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2008.11.23

怒濤の幕末維新 特別展

観劇のついでに、憲政記念館に寄って「怒濤の幕末維新 特別展」を見て来ました。
関東在住幕末ファンのブロガーの皆さんがこぞって話題にされているので、ご存知の方も多いかな。評判に違わぬ面白い展覧会でした♪

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なんか、『篤姫』を連想させる物が多かったような気がしましたが、やっぱり大河ドラマを意識しているのでしょうね。生嶋の密書なんて、大河ドラマやる前だったら興味を持つ人は極めて少ないような気がするし。
あ、ドラマでは「幾島」という表記でしたね。でも「篤姫付の老女」って書いてあるから同一人物の事だと思います。

他にも、島津斉彬や堀田正睦や大久保利通の書状とか、井伊直弼や松平春嶽の和歌とか、徳川斉昭の書とか、安政の大獄の前の処罰予定者リストとか、和宮の懐剣とか、徳川慶喜の陣羽織などなど、思わずドラマを連想してしまう物多数。そして、妙に岩倉具視グッズが充実してました。岩倉グッズを見ると、拳を握り締めてしまうのは何故だろう。岩倉が孝明天皇から下賜されたという脇差を見てガックリ来てしまったのは何故だろう…。なんか、岩倉には屈折した感情を持ってるみたいです、自分(^^;;;;)

個人的に心魅かれたのはやはり永倉新八の『浪士文久報国記事』!!
ちょうど池田屋事件の事が書いてあるページの部分が開いてあって、「沖田」や「近藤」「藤堂」という字が目に飛び込んできました♪ 行書なので、他はよく読めません。本で全文読んでいるにも関わらず。

あとはやはり泣血氈(きゅうけつせん)でしょうか(涙)。
おそらく、白虎隊関連の博物館で前に見た事があると思うのですが、「新選組には興味あるけど白虎隊には興味ない」という時代に見たので、ピンと来てなかったんです。会津好きとなった今見るとホント胸に迫る物があります……。
赤い物を連想してましたが、ベージュっぽかったです。退色したのかな?

胸に迫るといえば、倒幕の密勅も!!
「これの為に、様々なドラマが生まれたのか……」と物思いに耽ってしまいました。
ただの紙切れなんですけどね。こんなに重い紙切れもそうそう無いわけで……。

そして東征軍旗。これは錦の御旗とは違うのかな? 「錦」って感じではなかったけれど、菊花が大きく描かれていて、やっぱり「官軍」という事を大いにアピールする旗のようです。これもただの布切れだけれど、こんなに重い布切れもそうそう無いわけで……。

面白かったのは高杉晋作のノート。
開いてあったページには大砲の絵が描かれ、「アルムストロン」って書いてありました〜。アームストロングは「Armstrong」と綴る筈ですが、「r」を発音していたのかな。「十二ポンド」とか書いてあって、「さすが国際派(攘夷派だけど)の高杉」って思いました♪

高杉といえば、吉田松陰(^^;)。
松陰の書もありました。思わず「松陰先生……」とつぶやいてしまいそうになった私は、それでも佐幕派ですっ!!

佐幕派としては、彰義隊の隊旗とか、上野の黒門から採取された銃弾にも心魅かれました。原田左之助の顔をかすめた銃弾かも〜(>_<)。

……って、もう書き出したらキリがないです。
ホント、色々あって虜になりました。
こんな素晴らしい展示が無料で見られるなんて、ありがたい事です。
近くにお住まいで未見の方、行かなきゃもったいないですよ〜。今月28日までです。

そうそう、20分位のビデオ上映もありました。
私の横に座った人、昼間っからお酒のニオイをさせていたので嫌な予感がしたのですが案の定、10分もしないうちに大イビキです。耳元でやられて参りました〜。
ビデオ見る前のお酒は控えて下さいね(^^;)。

憲政会館の近くには井伊邸の跡地がありました。ここには井伊家の前には加藤清正が住んでいたそうです。加藤家は清正の死後、改易になっちゃったのですね〜。

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そして、井伊直弼が暗殺された桜田門はここからたった600メートルの距離の所にあるのです。

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コメント

こんにちは。
「怒涛の幕末維新 特別展」すごく面白そうですね!!
全く知りませんでした。
時間があったら見に行きたいけど28日までですか・・・う〜ん行けるかなぁ。
岩倉が孝明天皇から脇差を下賜されてたなんてちょっとショックです。
岩倉グッツを見ると拳を握り締めてしまう気持ちよく分かります!!
桜田門も近いんですね。桜田門もまだ行ったことないんですよ〜。

投稿: みつば | 2008.11.24 15:59

その内、絶対に会津に行くぞぉ〜って思っているのですが、
泣血氈は必ずみたい1つです。それも展示されていたんですね。。。
まじかでみたら、涙が出そうです(涙)

投稿: Mini子 | 2008.11.24 19:28

みつばさん
こんにちは♪

脇差は、和宮降嫁の尽力に対するご褒美(?)みたいです。
つまり、倒幕に傾く前の物なので、文句は無いハズなんですが、それでもつい、「岩倉にこんないい物あげちゃったんですか〜」と思ってしまいました

>拳を握り締めてしまう気持ちよく分かります!!

うう、ありがとうございます〜。
『篤姫』の片岡鶴太郎さんも、上手い具合に憎らしさを醸し出してますよね〜(笑)。

投稿: YAGI節 | 2008.11.24 23:35

Mini子さん
泣血氈だけでも泣けるのに、側に例の会津降伏時の錦絵が飾ってあるのですから、もうヤバかったです〜
でも今の会津は「悲しい場所」というよりも、何度でも行きたい「ステキな場所」かな。
3度行きましたが(うち1度は新選組好きになる前)、また行きたいです〜。

投稿: YAGI節 | 2008.11.24 23:36

怒涛の幕末維新、よかったですよねー♪
全国から選りすぐりの品を集めてあるし、
なにせお値段が庶民に優しいvv

>妙に岩倉具視グッズが充実
ま…“憲政”なので致し方ないかと(苦笑)。
高杉ノートは最高でした!
詩歌は素晴らしい才能を持っているのに、
絵はヘタだったんだ…ということが分かりました(爆笑)。

投稿: Aki_1031 | 2008.11.25 13:23

こんばんわ。

自分はブログで話題にはしたものの、実はこの三連休に
ヘタレてしまって見に行けて無いんです!
でもYAGI節さんのこのレポ見ると面白そうだな〜。
なんとか時間を作って駆け込む所存っ。。。

泣血氈、10月に会津の鶴ヶ城見た時も退色してるのかな、
って感じの色あいでしたよ。

投稿: 華乃子 | 2008.11.25 21:40

Akiさん

>ま…“憲政”なので致し方ないかと(苦笑)。

うわっ、そういえば、そうでしたね。そんな事すっかり忘れてましたぁ(^^;)。

>絵はヘタだったんだ…ということが分かりました(爆笑)。

ははは、言っちゃいましたね(笑)。
ドラマでは剣術だけでなく、書も久坂と張り合っている設定でしたが、あのノートを見る限り、字もそれ程キレイとは……。
でもとってもステキなノートでした♪

投稿: YAGI節 | 2008.11.26 17:07

華乃子さん
あらっ、行かれてなかったのですね。可能であれば、これからぜひっ♪
しかし、あと平日しか残ってないのですよね……。

>退色してるのかな、って感じの色あいでしたよ。

そうでしたか…。
長いようで短いような、短いようで長いような年月が流れてますから、色も変わるのですね〜。

投稿: YAGI節 | 2008.11.26 17:08

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