ファム・ファタール 宿命の女
先日自分の「好きな男ランキング」で8位に入れた田辺誠一さん、しかし「『風林火山』の小山田役はあまり好きじゃないなぁ」なんて思っていました。
が!!
うわぁ、こういう役でしたか。
「田辺さんらしい役」と言えない事もないけれど、こう来るとは!! 全く予測していませんでした。予測していなかった分、驚き、衝撃も強く、泣かされました(>_<)。
見ながら、「なんか、今日はやけに素直で様子がおかしいな」とは思ったんですけどね。勘助の事を「愚かで好きだ」なんて言っちゃったりして、「どういう風の吹き回し? 明日は雨ですか?」みたいな気分ではありましたが……死が待っていたか。
嗚呼、ちょっとショックで言葉が無いです。
まぁ、ありがちといえば、ありがちな展開ですか。
新選組でいえば、松原忠司ですね(壬生心中)。敵の妻を愛してしまうが、殺される(>_<)。
女性も、夫の事を忘れたわけではないにしろ、新しく現れた彼らを拒まなかった。
子供を養っていく為に心ならずも彼らを受け容れたのか、あるいは夫の敵にも関わらず彼らを愛していたのかは謎ですが。
そして、どちらも子供を亡くしてから男性を殺すのです。
①「あ〜、子供が死んだのは私のせいだ。敵を愛したからバチが当たったんだわ。ええい、仇を討って、自分も死ぬしかない」
という事なのか、
②「今迄我慢していたけれど、もう守るべき物もない。仇討ちして、自分も死ぬっ!」
という事なのか、
③「子供を失った悲しみのせいで錯乱して殺っちゃった」
という事なのか……?
どれでも悲しい事には変わりありません。
ただ、小山田や松原の思いが踏みにじられるのは悲しいから、①であって欲しい。いや、でも先に逝った夫の事を考えると②か。小山田も松原もヒドイ奴だよ(あれ?)。
もっとも、小山田の話も松原の話も実話ではないという説が強いようですが(自信なし)。
それにしても昨日の田辺誠一さん、ホント印象的でした。
何考えてるかわからないキャラで、子供が死んだ時の表情もなんともいえなかったけれど、美瑠姫への思いはホンモノだったのでしょうね。うう、切ない。
美瑠姫、子供の頃はとても可愛かったのに、成人してからは全く共感出来ず、「なんで、あんなんなっちゃったんだ?」と思ってましたが、見えない所で葛藤していたのですね。「ただ強いだけの女」ではありませんでした(涙)。
『風林火山』の後に放送された、二夜連続の某ドラマの感想は、後半も見終わってから書いてみたいと思います。
でも、両番組含めた全登場人物の中で、この日最も心に残ったのは田辺誠一さんです。
ちなみに、下に貼り付けたのは、"FEMME FATALE"の映像です。ニコが歌ってます。
なんか、"IMAGINE"みたいなメロディーですね。
(9/15追記 再放送見ました。美瑠姫、「仇敵を愛した」って言ってましたね(^_^;)。失礼しました〜)
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