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2008.03.28

狂言の夕べ

『野村万作・萬斎 狂言の夕べ』という催しを見て来ました。

今月は「萬斎月間」という感じでした。
2/29に初めて「生萬斎さん」を見て今日でちょうど一ヶ月ですが、このひと月で4回も見てしまいました(見過ぎ)。
当初は近所でやっていた物と、今回の『狂言の夕べ』の2つの予定だったのですが、オークションで安く出ているとつい(^^;;;;;;;;)。
「楽しみにしていたのに行けなくなってしまいました」なんて人から半額で買ったのはなんだか申し訳無いんですが、それがオークションの定めというものですよね。

Yuで、近場以外の公演で唯一この『狂言の夕べ』を選んだ理由は、チケットが安かったから(爆)。
狂言公演としては珍しく席種が4つもあり、一番安い席はたったの1500円でした♪ なんて嬉しいお値段でしょー!!

会場の文京シビック大ホールに入って呆然。
大きな会場じゃないですか〜。
こんな大きな会場で狂言やっちゃうという事実にビックリ。
後ろから2列目の私の席からは舞台が遠過ぎ……。

ま、たったの1500円ですからね、遠くてもいいですよ。
私のお気に入りの双眼鏡は軽いし、長時間使っても全く疲れないし、明るいし、その席からでも舞台上の人の表情バッチリ見えますから。
(ちなみに、以前使っていた双眼鏡は高倍率でしたが、重いし、見えにくかったです。双眼鏡は高倍率だったら良いという物ではないという事を学びました。初めて使った時は「こんなに違うんだ」と感動したっけ。双眼鏡のイメージが変わりました。双眼鏡選びは慎重にしましょうね♪)

では、内容について書いてみます。

◆解説
4回目にして、ついに、ようやく、萬斎さんの解説を聞く事が出来ましたーーーっ!!

HPやブログによると、今迄萬斎さん、面白おかしな事を解説でおっしゃっているようなのでそういうのを楽しみにしていたのですが、今回は「お子さん(野村裕基くん)との狂言のお稽古の模様を実演」という趣向で、真面目モード。私が好きだった「杉作を相手にしている時の癒し系の天狗様」でも、『にほんごであそぼ』のようなお茶目な感じでもありませんでした。お師匠さんです。
あ、鼻濁音にこだわる所は、『にほんごであそぼ』を連想させましたけど(笑)。

そういえば、まだ萬斎さんのファンになっていない頃、お子さんとの稽古の模様をテレビで偶然見かけて、「うわ、コワっ」とチャンネルを変えてしまった事があったっけ。声を荒げて怒ったりする訳では決してないのですが、冷静で真剣な目が怖くて、なんかハラハラして見てられなかったのです。あの頃は、萬斎さんのファンになるなんて思ってもいなかったなぁ……。

裕基くんは無茶苦茶姿勢が良く、凛々しかったです。さすが萬斎さんのご子息。解説初登場との事でした。
そして、その流れで舞(小舞「七つ子」)へ。萬斎さんの謡に合わせて裕基くんが舞いました。

萬斎さん、「愚息」って紹介して「クン付け」してた〜(笑)。
お客さんには謙遜して、本人には敬意を払うという事なのかも知れませんが、「クン付け」しなくても良いから、「愚息」はやめて欲しかったです(^^;)。

◆呼声(よびごえ)/野村萬斎・深田博治・高野和憲
面白かった〜。
……って、なんか、萬斎さんご出演の本狂言に関してはいつも、そんな感想になっているような。「狂言=面白かった〜」「能=難しかった〜」というワンパターンな事ばかり書いている気がしてきました(汗)。
萬斎さん、普段の賢そうなイメージが嘘のように、無茶苦茶おバカな役です。居留守を使ってる筈なのに、ついつい顔出しちゃって、それでも「留守です」と言い張るという(爆笑)。「ばかっ!!」と突っ込んで終わっちゃいそうな単純な話なんですが、萬斎さんのお茶目な仕草と楽しい唄の虜に♪
これも、『にほんごであそぼ』でやったらしい。うー、見たかった。

◆舟渡聟(ふなわたしむこ)/野村万作・野村萬斎・石田幸雄
狂言でござる 野村万作狂言集 一巻 [DVD](やっぱり)面白かった〜。そして、
(やっぱり)万作さんはキュートでした。
狂言に出てくる人はお酒好きが多いですね。
一部YouTubeで見た事のあるシーンがありました。有名なシーンなのでしょう。その時は、「これは、一体どういうシーンだ?」と疑問に思っていたのですが、わかって良かったです。←船頭のいやがらせで、舟が揺れるシーン。
万作さん&萬斎さんの親子共演をようやく見られて嬉しい♪

◆茸(くさびら)/野村万之介・石田幸雄他
「くさびら」と入力しても変換出来ない……。
人間がキノコの役をやっちゃうおかしな演目でした。
あれっ、今チラシを見たら、キノコがお面を付けている……。
萬斎さんや万作さんの事は双眼鏡で見たのですが、キノコの事は双眼鏡で見なかった〜。チェックすれば良かったです。

狂言って、バカバカしい話も多いですね。それなのに面白い。
歴史があるというだけで、どことなく高尚なイメージになるのも不思議です。
いや、歴史があるという事は無茶苦茶素晴らしいことなんですけどね、でもなんとなく、不思議なのです。

これだけ立て続けに見れば、しばらくは満足……と言いたい所ですが、まだ能楽堂で見た事がないんですよね〜。一度位は能楽堂で見てみたいものです。

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