茂山千五郎さん講演会

「笑いの歴史が見えてくる　お豆腐狂言　茂山千五郎家〜名門400年の歴史と現在〜」という無料（嬉しい♪）の講演会があったので行って来ました。

千五郎さんといえば、先月の「新春名作狂言の会」で見たばかり。
２ヶ月連続で拝見する事になろうとは〜。

野村萬斎さんの本を読んだり、お話を聞いたりして、野村家の事はいくらかわかってきましたが、茂山家の事は殆ど知らなかったので、興味深く聴いてきました。

茂山家といえば京都ですが、彦根藩お抱えになっていた事もあったのですね〜。
彦根藩といえば、井伊直弼。
「千五郎」という名は世襲ですが、正しくは「千吾」だったものを井伊直弼が間違えて「千五郎」と呼んだ事からそのまま「千五郎」になっちゃったのだそうです。
その井伊直弼は桜田門外の変であんな事になり、初代千五郎さん（九世）は京都へ逃げ帰ったそうです(^^;)。
しかし、蛤御門の変で、家が燃えてしまったとか。幕末好きとしては思わず手に汗握ってしまう展開でした。
井伊直弼が、能楽好きだという事は知ってましたが、なんと狂言を作るなんて事もしていたそうですよ。

茂山家の歴史のお話の後は、茂山家にある狂言面をスクリーンで見せてくれました。
とーってもたくさんの面を説明付きで見れて面白かったぁ。
「使うとよくない事が起こる」なんて不吉な面もありました。怖っ（今は使っていないそうです）。

１時間位のお話が終わった後、「５分の休憩の後に、語りを見てもらいます」なんて言われました。私は「スクリーン映像を見るのかなぁ？」と思っていたのですが、なんと、実際に千五郎さんが『那須語』をやってくれました!!　これで無料とは〜。なんかとっても得した気分。
それ迄はマイクを使ってお話されてましたが、語りの時は地声。すごく迫力ありました。
ただ……この語りはやっぱり難しいですね(^^;)。
萬斎さんの物（和泉流は『奈須与市語』）も見た事がありますが（あれはカッコ良かったなぁ）、あの時はよくわからず、ただぼーっと萬斎さんに見とれ、声に聞き惚れているだけでした(爆)。あれから１年近くが経って、少しは理解力が進歩していても良さそうなものですが……変わってなかった……。

この後、質疑応答タイムが設けられたのですが、次の予定があったので、慌てて会場を後にした私でした。今日は濃い一日だったのです。to be continued...