五輪から野球が消えても良いかも

衝撃的なタイトル……かな？

「YAGI節って、野球好きだったんじゃないの？　なんでいきなりそんな事を」と驚かれたでしょうか？
ハイ、昨日までは「五輪から野球が無くなるなんてイヤ〜っ!!」と心から思ってました。

「じゃ日本がメダルを取れなかったから野球が嫌いになったのか？」って。
いやいやとんでもない。
メダルは取れなかったけれど、久々に内野手の魅力を堪能させてもらって、「やっぱり野球好き〜」と感じてます。
では、何故か。

どのサイトだったかわからなくなってしまったのですが、代表選出を「赤紙」と表現している方がいらっしゃってすごく納得してしまいました。
お国の為に戦う事をイヤだとは言えないし、「国の為に負けられない」という悲壮な決意で臨むなんて、戦時中みたい。
勝って当たり前、負ければ批難を浴びまくる。
「オリンピックになんて出たくないなぁ」と思う人がいてもおかしくないです。
上原投手が代表引退を口にしたというニュースを見て、思わず「長年の兵役ご苦労様」と言いたくなっちゃいました

他の競技の選手達はオリンピックに出たくて出たくて人生さえも賭けてしまう程なのに、プロ選手にとってのオリンピックはそこまでの魅力はないでしょう。温度差あり過ぎ。
そこで、思いました。

オールアマチュアに戻しちゃえばいいのでは？　もちろん、日本だけじゃなくてアメリカも韓国も全部（笑）。
ＷＢＣが出来たから言える事なんですけどね。
オールプロの真剣勝負というのを野球ファンとしては見たいんですけど、五輪もＷＢＣも両方となるとプロの負担が大きすぎると思うのです。

アマチュア選手だったら、喜んでオリンピックに出ると思います。
アマチュアっていったって、選ばれるのは将来有望なプロ候補生達ばかりだから、世界中のプロのスカウトマン達が見に来ます。選手達は自分の将来がかかっているから、それこそ必死で頑張るでしょう。「負けられない」という悲壮感ではなく、「将来の為に頑張る」という希望感に満ちた大会になるのではないでしょうか？

でも、そんな私の夢は、IOCのジャック・ロゲ会長の発言で潰えました。
ロンドン五輪では実施されない野球、その復活の条件として、ロゲ会長が挙げたのは、「メジャーリーガーの参加」だったのです。
元々、オリンピックって、アマの祭典だったのに。
「プロも出ていいよ」じゃなくて、強制かぁ

「メジャーリーガーの五輪参加」って、難しいんじゃないかなぁ。
実現したとしても、私の妄想とは真逆 これじゃ、メジャーリーガーにとっても日本のプロ野球選手にとっても、オリンピックへの招集はやっぱり「赤紙」となってしまうんじゃないでしょうか。
出たくてもなかなか出られないオリンピック、出る事に意義のあるオリンピックが、「いやいや出る場」となってしまうのはオリンピックファンとしてはとても悲しい事です。「だったら、五輪から野球が消えてもいいかも」と思った次第です。

「世界の強い奴と戦いたい。オリンピックで暴れたくて仕方ない!!」という、マンガの主人公みたいな選手ばかりが選ばれれば楽しいんですけどね。そんな選手、どの位いるのかなぁ……。