所が挙げられます。
映画では仏様の絵も未完成という設定になっていましたね(絵の方は原作には無いエピソード)。「何かをきちんと全うする人ではない」という象徴かとも思ったのですが、絵をねだる「ボク」に「完成したらやる」と言った所を見て、「あげる気ないのかも」と思いました。で、「完成するという事は、自分の手から離れるという事なのかも」とふと思いました。船も未完成にしておけば、「完成させてやる」とかなんとか言って、手を出せるし、まだ繋がっているというか支配下に置く事が出来るけれど、完成した物との関係は切れてしまうから、それがイヤだったのかも……なんて考えてみたり、「オトンって意外に寂しがり屋だったのかも」なんて勝手に色々想像しちゃいました。

「家族を探して」『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』オフィシャルシネマブックしかし、オカンが死ぬ様を見るのは他人事とはいえ、イヤですね。
原作には「ボク」が「母が死ぬ事を最も恐れている」みたいな記載があったような記憶があるのですが、そこは共感しまくり。
子供の頃、『ガラスのうさぎ』を読んで「私もお母さんを失くしちゃったら、どうしよう」と考えて眠れなかった事がありました。っていうか、あの本の影響で、しばらく「お母さんがいなくなったらどうしよう」と毎晩怯えていたような(^^;;;)。
今もそんな事考えると恐ろしくてたまりません。いい年して情けないのですが、母を亡くしてちゃんと生きていけるか、ちょっと自信がありません……←同居してるわけじゃないのに
母が生きているうちに、ちゃんと強い人間になっとかなくちゃいけないんですけどね〜。自分が子持ちになったら、そんな事言ってられないんでしょうけどね…。
「母は強し」です。子供を守るために頑張っている全ての「母」を尊敬します。

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コメント

観に行かれたのですね〜(嬉)

そうですね、私、絶賛してましたね。
はい、その通りです。
あの映画は、「日本アカデミー賞」(合ってるかな?)で全ての賞を総ナメする!って思ってます。
オダギリさんは、もちろん「主演男優賞」獲得です。

YAGI節さんの「オトン」の解釈、私も同じこと、感じました。
「完成させてしまったら、繋がりが無くなってしまう」と思ったんじゃないか、ってとこ。実は寂しがりじゃないかってとこ。

「オカン」が死ぬ様は、本当に、色々な事を考えさせられました。
「生きているものは、必ず死ぬ」んだって頭で分ってはいても、なかなか受け入れ難いものが有りますね。

投稿: あさぎ | 2007.05.28 10:10

あさぎさん
はい、観て来ましたよ〜。
あさぎさんのお話聞いてたら、「これは行かねば」って思いました♪

そうですね、アカデミー賞、すごい事になるかも。
樹木希林さんの助演女優はかなり確率高そうな気がします。
オダギリさんはなまじ好きなので、あまり冷静に見られませんが(笑)、主演男優イケますか? わーい、楽しみ。

「完成」って、嬉しい事でもあると同時に、ちょっぴり寂しい事でもありますね。

投稿: YAGI節 | 2007.05.29 00:04

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