渡辺多恵子トークショー

先日キャラメルボックスの『風を継ぐ者』を見に行った話をアップし、新選組関連の漫画の中で一番好きな作品が『風光る』である事を告白(？)しましたが、その作者である渡辺多恵子さんとキャラメルボックスのトークショーを聴きに行ってきました。

いや、トークショーだと思って行ったんですが、意外な趣向が色々とあって、予想していた物とは全く違いました。面白かったです♪

渡辺さんは、あまり公の場には出ない方だそうです。「顔出しNG」とか（でもキャラメル関係の物には出しているとか？）。
司会進行を担当した加藤昌史さんは「渡辺先生の顔を見た事は言わないで下さい」なんて冗談っぽくおっしゃってましたが、別にシークレット・トークショーというわけでもないし、加藤さんのブログには詳細な記録が載ってましたし、多くのブロガーさんもネタにされていたので、私も書いちゃいますね。

まずはキャラメルボックスの皆さんと渡辺さんとの関係について語られました。
馴れ初め的なお話から現在に至るまで。
なんと、上川隆也さん（最近退団が発表されましたね～）が渡辺さんに発した第一声は、

「ボク、（渡辺さんの）単行本全部持ってます」

だったそうです。
高校時代から読んでいたのだとか。
あ、残念ながら上川さん本人は、映画の撮影の為に欠席でした。

成井豊さん（キャラメルボックスの代表であり、演出・脚本を担当）は、「尊敬のあまり、気軽に話せない」なんておっしゃってました。

それから、過去の『風を継ぐ者』のダイジェスト映像を見ながらのトーク（っていうか、渡辺さんのツッコミ）。
上川さんの土方を初めて見る事が出来ました。噂に違わぬカッコ良さですね。

そして、『風光る』アテレココーナー。
まずはキャラメルボックスの皆さんがやったんですが、途中からは本職の方登場。声優の日高のり子さんと緒方恵さんが迫真の演技(声技？)を披露してくれました。迫力あったなぁ。
日高さんは「『タッチ』の南ちゃん」って事で知ってましたが、緒方恵さんはすみません、知りませんでした。『エヴァンゲリオン』見てないし
しかし、凄ーーく人気のある方なのですね。皆さん、キャーキャー言っちゃって。大盛り上がりでした。

そして意外な所では、輪違屋糸里……じゃなかった司太夫。
漫画の中で明里が舞ったという設定の『黒髪』の踊りを披露してくれました。
輪違屋見学は今の所叶わぬ夢ですが、輪違屋の太夫の舞を東京で見れるとは～。

という感じで、盛りだくさんなイベントでした。

渡辺さんは、Ｘ歳とは思えぬ若々しい方でした。『風光る』の単行本の巻末に出てくる自画像よりもずっとおキレイです。
ただ、お顔に似合わず、何でもズバズバ言う事にびっくり。
裏表の無い、とても正直な方なのでしょうね～。
笑ってしまったのは、震災対策基金を募る時に「いい人のフリをしてみます、何事もまずはマネから」みたいな事をおっしゃった事。
世の中には、好感度を上げる為に募金集めをする人だっている筈です。「困った人を助けたい」という気持からの行動だとしても、「いい人に思われたい」という気持ちが全くゼロという事はないのでは？　普通の人は、それでもそういう時には「善人オーラ」を全開で出すと思うのですが、渡辺さんにとって、それは心地悪い事なのでしょうね。「私は善人じゃないのよ」と逆のアピールをしてしまうというか、毒を隠していられない所が渡辺さんの特徴なのだと感じました。
「思った事を隠さない」というのは、時として、攻撃的な言葉に繋がってしまう事もあるようですが……。

私は、初めて『風光る』を読んだ日、渡辺さんの新選組を愛する思いに感動して、その人となりにも興味を持ち、インターネットで検索しまくったのですが、そこで「大河ドラマ『新選組！』の悪口を言った」という話を見かけて、とてもがっかりしました。
でも、どういう悪口を言ったのかという具体的な事がわからないまま現在に至ってます。今改めて調べてみたのですが、「あれは暴言」という意見と「大した悪口じゃない」という相反する意見があるみたいなんですよね～。
部分的な原文は目にする事が出来たのですが、その部分のみの感想は「半分納得、半分違和感」という感じなのですが。
全文を読んでみたいような、読むのが恐いような。

トークショーの後は、Akiさんと晩ごはん♪
質問攻めに合わせてしまいました（特に斎藤さんの話に食いつきまくりで、すみません……）。Akiさん、興味深いお話、色々ありがとうございました!!