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2009.10.04

東西狂言の会09秋

2016年のオリンピック、リオデジャネイロに決まりましたね。

オリンピックおたくの私としては東京の落選は残念でしたが、もっと残念なのは東京招致を望んでいない人があまりに多かった事。
まぁ、反対派の気持ちもわからないでもありません。ただ、望まれないオリンピックなんて寂し過ぎます。勝って大喜びするリオの人々を見ていたら、「リオに決まって良かったのかな」なんて思いました。東京に決まっても、都民はあんなには喜ばないよね……。
これを機にリオの治安が良くなるのであれば、オリンピック・ファンとしては嬉しい。

さて、狂言ネタが続きますが、
「東西狂言の会」を見て来ました。
先日の「市川狂言の夕べ」とは違い、こちらは最初から行く気満々で、気合いを入れてチケット取りました。前から3列目です!!……といっても、端だったので、同じ3列目でも市川とは随分差があったなぁ……

Tozai「東西狂言の会'09」というタイトルを付けようとして、ふと考えました。

「このタイトル、既にこのブログで使っちゃってるじゃん」

と、以前も同じような事書いてますが、年1回と思われたこの会、なぜか今年は2月に続き2度目の開催となりました。
そして次回は来年12月5日だそうです。
なんだ~、年2回になったわけじゃないんだ~。
では、感想行ってみます。

◆解説/野村萬斎
昨日は中秋の名月でした。という事で、「東京では月は見られましたか?」と萬斎さん。
疑問形なのは、昨日は萬斎さん、九州にいらしたから。
なんと鳥栖のサッカースタジアムで狂言を披露したそうです。「15000(25000?)人収容出来るような会場で……」と驚かせて「1500人だけ入れて」とその言い方が面白く、笑いが起こりました。
野外の会場だとマイクを利用するそうですが、「自分の声が別の場所から聞こえるのは不思議な感じでやりづらい」とおっしゃってました。
「この位の会場(三鷹市公会堂)だと汗や唾がかかる位で熱気が伝わって良いですね」と笑ってました。色々な所でやるのですね~。

◆附子(ぶす)/野村万之介・高野和憲・石田幸雄
あまりに有名な曲ですが、萬斎さんのファンになってから生で見るのは初めてです。
かつては学校の能楽鑑賞会の定番曲で、昭和の時代にはさんざんやったそうです。
「長崎県の離島の学校を一日で3校回った」なんて思い出話をされてました。定期船の本数が少ないので、漁船をチャーターしたとか。今回の太郎冠者(万之介さん)・次郎冠者(石田さん)は共に当時の校長先生よりも年上になってしまったとの事。「そんな60・70歳を越えた二人が砂糖を奪い合います」と笑わせてくれました。
現在は、学校での能楽鑑賞会というのは減っているそうです。

この狂言に出てくる砂糖は水飴のような物ですが、海外で演じる時はそういう説明が面倒なので、"honey"って事にしているそうです。

私の側に座っていたお子さんは、この演目に一番反応してました。あまりに楽しそうに笑うので、関係無い私まで嬉しくなっちゃった程。学校の能楽鑑賞会の定番というのも頷けます。

◆濯ぎ川(すすぎがわ)/茂山あきら・茂山童司・茂山千之丞
思わず「あっ、先生」と思ってしまった私(^^;)。
NHK教育テレビの『日本の伝統芸能』の「能・狂言入門」の今年の講師が千之丞さんだったんです(去年は野村万作さんでした)。
千之丞先生はなんと姑役。恐ろしい、しかし面白いお姑さんでした(^^;)。
これは、フランスのファルス(笑劇)をヒントに作られた狂言だそうです。
妻からも姑からも虐められる気の弱い男性のお話。演者の皆さんは魅力的でしたが、話は好きじゃないなぁ……。

◆蝸牛(かぎゅう)/野村萬斎・野村万作・深田博治
二度目ですが、これは好きなので「もう一度見ても良いなぁ」と思ってました。今回も面白かったです、バカバカしいけど(^^;)。
萬斎さんは解説時にちゃんと「デザカマ打ち割ろう」の説明をしてくれました。
ここにも書きましたが、初めて『蝸牛』見た時、私も同行者も「デザカマ」の意味がわからず、帰宅してからネットで検索したんです(^^;)。あの時も解説あったら良かったのに。今日のお客さんは皆さん「デザカマ」の意味もわかって楽しめた事でしょう♪ しかし、愉快に謡ってますが「殻から出ないと打ち割っちゃうぞ~」って、実は恐ろしい謡ですね

イタリア公演では、これをやったそうです。
イタリアではカタツムリは食用に使われているし、縁起物というのも伝わりやすかったそうです。

そうそう、今日の「リピートアフターミー」はコレでした。
「語学のレッスンのように真似して下さい」というワケです。
「♪雨も風も吹かぬに出ざ釜打ち割ろう 出ざ釜打ち割ろう」と謡う萬斎さんに続いて全員で。
今日のお客さんはノリが良く(?)かなり大きな声が出てました。
くり返しの「打ち割ろう」の独特の抑揚までちゃんと真似出来ていて、それが揃っていたのにはちょっと感動。

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コメント

そうそう、オリンピックがお好きなYAGI節さん!

TVニュースでですが、鳩山首相や石原都知事の演説の前に15歳でしたっけ?女の子が英語でスピーチしてたのを観ました。
とても流暢に話していたので、多分帰国子女か何かだと思うんですが、あの娘さんには感動しました。

が、東京、、残念でしたよね(^_^;)

投稿: あさぎ | 2009.10.05 14:22

あさぎさん
「うわっ、こんな上手いスピーチする子がいるんじゃ、日本負けちゃうよ~」と思ったら、日本のプレゼンでビックリしました(笑)。
シンガポール育ちとか言ってましたね~。

東京、残念でしたぁ。2020年も立候補するのかな?

投稿: YAGI節 | 2009.10.06 14:57

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