東西狂言の会09
「東西狂言の会」を見て来ました。
「東西狂言の会」というタイトルを付けようとして、ふと考えました。
「このタイトル、既にこのブログで使っちゃってるじゃん」
そう、2度目なのです。
野村萬斎さんのファンになったのは、去年の今頃でした。
テレビドラマの『鞍馬天狗』を見て、「カッコいいかも」と思い、
生で狂言を見てちょっとだけ親しみを感じ、
『にほんごであそぼ』を見て完全にノックアウトされたのは、以前にも記した通りです。
最初に萬斎さんを生で見たのは府中の森芸術劇場でした。
しかし、あそこは現在改修工事中。萬斎さんが来るのは夏までお預けのようです。
次に見たのが「東西狂言の会」で、「(萬斎さん絡みの)同じイベントの2回目」というのを今回初めて経験したわけです。
いや〜、1年かぁ。
この年になると1年なんて「あっ」という間で、「うわっ、もうあれから1年経っちゃったの!?」なんて驚く事が多いのですが、今回は違います。
「まだ1年しか経っていなかったのか」という、私としては珍しい感慨を噛みしめています。
それは、萬斎さんにハマり過ぎたからでしょう。
「あんなに幾つものイベントを見て、あんなに幾つもの映像を見て、本も何冊も読んだのに、まだ1年なのか」という感じ。
「1年でこんなに見ちゃったのか」というべきか。
これからは「2度目」というイベントが増えるのでしょうね。
実家の母に「自転車借りていい?」と聞くと、こんな展開になってしまいました
母「いいけど、どこ行くの?」
私「三鷹」
母「何しに?」
私「遊びに」
母「どこに?」
私「だから三鷹だってば」
母「三鷹のどこ? 駅じゃないでしょ」
私「どこだっていいじゃん……三鷹公会堂」
母「何見るの?」
私「……狂言」
母「やっぱり。隠す時は悪い事する時だ」
狂言見る事、悪い事じゃないと思うんですけどーっ!!
もったい付けた私も私ですが。
途中で近藤勇の生家跡や近藤の墓のある龍源寺の前を通ります。
ここの写真は何枚も持っているにもかかわらず、思わず写真撮影してしまう私。
高校時代は毎日通った道ですが(通学路)、素通りしてました。当時は新選組のファンになるなんて、夢にも思っていなかったんです。
お墓は門をくぐらなければ見れないので今回はパス。門前にある胸像を見ながら、「近藤さん、天狗殿の化けっぷりを見てまいります」と挨拶(嘘)。
……と、くだらない前置きが長くなりました。
感想行ってみます。
◆解説/野村萬斎
萬斎さんが解説だと、すっごい得した気分になっちゃう私です♪
今回はオーソドックスな解説でしたが、時事ネタが多かったかな。
たとえば『鬼瓦』は参詣に行ってお堂を見学するお話なんですが、「(見学をする時に)皆さんは、入っちゃいけない柵を乗り越えたりはしないと思いますが……」なんて言ってました。会場バカウケ(^^;)。
『隠狸』も太郎冠者が酩酊してボロを出しちゃう話だし……N前大臣がこの会場にいたらどんな顔をするのかと思いました。
もっとも私が個人的に一番盛り上がってしまったのは、萬斎さんが「鬼瓦から何を連想しますか?」とおっしゃった時でした。
『新選組!』ファンだったら、ここは勿論「近藤勇!!」ですよね(笑)。
しかも、近藤の胸像見たばっかりだったし〜。
いえ、私は近藤と鬼瓦が似てるなんて思いませんよ。でも、佐久間象山の「近藤=鬼瓦発言」は忘れる事が出来ないのであった。
「天狗様が『鬼瓦』とか言ってる〜」と、『新選組!』と『鞍馬天狗』がどうやっても抜けない私でした。
そういえば、鬼瓦と三つ巴の紋はセットの事が多いような。
「厄除け(鬼)+防火(水=巴紋)」という事みたいですね。
そう考えると「近藤(鬼瓦)+土方(左三つ巴)」って、京の治安を守るには最適のコンビじゃないですかっ!!
◆鬼瓦(おにがわら)/茂山千作・茂山千三郎
私が鬼瓦から連想したのは近藤勇とオードリーの春日さんでしたが(爆)、主人公の大名が連想したのはなんと奥様でした(^^;)。象山先生よりヒドいーっ
でも、その鬼瓦のような(失礼)奥様の事を恋しがって泣かれては、憎めません。
◆隠狸(かくしだぬき)/野村万作・野村萬斎
主(あるじ)役の萬斎さんって初めて見たかも。
最初は万作さんより萬斎さんが威張っている事に違和感がありましたが、見ているうちに馴れました。
万作さんのおトボケって、やっぱり好きだし、ほんのりイジワルな役は萬斎さんに似合うし、良いキャスティングなのかも知れませんね。さすがに息はピッタリ。舞いも素敵でした。日本の伝統芸能の踊りは苦手とか言ってる私ですが、萬斎さんの踊りは大好きだなぁ。
「大狸」の小ささにはウケまくり。狂言らしいというべきか。しかもクタクタで、あれは狸汁にしてもおいしくなさそう(笑)。
◆仁王(におう)/野村万之介・石田幸雄・高野和憲 他
以前、「人気があって、よくやらされるけど、あまり好きじゃない」みたいな事を萬斎さんがどこかでおっしゃっていたのはこれの事だったような気がします。確かにじっとして顔だけで笑わせるのは大変そうです〜。
しかし、近々、これの萬斎さん版も見る予定。どうなるか、そちらも楽しみです。
この東西狂言の会、次回は10月との事。
この公演は大人気らしく一般でチケットを取るのが大変なので(発売初日の早い時間に取ったけれど後ろから2列目でした)、年に2回やるなら三鷹市芸術文化振興財団友の会に入っちゃいたい気もするのですが、ただ単に次回は10月にやるというだけで、引き続き年1ペースなのであれば、年会費払ってまで入りたくないし……悩む所です。
| 固定リンク
コメント
wow!you saw 萬斎 again!
投稿: onmyouji | 2009.02.23 09:30
Yes. 萬斎 has been performed in Tokyo half the time.
投稿: YAGI節 | 2009.02.24 00:23
私、龍源寺って確か1回しか行ったことがないんです。
あそこはちょっと苦手・・・と言うのも調布からバスで行ったのですが龍源寺の裏?!だったかな近くに大きな公園みたいのありますよね?!
あそこを通り抜けて行ったのですが公園前でバスを降りた瞬間から大嫌いなカラスがいっぱい(~_~;)
あの中を通るのがとても怖くて足が遠のいちゃってるんです・・・
あの辺りめちゃくちゃカラス多くないですか?!
鬼瓦と聞いて私も思わず春日を連想(笑)ちょっと前までは迷わず近藤さんだったはずなのに〜(~_~;)
投稿: dandara | 2009.02.25 12:22
dandaraさん
私もカラス苦手です
でも裏から行った事ないので、カラスがいる事は知りませんでした。
そんな事になっていようとは〜。
三鷹発だと「竜源寺」というバス停があるので、そちらから行くと目の前なんですけどね〜。
京王線だったら、やはり調布経由が便利ですよね。
その場合は、大沢公会堂(分岐点)で下車して、停留所1つ分余計に歩くっていうのは如何でしょう?(10分位)
ただ、長い坂道なので帰りは大変かも。
>ちょっと前までは迷わず近藤さんだったはずなのに〜
きゃー、忘れないで下さい〜!!
いや、「近藤=鬼瓦」なんて、忘れてあげた方が親切か(^^;;;;)。
投稿: YAGI節 | 2009.02.25 16:15
YAGI節 san, Mansai's performance in Beijing is not public shown,so no tickets to sell in China. >'<
投稿: onmyouji | 2009.03.05 09:34
onmyouji san,
That's too bad.
I heard there is a tour leaving from Japan to Beijing for Members of the 万作の会(fan club). I'm not a member.
投稿: YAGI節 | 2009.03.06 01:32
We contact the responsor,they said need to meet the 万作の会 demand in advance
投稿: onmyouji | 2009.03.12 09:45
I'm impressed. You are aggressive.
投稿: YAGI節 | 2009.03.14 00:26
hi yagi~I don't know how to find your reply in your new blog now~@@~
投稿: onmyouji | 2009.05.30 17:30
Hi onmyouji, Welcome to my new blog.
Thank you for your trouble.
投稿: YAGI節 | 2009.05.31 17:32