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2008.02.02

能・狂言

野村萬斎さんの鞍馬天狗、カッコ良いです。
殺陣はスマートだし、おとぼけ顔は笑えるし、前髪のあるカツラがとっても似合ってチャーミング。『陰陽師』の萬斎さんもそこそこ好きでしたけど、鞍馬天狗のヴィジュアルの方が好き〜

そんな萬斎さんが、近所で狂言をやるというので見て来ました。
そんな私は新選組ファン。う、裏切者と呼ばないで〜。
あ、新選組の間者として偵察に行って来たんです……
……嘘です、すみません。
緒形直人さんが近藤勇役の舞台とかやったら、絶対見に行くんだけどな。

No3公演まで1週間を切っているようなタイミングでこの公演の事を知ったので、ホームページでは「売り切れ」となっていました。それでも「当日券出るかも」と思い、問い合わせてみたら、「当日券の予定はないけれど、補助席が2席だけ残ってる」との事でした。補助席ってパイプ椅子なんですが、この際贅沢は言ってられません。ゲットしました。

解説付きだったのですが、解説担当はなんと林望さん!! 嬉しい♪
『イギリスはおいしい』とか大好きだったんですよ〜。でも、能に詳しいとは知らなかった。
小野小町について色々語ってくれました。
小野小町といえば、世界三大美女とも言われ、百人一首の「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に」という歌も有名です。
この歌では、「桜の花が色褪せた事」と「自分の容姿が衰えた事」を掛けているという説が一般的だと思うのですが、林先生によると、それは間違いなんだそうです(驚)。
別にこの時の小町は容貌の衰えの事なんて嘆いていないし、晩年の小町が野垂れ死にしたというよく聞く説も嘘みたいです。なんか、ホッとした〜。

それでは、演目毎の感想を。

◆仕舞 卒塔婆小町(そとばこまち)
はぁ、難しい。何言ってるんだか、さっぱりわかりませんでした。小町の事言ってたんでしょうけどね(爆)。

日本の伝統芸能はおもしろい〈3〉野村萬斎の狂言 (日本の伝統芸能はおもしろい (3))◆狂言 貰聟(もらいむこ)
これで「もらいむこ」なんて、読めない〜。
でも、難しいタイトルとは裏腹にとてもわかりやすい演目でした。
お目当ての萬斎さん出演作です♪ いきなりへべれけに酔っ払って登場です。リアルでした。
古典芸能の動きって独特でわかりにくい印象があるのですが、これはホントにその辺にいる酔っぱらいみたいで、っていうか、萬斎さん酒気帯びかと思った〜、目つき怪し過ぎるよ〜。コワイよ〜(笑)。次のシーンではしっかり素面でしたけどね。スゴイ。
鞍馬天狗のようなカッコ良い萬斎さんではありませんでしたが、笑わせてくれました。表情くるくる変わって、見てて飽きないなぁ。

◆能 通小町(かよいこまち)
これも本来なら私には全く聞き取れなかったと思うのですが(爆)、歌詞カード(?)を貰えたので、助かりました。いや、それでも理解するのは至難の業なのですが。なんとなく知ってる話なので、なんとなくわかった部分もありましたが、肝心な所がわかりませんでした。たとえば死ぬシーンがあるのですが、「え、いつ死んだの? これで死んだの?」とか(>_<)。
能には約束事が色々あるようですが、そういった事が全くわかってないので、敷居が高く感じられます。能を見るのは初めてではないのですが、「わぁ、珍しい、能だぁ、面だぁ」なんていう軽い気持ちで眺めていて、内容を理解しようと思った事って無かったのです(>_<)。難しすぎて、ハナから諦めていたというか。
今回は色々ヒントがあったので、理解するよう頑張ろうと思ったのですが、「やはり難しい」という事がよ〜くわかりました。

最後に、能楽師の中森貫太さんが観客の質問に答えるコーナーがありました。
知らない事ばかりだったので、全ての話が興味深かったです。お話がお上手な方だったので、とっても面白かった。
聞いたこと全部書きたい位ですが、もう既に長文だし、このブログを見て下さる方の中に能に興味のある方がそれ程いるとは思えないのでやめときます。

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コメント

予想通り、華麗に見逃してます>鞍馬天狗
やっぱり予約録画しておかないと駄目ですな、私みたいのは…。

野村さんの狂言、見てみたい!
いけそうな日にちの舞台を調べてみようかな〜。

投稿: ゆず | 2008.02.02 19:22

ゆずさん
今週の『鞍馬天狗』御覧になったら、「土方って酷いヤツ」って思われちゃいそうなので、見逃してくださってほーんとに良かったです(笑)。
先週の近藤さんはカッコ良かったので、こちらは見て頂きたかったぁ。
「カッコ良い近藤」「非道な土方」というように描かれてますが、実際は土方さんも「誠」の人だったと信じてます!!

野村さんですが、
今回は人間国宝である万作さんが昼の部、萬斎さんが夜の部でした。
どうせならお二方共見たかったなぁ。
また行っちゃおうかな。
精力的に各地をまわっていらっしゃるようなので、ゆずさんのお住まいの近くでもやるかも。チャンスは度々ありそうです♪

投稿: YAGI節 | 2008.02.03 00:01

能、狂言には興味のない、私です(苦笑)
、、、っていうか、、今まで生きてきて、一回しか観たこと無いんですよね〜
それも、中学生の頃だったか?勉強の一環として、強制的に見せられたというか、、、そんなだったので、半分以上寝てました(苦笑)
でも、不思議なことに、演目(と言えるかな?)は覚えてるんです(驚)
お能は、「高砂屋」で、狂言は、「ぶす」でした。

能はともかく、狂言は結構楽しめたかな?って感じです。

野村萬斎さんを堪能されたご様子、良かったですね♪

>新選組の間者として偵察
それなら、許す!(←何さま?)

投稿: あさぎ | 2008.02.04 09:53

あさぎさん
うんうん、学校で連れてかれましたね〜。
私は高校生の時で『俊寛』でした(狂言は覚えてない…)。
やっぱり眠くて……ふと近くを見たら国語の先生が寝てました。
古語に詳しい先生が寝るんだから、一般生徒が眠くなるのは当然だと安心した事が強烈な思い出です(笑)。

>それなら、許す!

ありがとうございます!!(笑)
鞍馬天狗は変幻自在です。
口も上手いので要注意です。以上間者報告でした!!(^^;)

投稿: YAGI節 | 2008.02.04 19:15

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