新選組―将軍警護の最後の武士団
風邪引いたみたいです。
京都から帰った後で良かった〜。
喉が痛くて痛くて唾液を飲み込むのが苦しい。副業が喋る仕事なので、これは辛いです。
しかし、念の為、昨夜は早く寝て、10時間睡眠取ってみたら随分ラクになりました。睡眠は何よりの薬ですね。でも、このタイミングで油断すると、すぐぶり返すので気をつけよう。今日は仕事も休みだし、大事を取って、部屋から出ずパジャマにガウンの「ぬくぬく生活」を決め込む事にします。いつでも布団にもぐれる態勢(笑)。
さて、「アメリカ人作家の目に新選組はどう映っているのか?」と興味が沸き読んでみました『新選組―将軍警護の最後の武士団』。原題は"SHINSENGUMI: The Shogun's Last Samurai Corps"。この本についてブログ検索してみたらAkiさんのブログがヒットしました。原書お読みになっているらしいです、さすが〜。
印象は……意外と普通。
「外国人が書いた」という突飛な感じは特にありません。
でも外国人向けのせいか、初心者にもわかりやすそうな内容です。
たとえば、「親藩・譜代・外様」大名の違いをあそこまでちゃんと説明している本って新選組本では少ないんじゃないかな。
そういった説明を踏まえて、長州や薩摩は外様だとか、土佐は外様だけど徳川には好意的なんていう歴史的な事も書いてあります。
そして、登場人物の出身藩の格式がいちいち書いてあるのが興味深かったです。
「沖田総司は白河藩士の子供」という事はよく書かれている事ですが、「親藩である白河藩」というような書かれ方なのです。そういうのを見ると、「あぁ、そうか。親藩だったんだっけ。血は争えない?」なんて妙に納得したりしました。沖田と藩の結びつきなんて普段はあまり考えないんですけどね。
藩だけで思想を説明しきる事は出来ないとは思うけれど、わかりやすくなる事は確かですね〜。
面白かったのは、やたら「天照大神」が出てくる事。
作者はキリスト教の文化で育った人だと思うのですが、「運命のいたずら」とか「神のおぼしめし」とかそんなニュアンスで「天照大神」を使っているのでしょうね。
普段の会話で「天照大神」なんて出て来ないので、新鮮でした。って、原文はもしかしたら"god"で、訳者が勝手に「天照大神」と訳しているのかな?(汗)
切腹の説明もきちんとしていて、感心しました。
外国人には誤解されそうな事だから、ここをきちんと説明してくれているとほっとします。
さて、恒例、斎藤一の描かれ方ですが、
なんと身長180センチと記されてました。ホントかーっ!?
いや、斎藤さんが大柄だったという事は、よく見聞きしますが、180という数字を見たのは初めてのような気が……。っていうか、そんなに大きくなかったと思うんですけど。180なんて、今でも大柄ですが、幕末に180なんていったら巨人じゃないでしょうか(汗)。
アメリカ人だったら珍しくない身長かもしれませんけどね〜。
という事で、一部「おやっ?」と思う部分はありました。
訳者注もバシバシ入ってましたが(^^;)、読みやすく面白かったです。
あ、そうそう、有名な土方歳三の辞世の句の下の句「魂は東の君やまもらん」 の「東の君」は誰を意味しているのかというのは色々な説があるようですが、この本では「徳川慶喜」と断言されてました。ん〜、どうでしょ〜。やっぱ、この説が有力ですか。
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コメント
おおー!読まれたのですねっ。
内容は…まぁビギナー向けですよね。
作者の方は本当にニッポンやサムライ魂が大好きなんだなーという
気持ちは伝わってはくるのですが、
結構ツッコミどころも満載でしたね(笑)。
>原文はもしかしたら"god"で、訳者が勝手に「天照大神」と訳しているのかな?(汗)
天照大神なんて出てくる場面があったかな…?
既にウロ覚えなので(笑)、再読してみますね!
投稿: Aki_1031 | 2007.11.29 13:21
Akiさん
はい、読みましたっ♪
原書も面白そうですね〜。
といっても、全文読むのは私の英語力ではとてつもなく大変そうなので、万が一買ったとしても部分的に読むだけになりそうですが(汗)。
>天照大神なんて出てくる場面があったかな…?
もう、この神様が悪さばっかりしてくれるのですよ。
別の神様だったら、とんだ濡れ衣ですね(^^;)。
もう一つのコメントもありがとうございます♪
管理画面では読めるのですが、通常画面ではなぜかうまく表示されないので(またライブドアで何かあったのかな〜)、レスは後日改めて付けさせて頂きますね。
申し訳ありません〜。
投稿: YAGI節 | 2007.11.30 00:02
私も読みました(もちろん訳本です)
最初にこれを読んでいたら流れがよくわかっただろうなと思いました。
外国人なのにすごいです。
資料をいっぱい当たったんだろうなと感心しました。
この本を選んだ理由に最近出た本だというのがありました。
大河のときにやまほど関連本が出たみたいですが、便乗本のようなのも多かったので。
投稿: なつ | 2007.12.01 15:09
なつさん
なつさんも読まれましたか〜♪
ホント、外国人なのにすごいですよね。
日本語勉強して、日本の歴史も勉強して、
謝辞の所見たら、武道も習ってるっぽかったですよね…空手だっけ?
ここまでやってくれると、なんだかお礼言いたくなっちゃいました。
そこまで、日本を愛してくれてありがとう。
侍の心をわかろうとしてくれてありがとう……って。
いや、私、侍じゃないし、関係ないけど(^^;)
投稿: YAGI節 | 2007.12.01 19:17