« 新選組時計 | トップページ | エリザベート(宝塚版) »

2009.07.18

野村万作・萬斎狂言の会

先日、野村萬斎さんの公演のチケットを買う時に優先している事として、
「萬斎さんのトークがあったり」、「チケット代が安かったり」、「演目が初見の物である事」
などを挙げましたが、この3つを全て満たしてくれる素敵な公演があったので見て来ました。
7/15に行なわれた、新宿文化センター開館30周年記念 野村万作・萬斎狂言の会です。 後方だったとはいえ、中央の1階席でたったの\3000。嬉しすぎます。本当にありがたい。
これは誰がエライのでしょう? 新宿文化センターさんですか? 万作さんですか? 萬斎さんですか? 森崎事務所さんですか? わからないけれど、本当にありがとう!! これからも、ぜひぜひ、こんなイベントを企画して下さい~。
……って、そういう事はアンケートに書いてくれば良かったですね(^^;)。

それでは、感想行ってみます。

Photo◆レクチャートーク/野村萬斎
この日は無茶苦茶暑かった~。しかも開演ギリギリに会場入りした私は、萬斎さんが出て来ても、まだ汗が引きません。不快感があったのですが、「狂言を見て涼やかな気分になって下さい」みたいなタイムリーな事を言われて、一気に爽やか気分になりました(笑)。
冷房が効いてきたというのもあるんですけどね、萬斎さん見ると気分良くなっちゃいます~

英語がお得意で、よくカタカナを使う萬斎さんですが、この日は「ドメスティック・バイオレンス」という言葉が出て来ないという一幕が。「『家庭内暴力』って英語で言いたかったんですが、もうろくして……」などとおっしゃって笑わせてくれました。

この日の萬斎さんは、お馴染み黒紋付袴姿。ん~、やっぱりあの出で立ちがあんなに似合う人は、萬斎さん以外思い付かない~。
いや、途中で、「能(楽師)の動きはこういう前後の動きが多く、左右の動きは少ない」と軽く実践しながらお話をされたんですが、そのちょっとした能の動きが無茶苦茶キレイで、「あぁ、この動きは黒紋付袴姿だからこそ、カッコ良く見えるなぁ」なんて見とれ、惚れ直してしまったのでした

◆二人袴(ふたりばかま)/野村万作・野村万之介・月崎晴夫・高野和憲
『新選組!』では「壬生浪士組の面々がお殿様の前に出るのに羽織を持っていなくて、八木さんに借りたはいいけれど、皆同じ家紋の物を着る羽目になっちゃう」なんてシーンがあり、部外者が見たら笑っちゃうような場面でしたが、こちらは袴です。しかも、2人いるのに、袴は一つしかないっ!! 改まった場では、色々大変ですね(^^;)。
そういえば「二人羽織」は「ににんばおり」って言いますが、この「二人袴」は「ふたりばかま」と読むそうです。

普遍的で誰が見ても笑えそうな、超単純だけど、面白い曲です。
ちょっとドリフターズのコントを連想しました。こんな感じの物、ありそう。

「婿が長袴を着けた事がない」という設定で、穿き方を教わるシーンがありましたが、思わず私も「へ~、長袴って、ああやって着けるのか~。ああいう構造になっていたのかぁ」と興味津々で見てました。

◆髭櫓(ひげやぐら)/野村萬斎・石田幸雄・野村万之介 他
『二人袴』が「ドリフターズ」なら、こちらは「もう中学生」?
「たとえ強い男の子でも、団結した大勢の女の子には負けちゃうんだねっ。タメになったね~、タメになったよ~」という言葉が聞こえて来そうでした(^^;)。
萬斎さん扮する暴力夫(?)が、大事なお髭を守る為に櫓(やぐら)を構えるのですが、その櫓のかわいさといったら!! その小道具から「もう中」の工作を連想してしまったんです。「もう中」の工作より精巧とはいえ、オモチャみたいな物です。それを首から下げて大まじめに演技するのが面白すぎっ!! 何も守れそうにない、おままごとのような櫓なのに(?)、この夫、強いです。途中までは善戦します。
レクチャートークでは萬斎さん、「殺陣が出て来ますが、カッコいい殺陣ではありません。カッコいい殺陣は、能や時代劇に任せて、この狂言では面白い殺陣です」みたいな事をおっしゃってましたが、なかなかどうして、結構この殺陣もカッコ良かったですよ……首に櫓のオモチャをぶら下げてる事を除けばね(爆笑)。
そんなおトボケ殺陣のバックで歌われているのが、大まじめな謡っていうアンバランスさもたまりません

櫓より大きいというありえない巨大毛抜が出て来るのですが、これも「『もう中』が喜びそう」と思ってしまいました、なんとなく。私は「もう中」ファンではないし、彼の趣味とか全く知らないのですが、「この狂言を見せてあげたい」と思ってしまったのでした。
ちなみに歌舞伎十八番の一つ『毛抜』にも巨大毛抜が出て来ます。ストーリーは全く違いますが、あの小道具は狂言からパクったのかな~?

それにしても、先日見た『博奕十王』の閻魔様といい、今回の夫といい、最後が可哀想。弱い者が強い者をやりこめるのはスカッとする筈なんですが、この夫の暴力がそれ程ヒドイ物には見えなかった(打擲って事にはなってるんですが)事と、髭をホント大事にしている事がわかったので、その髭を全部抜かれちゃうのはちょーっと気の毒な感じがしました。
これ、別に「萬斎さんの髭なら、喜んで手入れしてあげるのに~」という萬斎びいきの心から出た発言ではないですから……多分
とか言いつつ、私も髭はあんまり好きじゃありません(爆)。

|

« 新選組時計 | トップページ | エリザベート(宝塚版) »

コメント

ドリフやもう中を思い出してしまう狂言って何だかとっても面白そう♪
狂言の時の面白い殺陣というのも見てみたいなぁ。。
私、数年前に歌舞伎のチケットをもらって一度だけ観に行った事があるのですがそれが「毛抜」でした。巨大毛抜確かに出て来ました~(笑)

投稿: dandara | 2009.07.19 23:14

dandaraさん
当ブログに来て下さってる方の中で、もう中をご存知の方って「dandaraさん位かな~」と思っていました。
反応して頂けて良かったです♪

ドリフはともかく、『髭櫓』からもう中を連想するのは私だけかも知れません~(^^;)。
でも本文には書きそびれましたが、時間の流れがゆったりしている点も同じかも。
もう中を急かしたらイケナイ感じ、するでしょ?

『毛抜』、ご覧になってましたか!!
インパクトありますよね、あの大道具みたいな小道具(笑)。

投稿: YAGI節 | 2009.07.20 00:34

I called 万作の会,they said oversea member was impossible,what a pity!

投稿: onmyouji | 2009.07.25 21:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 新選組時計 | トップページ | エリザベート(宝塚版) »