鞍馬天狗を振り返る

昨日の『鞍馬天狗』も面白かったです。
っていうか、先週は立ち回りも無く、天狗様の活躍も新選組の活躍も無かったので、ちょっとだけ物足りなかったんですよね〜。でも今週は満足、満足、大満足〜〜〜♪

が、その反面、物狂おしくもあり……。

山嶽党をバッサバッサと斬ってるうちは良かったですよ。しかもあれは近藤局長との共闘だったし、うふ
しかしっ、新選組をバッサバッサと斬るのはダメでしょ！
……でも、やっぱカッコいい？
いやいや、ダメだ!!
……でもでもカッコいい？
いやいや……
こんな思いが去来して物狂おしいわけです(爆)。
しかも、あの原木十蔵は実に任務に忠実な隊士で、殺すには惜しいです。まぁ、殺（や）らなかったら殺られていたんですけど……。

ホントすみません、天狗があんなに新選組の皆様を斬りまくってすみません。 うちの天狗がヒドイ事を……って、ちがーう!!　私は新選組サイドの筈(^^;;;;;;;;)。

思えば……
「新選組が出るから」というだけの理由で見た初回。
「きーっ、天狗、そんなに斬るなぁ。そんなに人を斬るんじゃ、新選組より、あんたが悪者だ」と怒ったっけ。「……でもカッコいいかも……」という感想もほのかに持ちました。その時は「野村萬斎さんがカッコいい」というよりも「天狗ばっかりカッコ良く描いてもらってズルいよ」という、やっかみもあったかな。萬斎さんの動きが美しい事は知っていたので、特に見直したという感じでもなかったような。

第二回。
天狗の活躍は無く、近藤局長が無茶苦茶カッコ良く、一気にテンションが上がったっけ。
「そうそう、天狗は何もしなくていいよ。っていうか、むしろ何もしない方がいいよ」と思いました(酷)。

第三回あたりからちょっと雲行きが変わったか？
この回の新選組（特に土方）は無茶苦茶で「あんなのは新選組じゃない。これからはあれは新選組のコスプレした悪い人達と思おう」と割り切ってしまったのです。すると、天狗を純粋に応援出来る。そして、天狗に関しては「カッコいいかも」ではなく「カッコいい」と確信するように……。

そして、ここで初めて「生萬斎」を見てしまいました。
生で見ると情が移るというか、親近感が沸いちゃうんですよね〜。
そして運命の番組(？)『にほんごであそぼ』で完全に萬斎さんの虜に。さらに萬斎本『狂言サイボーグ』が最高に素晴らしく、ハマりまくり。

続く第四・五回の『山嶽党奇談・前後編』は個人的にはそれまでの最高傑作。あの天狗＆近藤の共闘の回です。あれはホント良かったですねぇ。シビレました。溜め息が出ます。はぁ。

第六回は冒頭でも述べた通り、気分的には小休止。
しかし、２回目の「生萬斎」を見たり、毎日『にほんごであそぼ』を見たりで、もう「寝ても覚めても萬斎萬斎状態」になってしまいました。

そして今週、第七回を迎えたわけです。
感想は、天狗様素敵過ぎ。

「杉作探したぞ」と言った時の天狗様の顔見ました？　見ましたっ!?
杉作が目を輝かせてましたけど、私の目も輝きまくり。
『陰陽師』では決して見る事の出来なかったあの表情。
以前の萬斎さんって、どうも冷たいイメージがあって、どちらかといえば苦手なお顔だったのですが、『鞍馬天狗』や『にほんごであそぼ』では、時折ほんっと優しそうな表情を見せるんですよね〜。お子さんが出来て変わったのか、私が知らなかっただけなのか、わかりませんが、あんな顔で微笑まれたらとろける(^^;)。子供にしか見せない表情なのかなぁ（以前ちらっとテレビで見かけた、ご自分のご子息に狂言教えている様は怖かったけど）。
あと、「おいちゃんは鞍馬天狗様でしょ？」と言われて手で顔の下半分を隠す天狗様。あのポーズはなんなんだ!?　面白過ぎる。きゃきゃきゃっ。

ヒーローらしく、ホントいい所で現れるし、ベタ過ぎるけれど、そのベタベタな所がたまらなく好きなのです。

しかし、「新選組のコスプレしただけの悪い人達」と割り切って見ようと思った新選組を束ねているのが魅力的な近藤勇だから、心が揺れる〜。

杉作を褒める近藤局長はとっても素敵でした!!　杉作の言葉を聞いて、厳つい顔を保ちつつも、どこか嬉しそうなあの何ともいえない表情は素晴らしい。緒形直人さん、さすがですね♪

原木を殺して原木になりすましている天狗は悪党に見えるし、小憎らしい。「新選組の邪魔しないでっ!!」と思います。
でも杉作と一緒の天狗様を見るとメロメロ〜。ホント物狂おしいです(^^;)。
ああ、来週が待ち遠しいっ!!
でも来週で終わっちゃうなんて悲しいっ!!　物狂おしい……。