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2009.01.05

茗荷谷の猫

今年最初に読んだ本は木内昇さんの新刊『茗荷谷の猫』。
1日で読んでしまいました。
「実家でやる事がなくなったら読もう」と思って持って行ったのに、まさか元旦に読み終わってしまうとは。

木内昇さんといえば、新選組を題材にした2小説(『幕末の青嵐』『地虫鳴く』)で私の心を鷲づかみにした方。
どちらも、「好きな新選組小説ベスト5」に入れている位好き(『幕末の青嵐』はベスト1)なので、この新刊を読むのも楽しみにしていました。図書館で予約したら30人待ち位だったかな。やっと読む事が出来ました。

茗荷谷の猫もっとも、これは新選組の話ではありません。御家人株を売った人の話は出て来ましたが、明治から昭和初期の話がほとんど。当時の文豪が書いた小説を読むことはあっても、現代の作家さんが書いた昭和初期の日常を舞台にした作品というのを読むのは初めてかもしれません。

仕事に対する思いが綴られている物が多かったです。
植木職人・イモリ黒焼屋・靴磨き(と闇商売を行う人)・画商(と画家)・映画館支配人(と映画監督を夢見る青年)・借金取り(と小説家)、そして無職など。
木内さんは『東京の仕事場』なんていう本も出しているようなので、仕事に対して思う所が色々あったのかな。

読後の感想は、
「やっぱり、木内さんってスゴイなぁ」
でした。
さすが、私の見込んだ人(違)。

新選組の小説は、「自分が新選組好き」という前提があるから楽しめたのかもしれません。
「山ほどある新選組小説の中で一番面白い」と思えるのだから、それだけでも十分スゴイのですが。
司馬遼太郎さん・池波正太郎さん・浅田次郎さんなど錚々たる作家さんと比べても「一番」と思えたのですから(あくまで自分の趣味ですが)。
しかし、新選組と関係ない話でも、さり気なくすごかった。

「あ〜、面白かった!!」という感覚とはちょっと違います。
「気に入った、大好き!!」という感じでもありません。切ない話が多かったし。途中、ちょっと眠くなったし(爆)。
でも、何ともいえない不思議な世界が広がっていて、雰囲気を楽しめるというか……途中からその世界に引き込まれてしまうのです。うーん、それは特に変わった世界というわけではないのですが、さり気なく不思議。
だめだ、言葉では表現出来ません。興味ある方は読んでみて下さい。←簡単に説明を諦めるヤツ

『幕末の青嵐』を読んだ時から思ってましたが、木内さんのセンス、羨ましいです……作家さんに向かって素人が言う言葉ではないですけど……なんだかとっても羨ましく思いました。

木内さん、好きだなぁ。

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