« 世に棲む日日 | トップページ | 狂言の現在2008 »

2008.06.12

五稜郭

昨年、ケーブルテレビを解約した直後にチャンネルNECOで再放送されて「もうちょっと経ってから解約すればよかった〜」と私に地団駄踏ませたドラマが『白虎隊』と『五稜郭』でした。
前者は昨年見て、感想はここにアップしましたが、『五稜郭』もようやく見ました。当然図書館で(笑)。

五稜郭いや〜、これも長いですね。4時間50分だって。寒い中じっとしていた私の体はどんどん冷えて行きました。幕軍は酷寒の中戦っていましたが、私も冷えとの戦い(^^;)。七分袖着ていたんですが、そのうち指先がかじかんできました。途中で見るの止めようかと何度思ったか知れません。ダメ押しするかのように最後はシベリアの寒そうな景色を見せられました。「空調効き過ぎ」と思い、逃げるように外に出てみたら外も寒くてビックリ。入館前は暑かったのに。この時期の衣服選びは難しい。

で、内容ですが……
これは、『五稜郭』というよりも『帰国後の榎本武揚物語』ですね。
箱館のシーンはそれ程多くなく、新選組の出番もあまりなかったので、新選組目当てで見た私としては退屈してしまうシーンもありました。キャストには永倉新八の名前がありましたが、彼はどこにいたかわからなかったし〜(爆)。

そして、決して長くはない貴重な土方歳三の出番の一部が、どうでもいいような恋愛話に割かれているのが残念でした。「据え膳喰わぬは……」的な感じで未亡人に手を出し、「(彼女の亡くなった亭主や亡くなった新選組の仲間達に)合わせる顔がない」って……なんだよ、それ。がっかり……。

新選組以外で気になっていたのは、舘ひろしさんが演じるという伊庭八郎。
映像を見る前は「イメージ違う!!」と思ってました。いや、伊庭八郎の事詳しく知ってるワケではないのですが、「錦絵になる舘さん」というのが全く想像出来なかったもので(^_^;)。
が、予想に反して(すみません)、カッコ良かったです〜。
しかし、死に様には無茶苦茶ビックリ。「え、まさか。ウソだよね?」と慌ててイバハチラーAkiさんのブログをチェックしてしまいました。やっぱりあれはフィクションらしい。ほっとしました〜(^^;)。首は錦絵の代わりにはならないよーっ。

アボルダージュに関しては、Akiさんと全く同じ感想を持ちました。
船の高低差は戦いの勝敗を左右した重大なポイントで、高低差に焦りつつも必死になって飛び移る様を想像力の無い私ですらハッキリと頭に描いていたのですが、皆簡単に一斉に乗り移っちゃったので拍子抜けしました。あと、土方がガトリング砲を奪って撃ちまくってたのにもビックリ〜。あれだったら、甲鉄奪取出来ちゃいそう。
……と、想像とはかなり違っていましたが、宮古湾海戦の模様を映像で見たのって初めてな気がするので、とても興味深かったです♪

浅野ゆう子さん、かわいかったなぁ。
16歳には見えませんでしたが(^^;)、思いきりアイドルって感じでした。
「笑いすぎだぞ」と川に映る自分にツッコミを入れるシーンは、見てて恥ずかしくなりつつも微笑ましかったです。当時はああいうのがウケたのでしょうね〜。

|

« 世に棲む日日 | トップページ | 狂言の現在2008 »

コメント

はじめまして、D伯爵と申します。
以後お見知りおきを。

デヴィッド・ボウイにつられてやって来ましたが、幕末の事ばかりで驚いております(笑)
吾輩も幕末(というより歴史)は嫌いじゃないですけどね。詳しくはないけど。
吾輩にとって幕末のヒーローといえばベタですけど坂本龍馬。
少し前に龍馬役のことを言われてましたが、吾輩が連想するのは武田鉄矢。
ついでに高杉晋作は吉田拓郎(笑)

う〜ん、古いねぇ〜。

投稿: D伯爵 | 2008.06.12 02:11

YAGI節さん、寒い中、蝦夷地のビデオを見ていたのですね〜。
お疲れさまでした!

で、「五稜郭」。ツッコミどころが満載でしたでしょ?(笑)
一本木関門の土方戦死の場面なんて、泣くどころか
ツッコミどころが満載過ぎていちいちウケてしまったものvv
でも舘イバハチがカッコイイと仰って下さって嬉しいです。
今の舘さんも良い味出してますが、デビュー当時の舘さんは
本当に精悍な印象を受けるイケメンですよね♪

釜ちゃんは飲んでいた印象しかありません…(苦笑)。
いつも片手にワイングラス、みたいな(爆笑)。

投稿: Aki_1031 | 2008.06.12 13:33

「五稜郭」
いつも観たいな〜って思っているのですが、色々な方の感想を読むんでも、
評判があまりよくないので(苦笑)まだ観ていないのですが、
土方が未亡人に手を出すとか‥京都でなら花街の女100人切りでも許せるんですけど(笑)、箱館では1人でも嫌だぁぁ〜(そこは史実通りに)

アボルダージュ、観てみたいです。
ガトリング銃を撃ちまくるだなんて、凄い所を(笑)

投稿: Mini子 | 2008.06.12 22:06

お疲れ様でした。
私は時代劇チャンネルで見たのですが、印象がうすいです。
あまりに受け入れにくい内容に、記憶が拒否したのかも(苦笑)

榎本さんの志は開陽とともに沈んだという感じですね。

投稿: なつ | 2008.06.13 00:30

D伯爵さん、はじめまして。
ボウイ、お好きなのですね
当ブログのTagCloudのボウイの文字は随分小さくなってますが(汗)、私の心の中のボウイの文字は極太ですっ!! ボウイはもう別格です。何があっても一生彼に付いて行きます。
という訳で、是非ボウイについても語りましょう♪
……と言いたい所ですが、新譜も出ないし、前回の来日からもう4年も経ってるし……ネタが無いのが寂しいです(;_;)。

『Ronin』のCMはとても印象に残ってます。
でも当時は幕末には全く興味が無かったので、「幕末の映画」というより「ミュージシャンが出る映画」というイメージの方が強かったです。
こんなに幕末好きになるとは当時は夢にも思ってませんでした(^^;)。

投稿: YAGI節 | 2008.06.13 00:56

Akiさん
『西部警察』を見ておらず、『あぶない刑事』の舘さんにも特に興味を魅かれなかった私としては「舘さんのベストアクトはイバハチさん」です(^^;)。

>釜ちゃんは飲んでいた印象しかありません…(苦笑)。

きゃはは。確かに。自分でビール作ってたしなぁ。
愛之助さんみたいに乳製品作りにも燃えて頂きたかったです(笑)。
っていうか、観ながらずっと、「あぁ、これが愛之助さんだったら……」と思ってしまった私です。あ、里見さんが悪いというわけではなくて、愛之助さんを好き過ぎるという意味です〜。

投稿: YAGI節 | 2008.06.13 00:57

Mini子さん

>京都でなら花街の女100人切りでも許せるんですけど(笑)、
>箱館では1人でも嫌だぁぁ〜

全く同感ですっ!!
しかも、榎本がキューピッドみたいな事やるんですよ。理解に苦しむ〜。
相手の女性(井上ちか子)と旦那さんは二人揃って『白虎隊』に出ていた(役者は違うけど)ので、余計変な感じでした。
井上ちか子のシーン、結構ありました。土方ファンには目の毒だと思います。

投稿: YAGI節 | 2008.06.13 00:57

なつさん

>あまりに受け入れにくい内容に、記憶が拒否したのかも(苦笑)

きゃはは。わかります、わかりますっ!!
『輪違屋糸里』より受け容れがたい部分も一部ありました

「開陽が沈んで、見る影もなく落ち込む榎本」というのは小説などでも読んでましたが、ヒーロー然とした里見さんの榎本でもホント、ひどく落ち込んでましたね〜。
しかし、榎本艦隊、「どんだけ沈むんだ?」って感じ。
初めて知った時は、「船って、そんなに簡単に沈むものなのか」と驚きました。

投稿: YAGI節 | 2008.06.13 01:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 五稜郭:

« 世に棲む日日 | トップページ | 狂言の現在2008 »