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2008.06.09

世に棲む日日

ドラマ『蒼天の夢』の原作・司馬遼太郎さんの『世に棲む日日』を読みました。吉田松陰と高杉晋作のお話です。計4冊。久しぶりの長編です。新選組が出て来ないここまで長い長編小説を読んだのはホント久しぶり。ブログ始めてからは初めてです(爆)。

世に棲む日日〈1〉 (文春文庫) 世に棲む日日〈2〉 (文春文庫) 世に棲む日日〈3〉 (文春文庫) 世に棲む日日〈4〉 (文春文庫)

ドラマと同じだったのは松陰と高杉をメインで扱っている事くらいで、あとは別物ですね。
松陰と高須久子の会話のシーンや、
高杉と伊藤俊輔の喧嘩のシーンや、
高杉が初めて松陰を「先生」と呼ぶシーンや、
高杉が間違って奇兵隊に捕らわれるシーン(笑)など……
気に入ったシーンはことごとくドラマオリジナルでした〜。

逆に、
高杉が英国と交渉するシーンや、
高杉が船頭に扮して逃亡するシーンなどは、「面白いからドラマにも入れてくれたら良かったのに〜」という感じ。

それぞれ、違った面白さがあって、二度楽しめたから良かったのかな。

しかし、長州ってややこしいですね〜。
俗論派と正義派、攘夷と開国、あっち行ったりこっち行ったり……ややこしや〜(^^;)。
もうめまぐるしく変わって大変〜。
攘夷論については、「無知な人ならいざ知らず、なんで上海に行って異国文化を見た高杉が攘夷派になるの?」と今一よくわからなかったのですが、「幕府だけを潤す貿易」に反対だったというのは納得しました。しかし、「攘夷」を革命のパワーにしようとしたという辺りはなんか難しいです。「戦いを経ないと国が強くならない」という理屈も、わかるようなわからないような。なんか凄い恐ろしい話なんですけど〜。

ドラマは松陰を中心に描かれていたせいか爽やかでわかりやすかったのですが、小説はやや難しく、考えさせられる作品でした。象徴的に使われていた「狂」という言葉の意味もわかったとは言い難い……。

それにしても、桂小五郎は新選組から逃げ回っていたけれど、高杉は同じ長州人の刺客から逃げ回っていたとは。井上聞多が俗論党に襲われ死にそうになった事は知っていましたが、高杉は長州では絶大な人気のある英雄かと思ってました〜。

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