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2009.04.26

赤い城 黒い砂

舞台『赤い城 黒い砂』を見て来ました。
記事をアップするのが遅れましたが、観劇日は4/22。
カメラが入っていたようです(場内放送で言っていた)。
いつどこで放送されるのかな?

Nisseiお目当ては主演の片岡愛之助さん
初めての洋物という事で興味津々で「絶対見に行こう」と楽しみにしていました。
が、シェイクスピア作品(『二人の貴公子』より)と知って一気にテンションダウン……。

私、シェイクスピア苦手なんです~。
どうして、皆さん、シェイクスピアが好きなんだろう。
どうしてすぐシェイクスピアをやりたがるんだろう。

そういえば、そういう話をポロッとしてしまったら、ある人に「私もシェイクスピア苦手」と同意され、「シェイクスピアが好きなのは男性だけなんじゃないの?」と言われました。
それはちょっと極端かも知れませんが、実は案外シェイクスピア苦手な人って多かったりするのかな?
でも、「シェイクスピア苦手」なんて言うと、「センスない」と馬鹿にされそうで、あまりおおっぴらには言えないとか……?

と、テンションは微妙ながら、日生劇場はB席だとチケット代がリーズナブルなので、行ってきました。

最初の数分で「これは意外とイイかも」という予感が。
「見ているうちにだんだん面白くなる」というケースはよくありますが、最初の数分でこんな感覚を持つのは私にしては珍しい事です。

まず冒頭の台詞に共感しまくり。
いきなり子供の頃の自分の事を言われちゃったみたいで(^^;)。

よく「知らない事は罪」なんて言いますが、「知らなかったからこそ罪を犯さずに済む」という事もあります。
私は親の言う通りに行動していた「良い子」だったと思いますが、決して根が「良い子」だったワケではなく、それ以外の選択肢を知らないというか、考えられないだけだったと思うんです。

……って、これだけじゃ何の事か伝わらないと思いますが、このお芝居では、最初に身近な例を挙げて、「よその国の架空の話」ではなく「誰にでも起こりうる事」という感じにしてくれていました。おかげでスッと世界に入り込む事が出来ました。

赤と黒を基調としたビジュアルは美しいし、ドラムを効果的に使った効果音はいいし、愛之助さんが登場する前から「これは当たりかも♪」と思えました。

あと、私はシェイクスピア作品によく出てくる「気の強い悪女」というのが苦手なのですが、今回はそれが無かったのも助かりました。
黒木メイサさん演じるナジャは、気は強いし剣も強いのですが、同じく愛之助さん出演の『浪花の華〜緒方洪庵事件帳~』の右近(栗山千明さん)のように凛々しくカッコ良かった。
声はちょっとドスがきいてる感じで、雰囲気あったなぁ。
男勝りの女性を演じるのって、意外と難しいんじゃないでしょうか。黒木さんや栗山さんは好例ですが、好きになれなかった例って数多ありますから(誰とは言えない )。

ナジャの姉は意地悪キャラでしたが、立場が弱く、強くなりきれない感じで、憎めませんでした。

途中からは「狂気」「悪」などの、シェイクスピアお馴染みの空気が充満して、ちょーっとキツかったのですが、それでも今迄見たシェイクスピア作品の中では一番好きかも。
原作が好きというより、多分演出が好きなんだと思います。シェイクスピアの私の苦手な部分をうまい具合に薄めてくれたような気がします。
原作を読んでいないので、断言は出来ませんが。

すぐに新選組と照らし合わせてしまう癖がある私は、中村獅童さん演じるカタリと沖田総司がダブって見えてしまいました。
一回剣を交えただけのナジャに恋い焦がれるカタリは、強い敵を求める沖田のよう。ナジャが中村半次郎や岡田以蔵(作品によって沖田のライバルは異なる)に思えました。
剣での戦いを愛しつつも、葛藤の末新兵器を求めるカタリの様からは「剣の時代は終わった」と言った土方歳三の変遷を連想し、「死んで行く相手の顔が見えない戦争なんて」と嘆くシーンでは、「『風光る』の沖田もそんな事言ってたな~」なんて連想してしまいました。剣で人を斬り、その死に顔を見るというのはとても大変な事で、勝利と引きかえに重い物を背負う事になりそうですが、最先端の兵器でボタン一つで殺してしまうというのでは、人の命も、罪の意識も軽くなってしまう感じで、そういう事も恐ろしいと思います。

獅童さん、捨助(『新選組!』)みたいなシーンもありましたけどね(笑)。

愛之助さんは、洋装似合います~。
日本の古典芸能をやっている人なのに、日本人離れして見えました。
見た目はカッコ良かったんですが、悪役だったので「ステキだった」とは言い難い
大好きな野村萬斎さんの事も、シェイクスピア作品だと好きにはなれないんで、愛之助さん云々というよりも、ひとえにシェイクスピアのせいです。

今回のチケットは友人に取ってもらったのですが、こんな封筒で送ってくれました。
なんと、この公演のチラシで作った封筒です。嬉しかった♪

Futo_2

Futo2

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コメント

かっこいいタイトルですね。シェイクスピアですか。
やはり、演劇好きな人にとっては、シェイクスピアって神様っぽい存在なのかもしれませんね。
それにしても豪華なキャスト。
黒木メイサさん、目がすごく凛々しい人ですね。

投稿: 桃源児 | 2009.04.27 19:50

桃源児さん
もとのタイトル『二人の貴公子』より舞台のタイトル『赤い城 黒い砂』の方がかっこいいですよね♪

>シェイクスピアって神様っぽい存在なのかもしれませんね。

(裸の)王様レベルではなく、神様ですか。
ますます「苦手」なんて言いづらい~(笑)。

黒木メイサさん、目ヂカラありますね~。

投稿: YAGI節 | 2009.04.28 00:57

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