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2009.07.04

狂言劇場その六B

昼にアップした話の続きですが、今度は5日前の話です。

Kyogen225日のチケットが取れなかったので、渋々別の日のチケットを取った事は先に書いた通りです。今回はポストトークは諦めていたのですが、世田谷パブリックシアター オンラインチケット会員メールマガジンに、こんな事が書いてありました。

「6/29(月)急遽決定!『狂言劇場 その六』ポストトーク。
  出演:野村萬斎/フェルッチョ・ソレーリ」

「きゃ~」と狂喜した私。
29日って、私がチケット取った日なんです~っ!!
という訳で、聴けないと思っていたポストトークを、2度も聴けちゃう事となりました♪

それでは、行ってみて感じた事を書いてみます。

この日はBプロです。

◆清水(しみず)/野村万作・深田博治
水を汲みに行くように命じられた太郎冠者が面倒臭くて行きたくないばっかりに主人を騙すお話。怠け者のとんでもないヤツですが、万作さんが演じると憎めません。それに鬼に化けて言う事が、「蚊帳をつってやれ」だなんて……。太郎くん、苦労してたのね(^^;;;;)。

◆博奕十王(ばくちじゅうおう)/野村萬斎・石田幸雄 他
これは狂言ならではの、ほのぼのとした(?)お話ですね。
たとえばテレビ時代劇だったら、「やいやい、イカサマも大概にしろぃ!!」みたいに斬り合いにでもなりそうな状況ですが、ここでは閻魔大王ともあろう方(笑)が、イカサマに気づかず身ぐるみはがされて、おまけに博奕打を極楽に案内するのです。人が好いにも程があります。いや、閻魔大王は人ではないかな?

これもAプロの『雷』のように2つの舞台を使って、極楽と地獄を現していましたが、極楽に行き光に包まれる萬斎さんと『六道輪廻』のユッダがダブって見えました。っていうか、閻魔大王が博奕をする所は、ほぼ同じですね。

しかし、博奕に負けてションボリする閻魔大王&鬼がトボトボ退場する姿はとてももの悲しかった。極悪非道の閻魔大王が身ぐるみはがされるなら喝采もしますが、この閻魔は特にイヤなヤツでもなく、ホントにお気の毒な感じなのです(涙)。

◆ポストトーク/野村萬斎、フェルッチョ・ソレーリ
ソレーリさんとは、ミラノ・ピッコロ座来日公演『アルレッキーノ 二人の主人を一度にもつと』で主役のアルレッキーノ役をやる方。イタリア最高の喜劇俳優として尊敬を集める存在だそうです。
これはイタリアの伝統的な仮面喜劇(コンメディア・デッラルテ)を現代によみがえらせた物ですが、狂言と通じる部分もあるとの事。
「狂言劇場その六」のプログラムは、ピッコロ座の公演を意識して、面を使う物や二人の主人を持つ物を選んだそうです。

今回はピッコロ座が来日して世田谷パブリックシアターで公演をしますが、9月には「万作の会」がイタリアに渡りピッコロ座で狂言をやるそうです。

この日の萬斎さんは、あさぎ色(新選組ファンにとっては水色はあさぎ色です)と紫と白のストライプの半袖シャツ姿。25日とは打って変わった涼し気でラフなスタイルでした。足元はやっぱり足袋。ソレーリさんも足袋。外国の方にとって足袋の履き心地はどんな感じなのでしょう?

萬斎さんのトーク時の座り位置は25日は上手、29日は下手。決まり事とかよくわからないのですが、話を聞く側の人が下手という事になるのかな。……その割には、萬斎さん、ご自身の事もたっぷり話してましたが(笑)。

コンメディア・デッラルテは狂言と似ている部分もあるけれど、即興劇である所が狂言と違うのだそうです。ただ、「『博奕十王』のサイコロの目は即興」と萬斎さん。
あと、狂言の面は木だけれどコンメディア・デッラルテの仮面は革製だとか、
狂言の面は先祖から受け継ぐ物だけれどコンメディア・デッラルテの仮面は個人の物で、靴を作るように自分に合った物を作る、なんて話をしていました。

アルレッキーノと太郎冠者の比較もしていました。
アルレッキーノは子供の心を持っているそうですが、子供っぽい故に色々な騒動を巻き起こしてしまうようです。
「お話を聞いてると、ややこしい、『ややこしや』を連想しますが」みたいな事を萬斎さんはおっしゃり、「ややこしい」の言葉の由来の話へ。
なんでも「ややこしい」は「ややこ(子供)」が語源だとか。思わず「ほ~」と声を出す観客(笑)。通訳の方は『ややこしや』が人気という事をちゃんと訳してくれたかな?

他にも色々おっしゃってましたが、なんせ5日前の事なので(汗)、かなり忘れちゃってます~(またか)。
長文になったので、この位にしておきますね。

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